おはようございます。
ライフオーガナイザー/一級建築士の和田さや子です。
見える収納の中でも、特に気に入って家のあちこちに用意したのは、有孔ボードです。有孔ボードはフックを好きな位置に付け替えることができるので、収納したいもののサイズが変わっても、フレキシブルに対応できることが魅力です。
家の中に3カ所あるのですが、1カ所は範囲が広いので、家を建てるときに大工さんに設置してもらいました。残り2カ所は、小さなスペースなのでDIYで取りつけをしました。
今回は、DIYで取りつけた有孔ボードを紹介します。
■有孔ボードを取りつけるために必要なのは、壁の下地
一般的な木造住宅だと、柱と柱の間隔が91㎝になっています(場合によっては1mのこともありますので、確認が必要です)。さらに、その半分の45.5㎝の位置に間柱と呼ばれる、細い木材が取りつけられています。この柱や間柱の位置がわかると、有孔ボードの取りつけ下地になります。
下地の位置を確実に見つけるためには、下地センサーがあると便利です。下地センサーは、壁紙の下地の石こうボードを取りつけるためのビス(金物)に反応して、下地の位置を教えてくれます。
もし、建築前から有孔ボードを取りつけようと決めているのであれば、取りつけたい場所か、または全面に合板下地をいれてもらうのがオススメです。今回は、最初から取りつけを想定していたので、壁全面に下地を入れておいてもらいました。
■部材選びが難しい方には「カインズ」がオススメ
有孔ボードを取りつけるため、適切な部品を選んで買うことは、DIYの初心者にとって大きなハードルですよね。ホームセンターの「カインズ」には、初心者でもわかりやすいように、有孔ボード本体だけでなく、付属のパーツがそろっています。
カインズの有孔ボードは、「デザインボード」という商品名です。有孔ボードを取りつけるための部材も、何種類か用意されています。
下地がないときは、左の「石こうボード用」を選んでください。下地があるときは、右の「壁止め用」(ビスで固定します)を選んでください。
有孔ボードの色やデザインのバリエーションも多数あるので、場所に合わせたサイズと柄を選びます。
屋外の収納で、剪定ばさみやほうきをひっかけておきたかった場所には、最初からビンテージデザインがプリントされているデザインボードを選びました。
壁全面が下地になっているので、好きな場所に取りつけて完了。15分ほどで作業できました。
■気に入ったデザインが見つからないときは一工夫
屋外の収納には既製品の有孔ボードをそのまま取りつけましたが、室内に取りつける有孔ボードは、気に入ったデザインのものが見つかりません。
そこで、「好きな色に塗ればいい」と思い立ち、子どもたちと一緒にペイントをすることにしました。
選んだのは、塗るだけで金属のような質感になる、「ターナー」の「アイアンペイント」です。
平面で塗る作業なので、とても簡単。一度塗りだと色が薄かったので、二度塗りしました。
完全に乾いたら、「カインズ」の専用取りつけ金具を使って四隅を固定するだけ。インテリアになじんだ有孔ボードを、DIYで設置することができました。
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ライフオーガナイザー/一級建築士 和田さや子
ブログ : 理想の家を見つける旅