おはようございます。
ライフオーガナイザーの大和恵子です。
先日、父の遺した服の片づけを母としました。あらたに仏壇を設置したため、その場所にあったものやこれまで家になかった盆提灯などの収納場所が必要となり、母から「父さんの服を片づけたい」と申し出があったのです。
そろそろ片づけの声がけをしようと思っていたので、私としては助かったのですが、譲る予定のものは少量で、残った服をどうしたらいいのかという問題が。「まだ着ることができるものは捨てるのはもったいない」と言うので、捨てる・譲るだけでなく、寄付をするという手放し方も加え、最初に残すものを選びました。
母との片づけがとてもスムーズに進んだので、片づけのプロセスを紹介します。
■残すものを決めると“気持ち”と“もの”が動き出す
私から寄付の説明を聞き、「そういう手放し方ならいいね」と母も納得して片づけを始めることにしましたが、すべてをひとくくりに寄付するわけではありません。
まず片づけの最初に、一番の思い出のもの、残しておきたいものを母とあれこれ話しながら選び、よく似合っていたエンブレム付きのジャケットを残すことにしました。
いちばん父らしいものを選んで残すと決めたことで、片づけに向かう気持ちが母も私も楽になり、そのあとの片づけもスムーズに進みました。
■全部出して分けて片づけを進める
押入れや、タンスにかなりの服がありましたので、その場その場で服を以下の4つに分けました。
① 身内や知り合いに譲るもの(確認済み)
② 身内や知り合いに譲るもの(これから確認)
③ まだ十分着られるが、行先のないもの
④ 着古したもの
①は行き先ごとにまとめ、②は譲り先に確認をして、行先の決ったものは①とまとめました。確認作業のあとは、半分以上は③となりました。④ついては、残念ですが処分しました。
残った③の服を寄付することにしました。
■寄付をするという選択で気持ちよく手放す
寄付先は、片づけ収納ドットコムで何度か紹介している「古着deワクチン」を利用しました。費用はかかりますが、サスティナブルな衣類の再利用をしてくれて、世界の子どもたちにワクチンを届けることもできます。
一袋で約30kg(Tシャツで100枚程度)まで送ることができます。かなり重いので、詰め込みは玄関で作業することをおすすめします。
■高齢者の片づけは身近な人のサポートが必須
今回利用した「古着でワクチン」はとても良い仕組みですが、依頼や荷だしは高齢者には少し難しいです。
服も多量になると重く、運搬も体力的に厳しいので、身近な人のサポートは必須です。私も、片づけ当日に母と一緒にやったのは服を分けるところまでです。あとは私がすべて持ち帰って、譲るものは譲り、処分するものは処分し、寄付するものの袋詰めをして発送しました。
片づけの後、残したジャケットをクリーニングに出し、クローゼットの隅にかけました。父へのいい供養にもなったかなと思っています。
親の家の片づけに関する記事はこちら:
・実家の片づけは自分のものから! 実は押入れ半分相当が置きっぱなしでした
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ライフオーガナイザー 大和恵子
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