おはようございます。
ライフオーガナイザー金田友美です。
実家だった空き家のマンシヨンに引っ越して約1カ月経ちました。引っ越し前に実家のほとんどの荷物の片づけは済んでいたのですが、どうしても手をつけられないものがありました。それは父が遺した衣装ケース3つ分の大量の写真です。
「いる・いらない」を決めてくれる父はもういません。おそらくは一生分の量の写真、実父とはいえ人様の思い出をバッサリと処分するのも、心が痛みます。けれどもこのままでは場所も取るし、いつか誰かがやらなくてはいけないことです。
覚悟を決めて片づけ始めると、自分や家族のものを片づける場合と、違うポイントがあることに気がつきました。本日は、約1カ月かけて取り組んだ、遺品の写真整理の方法を紹介します。
■ どれだけの量をどこに収めるかをまず決断
衣装ケース3つ分の写真は、父が子どもの頃の白黒写真から、つい最近のものまで、順不同に入り乱れていました。またアルバムに入っているもの、袋に入ったもの、誰かに焼き増ししてもらったであろう封筒に入ったものなど、衣装ケースから出すだけでも一苦労です。
最初はすべての写真を時系列に並べてみようかとも思ったのですが、あまりの量の多さに断念しました。片づけの難易度が高いものが、思い出のものだと私は思います。自分の写真ですら整理が大変なのに、遺品となると、どこから手をつけていいものか途方に暮れました。
そこで、まずは残したいもの、手放すものを考えるより、「とにかく量を減らす」、具体的には「衣装ケース半分にして押し入れに収める量にすること」を目標にしました。手放しがたいけれど、このまま放っておくと、写真の山を片づけるのは将来自分の子どもになってします。「そのときに子どもに苦労させてはいけない」と思い、減らす踏ん切りがつきました。
■いよいよ仕分け作業。残すものは「見せたいもの」と「思い出」
今回の山場である仕分け作業。手当たり次第開封していくうちに、なんとなく傾向がわかってきたので、おおまかに4つのカテゴリーに分けました。
・子ども〜青年の若かりし時代
・家族写真
・会社員時代の写真
・その他(友人との旅行など)
4つに分けたカテゴリーのうち、子どもに見せたいもの、私自身の思い出となる家族写真を残すことに決めました。それでも膨大な量があったので、1イベント1枚のルールとしました。
こうして、仕分けてみたら、思ったよりも簡単に残すものを決めることができました。
■可燃ゴミに出しづらいものは「みんなのお焚き上げ」を利用
手放す写真は、通常の可燃ゴミに出しました。けれども、ほかのものと一緒に出すのは気が引けたので、ゴミ袋にお浄めの塩を振って、写真だけをまとめて処分しました。
また、勤続何十周年の記念写真など、父にとって大切だったであろう写真は、以前も利用したことがある「みんなのお焚き上げ」で供養してもらいました。
>>>使ってわかった!「実家の片づけ」の不用品処分のお役立ちサービス3選
人様の一生分の思い出を片づけることは、やはり大変で、1カ月近くの時間を費やしました。
それでも、1枚1枚の写真と丁寧に向き合うことによって、小さい頃のことを思い出したり、私が生まれる前の父の若い頃や、職場の様子など、知らなかった一面を見ることができて、父との最後の思い出が作れた気がします。
写真整理についてはこちらも参考に:
・分厚いアルバムの整理はどうする?捨てにくいプリント写真を廃棄するには
・面倒なスキャンは子どもにおまかせ♪ 溜まったプリント写真からフォトブックを作るコツ
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ライフオーガナイザー 金田友美
ブログ : it’s cozyわたしのすきなくらしかた