もう湿気は怖くない!着物をクローゼットに収納するためのアイデア

おはようございます。
ライフオーガナイザー/一級建築士の和田さや子です。

新しく家を建てる方、リフォームをする方に参考にしていただきたい「収納のカタチ」をお伝えするシリーズ、今回のテーマは“着物収納”です。

「収納のカタチ」シリーズ:
・一般的な押入れは布団収納に不向き!? 本当に使いやすい「布団収納のカタチ」
・押入れを季節家電の定位置にするためのたった1つのコツ

もう湿気は怖くない!着物をクローゼットに収納するためのアイデア

このグラフは経済産業省・和装振興研究会の“着物の保有数”に関するアンケートをまとめたものです。着物を1枚も持っていないという人を除くと、20代~40代では“1枚”という人が多く、50代では“3~5枚“という人が多いという結果に。着物はレンタルで済ませるという人も多く、個人で所有している着物の数はとても少ないことがわかります。

もう湿気は怖くない!着物をクローゼットに収納するためのアイデア

着物の敵はなんといっても湿気。湿気に強い桐たんすがあれば理想的ですが、着物1~2枚のためにそこまでは…と、お悩みの方も多いと思います。そんな方は、クローゼットの一部を着物専用スペースとして用意してみてはいかがでしょうか。

■桐たんすは買わなくても大丈夫!お手頃価格の着物収納ケース

インターネットで「着物 収納」と検索をかけると、様々な収納用品があることがわかります。着物が2枚程度入る着物収納ケースだと、幅90×奥行40×高さ20cmほど。一般的なクローゼットの奥行きが60cmくらいなので、クローゼットにそのまますっぽり入ります。不織布タイプだと軽いので持ち運びもしやすそうです。

もう湿気は怖くない!着物をクローゼットに収納するためのアイデア

■着物を湿気から守ってくれる救世主は“すのこ棚”

毎日着る服を納めるためのクローゼット、上の方に棚がついていませんか? 普段着を入れるにはちょっと手が届きにくいこの位置は、着物収納ケースの定位置にぴったりですね!

もう湿気は怖くない!着物をクローゼットに収納するためのアイデア

棚は通気性のない板状であることが多いと思います。通気性を良くするために、ホームセンターで“すのこ板”を買ってきて間に挟むのものいいですが、せっかく家を建てるのであれば、最初から棚を通気性の良い“すのこ棚”にしておくというアイデアもあります。

もう湿気は怖くない!着物をクローゼットに収納するためのアイデア

着物収納ケースと棚の間に“すのこ”を挟むと、収納ケースを下すときにずれて落ちてくる心配があります。でも、棚自体が“すのこ”になっていれば、その心配も無用。着物の出し入れの際のプチストレスが一つ減りますね!

■閉じっぱなしのクローゼットは湿気とカビの温床

北側の日の当たりにくい部屋の押入れやクローゼットは、結露が起こりやすい場所です。リフォーム工事でお邪魔したおうちで、あまり開け閉めしない押入れの中にしまい込んでいたものが、水分を含んでじっとり濡れていた……なんて事例もありました。使用頻度は低くても、よく開け閉めするクローゼットに一緒に置いておく方が、着物にやさしいですね。週に一度でも、扉を開けて換気するのがオススメです。

もう湿気は怖くない!着物をクローゼットに収納するためのアイデア

親や祖父母から買ってもらったり、譲り受けたりして、手元にきた着物。着る機会は少なくても、きちんと手入れして大切にしまっておきたい人は多いと思います。着物にとっても、所有にする人にとってもストレスのない、着物収納のカタチを見つけてくださいね。

あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?

心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。

「着物収納」関連記事:
・専用家具はいりません! 目からウロコの着物収納(着物編)
・分散して収納してもストレスゼロ!目からウロコの着物収納(小物編)
・夏こそ浴衣!“着倒すコツ”と“美しく着るコツ”

一級建築士/ライフオーガナイザー 和田さや子
ブログ:子育て世代・共働き夫婦のための「片づけに悩まない家づくり」

メンバー紹介
手放し先リスト
学習スペース