図書館で借りた本を子どもが「読まずに返す」がなくなる! 平置き収納法のススメ

おはようございます。
ライフオーガナイザーの松林奈萌子です。

ゲームや動画ばかりではなくて、子どもに読書をしてほしいと願う親は多いですね。まずは図書館で本を借りてみたのに、やっぱり読まれないまま返却の日が来てしまい、借りること自体も諦めてしまった……。なんてことをよく聞きます。

実は、本は収納方法を変えるだけで、子どもも大人も読まずにいられなくなります。第1子の読書嫌いを経て、第2子を読書好きにした経験を元に、クライアントのお悩みを解決した方法を紹介します。

■Before:借りてきたバッグでそのまま放置

「小学生の子どものために図書館で本を借りてきても、結局、読まれないまま返却することが多くて……」と悩んでいたクライアント。「どのように収納すれば良いですか?」と相談を受けました。

よく見ると、借りてきた本が”図書カバン”に入れられたままの状態で隅に置かれています。本好きの子どもなら、その状態であっても自分で取り出して読むかもしれませんが、そうではない場合、帰宅したらタブレットで動画やゲーム機に意識がいってしまいがちですよね。

図書館で借りた本を子どもが「読まずに返す」がなくなる! 平置き収納法のススメ

■解決策:数日間、平置きするだけ

そんなときにおすすめしたいのは、借りてきた本をすぐに図書カバンから出し、表紙を上にして平置きするという方法です。

子ども向けの本は表紙デザインに工夫が凝らされていて、絵本も児童書も素敵なので、文字に強くないお子さまも自然と興味が湧きます。書店で平置きされた本に、大人もつい手を伸ばしパラパラめくってしてしまうのと同じ感覚です。

並べる際には1、2冊ではインパクトさに欠けるので、10~20冊ほど借りてザッと並べます。一番のおすすめはリビングのラグの上などに床置きです。

図書館で借りた本を子どもが「読まずに返す」がなくなる! 平置き収納法のススメ

床置きがちょっと難しい場合には、くつろぐ場所から近い棚の上や、お子様がよく座る場所の近くなど、本自体へのアクセスを短くするのがポイントです。

図書館で借りた本を子どもが「読まずに返す」がなくなる! 平置き収納法のススメ

■After:ふと手を伸ばし、自然に読むようになる

この収納法は、パパとママもリラックスする時間に本が目に入りやすくなるので、久しぶりに児童書を読んでみたくなったり、読み聞かせをしたくなったりします。ジャンルやレベル感を混ぜこぜで、10~20冊の本の表紙が並んでいれば、子どもも自然と引き寄せられますし、どれかはヒットします。

図書館で借りた本を子どもが「読まずに返す」がなくなる! 平置き収納法のススメ

ヒットした本が人気シリーズの場合は、刊行順に借りられないこともあります。そんなときは購入してあげることで、興味関心が高いうちに読破できて子どもは本の魅力にどんどんハマっていくと思います。

借りてきて数日間は平置きしておき、だんだん平置きされた光景に見向きされなくなってきたら、全部読んでいなくても一旦、返却。新しい本を借りたり、背表紙が見える置き方に変えて、別のシチュエーションで手に取りやすいようにするなど、常に変化を持たせることも大切です。

図書館で借りた本を子どもが「読まずに返す」がなくなる! 平置き収納法のススメ

わが家では、本を平置きし手に取りやすくしたことで、子どもが本の面白さに気づき、読書をするようになりました。第2子が読書をする姿を見て、「本ってなんだか面白そう」と気づいた第1子も、以前に比べて読む量が増え、購入や貸出リクエストが増えています。

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ライフオーガナイザー 松林奈萌子
HP:子どもが帰りたい家は子どもが伸びる家「知的好奇心を育む片づけと仕組み作り」

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