自分のために作るご飯作りへ。物を持つ理由を考えることが、暮らし方を見直すチャンスになる

こんばんは。
ライフオーガナイザーの秋山陽子です。

50代半ばでの一軒家一人暮らしのわが家の食器棚には、たくさんの食器が入っています。数えてみると、総数179枚。「一人暮らしで179枚は多いのか?」、食事作りの視点から、1年間を振り返ってみました。

自分のために作るご飯作り。物を持つ理由をもう一度考えることが、暮らし方を見直すチャンスになる

■考えることから始める「これからの暮らしで大切にしたいこと」

子どもが一人暮らしで巣立つ前は、家族のためにご飯を作ることがモチベーションになっていました。料理が得意でもない私が一人暮らしになると、自分のために食事を作れるのか、まったく自信がありませんでした。そんなわが家の食器棚を改めて見てみると、器好きが高じて、年々好きな食器が少しずつ増えていました。ただ、子育て時期は、ご飯を作ることでいっぱいいっぱいだったのもあり、使う食器はいつも同じものばかりだったのです。

自分のために作るご飯作り。物を持つ理由をもう一度考えることが、暮らし方を見直すチャンスになる

食器の見直しをしたのが、数年前。これからの暮らしを見据え、大切にしたいことはどんなことだろうか、頭のなかの整理から始めてみました。

「一人でも食事を楽しめるようになりたい。どうしたら楽しむことができるだろう」、遊び心で、使うことが少なかった食器をランチョンマットに並べてみました。

自分のために作るご飯作り。物を持つ理由をもう一度考えることが、暮らし方を見直すチャンスになる

ワクワクしました。このことが、これからの暮らし方のイメージの切り替えになり、料理を作ることより食器を楽しむことから始めてみようと思ったのです。見直した食器棚は、捨てるものはほとんどなく大きな変化はなかったのですが、食事を楽しむきっかけとなりました。なんと、ご飯を作るやる気スイッチにも変わりました。食器を持つ理由が明確になった1年でした。

■どんな物を持つ?理由を明確にすることで数に納得

さらに枚数を数えてみました。総数179枚。数にすると多く感じました。「こんなに持っていたんだ」と、見た目にも唖然としました。実際、どんな食器があるのか、すべて出し、分けてみました。

自分のために作るご飯作り。物を持つ理由をもう一度考えることが、暮らし方を見直すチャンスになる

左から大皿、中皿、茶碗蒸し用、お椀・飯椀、小皿・小鉢。分けてみると、飯椀や汁椀にも使うことができたり、小鉢や小皿も用途を固定せずに使える一器多用な食器が多いことがわかりました。いろんな使い方ができるので、意外と使うことができています。ただ、同じ食器で数枚持っているものに関しては、普段使うのは1枚だけです。

自分のために作るご飯作り。物を持つ理由をもう一度考えることが、暮らし方を見直すチャンスになる

う〜ん、本当に必要なのだろうかと迷いました。しかし、普段は一人ですが、年に数回とはいえ子ども達が帰省したり、来客も多いわが家。この先、数年を見据えても10人程度の食事に対応できるようにしておきたい。そう思うと多いと感じた食器の数にも量にも納得できました。

■物を見直すことは暮らし方を見直すチャンス

物を見直すことは、暮らし方を考えるきっかけとなったことを実感する1年でした。まず、どうしたい、どうなりたい、何が大切なのか、物ではなく私を主役として考えてみたことは、忘れていた楽しい時間を思い出すことにもつながりました。単に食器だけ見て、要・不要と分けるのではなく、どんな物をどんな理由で持っているかが分かることは、安心感も大きいです。食事づくりの不安が解消されたことは、私だけでなく遠くに暮らす子ども達の安心材料にもなっているようです。

片づけを通して物を見直す時間は、普段、後まわしにしがちなこれからの暮らし方を考える大チャンスでした。さらに、今回数えてみた数字や見た目の量は、加齢に伴い管理できる数や扱う量が変わったときに、1つの基準として目安となりそうです。来年は「やりたい暮らし」をもっと自問自答しながら、家を整えていきたいと思っています。

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ライフオーガナイザー 秋山陽子
ブログ : うちらしく暮らしやすく

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