おはようございます。
ライフオーガナイザー/一級建築士の和田さや子です。
暮らしやすく住まいを整えるとき、いまや“コンセントの位置”は重要なポイントです。家具を置くと隠れてしまう、必要なところに数が足りないなどなど、お引っ越しや模様替えのときに経験した方も多いのではないでしょうか。
家づくりを進める中では、建築会社よりコンセント位置の入った図面を提示されます(ない場合は、ぜひ出してもらいましょう!)。見慣れないその図面を前に、「もうわからない!おまかせでいいや」となると、実際に建ってみてから、あらら?ほしい場所にコンセントがない!なんてことも起こりがちです。
家を新築するとき、リフォームをするときの参考にしていただけるよう、コンセントの計画で失敗しないためにチェックしておきたい3つのポイントをお伝えします。
■ポイント1 まずは基本 家電の大きさを測ることから
設置する予定の生活家電のサイズを測ります。コンセントはさしっぱなしでもよければ、家電の後ろに隠れてもOK。抜き差しが必要なものであれば、隠れない位置にコンセントをもってくる必要があります。ドアや設置する家具の邪魔にならないかも、確認してくださいね。
アース付の家電であれば、コンセントと一緒にアースも用意してもらうように伝えましょう。また、オーブンレンジなどの電気容量の大きいものを置く場合は、専用回路を用意してもらうことも大切です。
たとえば、洗濯機のコンセント位置を決めるときには、高さがポイントです。ドラム式なのか、縦型なのか、洗濯機の下に排水パンを置くのか置かないのかで、コンセントの高さを決めることができます。洗濯機の上に窓があるときは、窓下にコンセントが入るスペースを確保しておきたいですね。
■ポイント2 意外に忘れがち、充電スポットの用意
スマートホン、ポータブルゲーム機、ノートパソコン、ビデオカメラ、コードレス掃除機、電動自転車のバッテリー……、書き出すときりがないほど、充電が必要な小型家電が増えています。
充電するときに邪魔にならないよう、収納の中にコンセントを用意しておくとスッキリしますね。スマートホンやポータブルゲーム機は、キッチン対面カウンターの収納の中。電動自転車のバッテリーは、シュークローゼットの棚の中がオススメです。
■ポイント3 TV・インターネット・電話会社の選定はお早めに
ひと昔前であれば、テレビはアンテナ、電話はNTT、インターネットはケーブルで契約という方法が主流でしたが、今は選択肢がたくさんあります。
どの会社のサービスを利用するかで、あらかじめ配線しておくルートや種類、コンセントを用意する位置も変わってきます。新しい住まいのエリアで提供されている会社をリストアップして、早めに検討しておいてくださいね。
モデムや無線LANルーターなどの機器がたくさん並んでいると、接続ケーブルやコンセントの線が絡まってゴチャゴチャになりがち。廊下収納の上段など、よく使うモノを収納するには向かない場所に、インターネット機器を集約しコンセントを用意しておくのはいかがでしょう?電話も光回線という場合は、あまり使わないFAX付親機も一緒に棚に並べ、ふだんは子機だけで通話するという方法もオススメしています。
このように、綿密にシミュレーションしてみても、今後の生活の変化に100%対応するコンセント計画は難しいものです。30年前と今を比べると、今の住宅のコンセントの個数は3倍とも4倍ともいわれています。10年後には、今はないような家電も登場しているでしょう。
あまり、細かいところまで考えると、コンセントの数が標準仕様の倍になった!!なんてことも。一つの単価は安くても、積もり積もると高額な追加料金になってしまいます。“あったら便利”なコンセントなのか、“ないと困る!”コンセントなのか、優先順位を決めて絞り込んでいってくださいね。
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
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一級建築士/ライフオーガナイザー 和田さや子
ブログ:建築士×ライフオーガナイザー®と建てる“忙しくても片づく家”