おはようございます。
ライフオーガナイザーの小峯美保です。
マンションの玄関収納は、限られたスペースに靴以外に片づけたいものがいろいろあります。その中でも、出し入れが多いのが「折りたたみ傘」。引っ掛けて収納でき、誰でも片づけやすいはずなのに、出したまま戻らないことがたびたびありました。
そこで引っ掛けることをやめ、楽に戻せて、自然と整う収納の工夫をしてみました。
■何本ある?意外に持っている「折りたたみ傘」
息子が小学生中学年までは折りたたみ傘の操作は難しく、持ち歩かせられる傘は限られたものでした。けれども成長して自分で可動できるようになり、「軽量」なものや「強度」があるもの、強い雨でも濡れにくい「大きい」サイズなど、傘の数が増えました。私が使う日傘もあり、天候や行事に合わせて、わが家には全部で7本ありました。
こんなに充実している折りたたみ傘のラインナップなので、その日の予報に合わせてうまく使用できるように、使ったら戻すようにしてほしい。でも、使わずにいたものを部屋でカバンから出すと、そのまま置きになり、玄関収納には戻ってきません。使ったあとに私が乾かして戻せば、元の収納場所に戻りますが、なかなか息子たちになじみませんでした。
■めんどうなのは、“引っ掛ける”こと
以前の収納法は、フックに掛ける方法でした。場所の都合もありましたが、すぐ見つかって取りやすく、「扉をあけてワンアクション」で取り出せます。朝に雨の予報が出ていれば、自分で持って出かけていました。
しかし問題は、使い終わってもここへ戻らないこと。引っ掛ける動作をやってみると、「扉を開けてワンアクション」とはいきません。傘のカバーの掛けひもを開いて両手で掛けることになり、ここがめんどうなのかと気づきました。
■扉を開けて“スッと入れる”収納なら簡単に戻せる
戻しづらさを解消するために「扉を開けてワンアクション」をめざして、収納法の見直しをしました。“置く”“入れる”ならワンアクションでできますが、整える必要があるのは困ります。
そこで考えたのが、棚板の間隔を傘のジャストサイズに合わせた「折りたたみ傘の棚」です。
可動式棚板のダボ(棚受け)をいちばん太い傘の厚みにあわせました。ここになら入るというスペースを作ることで、繰り返しもどせて、自然に整う収納になりました。
誰が入れても真っすぐにピタリ。ジャストサイズです。折りたたみ傘を一列に並べわかりやすくしました。
スッと出せて、スッと戻せる。ワンアクションでできる楽な収納になりました。
出してももどせない「折りたたみ傘」の片づけられない理由は、片づける人が楽にできない掛ける収納法にありました。棚板と棚板の間隔をものに合わせる収納法は、そのほかの共有スペースで家族が楽に片づけられるようにいろいろ取り入れようと思います。
玄関の傘の収納についての記事はこちらにも:
・【傘が増える・出しにくい・収納場所は?】片づけのプロの傘の持ち方しまい方(片づけ収納ドットコムまとめ)
・傘は何本持つ?収納はどこに?各自の行動に合わせた複数パターンで管理をラクに!
・傘の増えすぎを防ぐ!玄関のスッキリを家族みんなでキープする収納と片づけのルール
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ライフオーガナイザー 小峯美保
HP : 整うしくみ研究室 / atelier Hygge