おはようございます。
ライフオーガナイザーの岩崎 梢です。
防災の話題になると「やらなきゃって思っているけど……」という声をよく聞きます。それはきっと「何をどうやって準備すればいいか、漠然としてわからないから」ではないでしょうか。
昔の私がそうでした。わからないままなんとなーく準備をしても、「できた」と思えず、「これでいいのかしら?」といつも不安を感じていました。
家を整え、あらためて防災を考えるようになって、最近やっと自分なりのやり方ができてきたと思えるようになりました。わが家では、自宅でできる備えをグループに分けて考えています。特に、備蓄とそれに伴う小物類の準備が格段にやりやすくなりました。
目次
■自宅でできる防災の準備を、グループに分けてみた
防災の備えに必要なことはたくさんあるけれど、実際何をやればいいの?と迷うばかり。まず、自分が自宅でできることをざっくりと3つに分けてみました。
①環境を整える
家具の配置や固定・寝室の安全・避難経路の確保・片づけなど、安心して暮らせる環境をつくる
②情報と行動を共有する
ハザードマップや避難所の確認・家族の安否を確認する方法・自宅外(仕事や学校、プライベート)で被災したときはどうする?など、事前に相談し家族で共有する
③備蓄を準備する
食品や水、身につけるものや道具など、生きていくために必要なものを揃える
■備蓄で必要なものを、さらにグループに分けてみた
なかでも、③の備蓄に関しては、幅が広くて悩みます。防災備蓄に関するウェブサイトや体験談などを読み、自分たちの非常時の行動を想像して、必要なものを分けてみました。
わが家の場合は、以下の8つのグループに分けると準備しやすくなりました。
(※写真に写っているものは一部です。全種類、全数ではありません)
①装備・作業:危険から身を守るもの、非常時に役立ちそうなもの
靴・ヘルメット・帽子・ゴーグル・懐中電灯・ろうそく・ホイッスル・レインコート、ガムテープ・はさみ・カッター・マッチなど
②通信:連絡や通信のために使うもの
メモ用紙・油性ペン・ラジオ・モバイルバッテリー・緊急連絡先など
③衛生・救急:清潔を保つもの、多少の傷の手当をするもの
簡易トイレ・トイレットペーパー・ティッシュペーパー・ウェットティッシュ・マスク・アルコールスプレー・タオル・歯ブラシ・下着などの着替え・サニタリー用品・ガーゼ・さらし・コットン・絆創膏・薬やサプリなど
④食品:飲むもの、食べるもの
水・食品(炭水化物・おかず・各種飲料・甘いもの)
食品はさらに
・非常時に調理をするかどうか
・ローリングストックをするもの
・長期保存食品を用意するもの
などを分けることによって、用意しやすくなりました。
⑤食べるための道具:食器類と、食品を温めたり調理するための道具
食器(紙やメラミン製の皿と椀)・箸(割り箸やフォーク付きスプーン)・ラップ・カセットコンロ・カセットボンベ・鍋など
⑥季節もの:暑さ、寒さの対策として用意するもの
夏の暑さ対策には、うちわ・濡らすとひんやりするタオルなど。
冬の防寒対策には、アルミブランケット・アルミマット・携帯カイロ・防寒着・電気を使わないストーブ、灯油など
⑦個人別必需品:全員に必要ないけれど、個人的に必要なもの
貴重品・予備のメガネ(コンタクトレンズ)・常用している薬・お薬手帳など
子どもが小さい頃には、小さなぬいぐるみや静かに遊べるおもちゃなどを用意していました。
⑧ペット:わが家では犬を飼っているので、そのための用意
ペットシーツ・ドッグフード・ウェットティッシュ・抱っこひも・ハーネス・リードなど
■収納する場所に合わせて、備蓄の量を調整
防災用品は分散して収納していますが、非常持ち出し袋・自宅収納・車のトランク、いずれもグループの分け方は同じで、収納に応じて量を加減しています。
どれだけ準備しても「100%安全」とは言い切れませんが、備えをしている「安心」を得ることはできました。これからも暮らしの変化に合わせて、都度見直しをしていこうと思っています。
環境や行動の備えにはこちらを参考にどうぞ:
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
ライフオーガナイザー 岩崎 梢
ブログ : いまを楽しむ、くらしづくり日記