こんばんは。
ライフオーガナイザーのさいとう きいです。
片づけのプロにも愛用者が多い突っ張り棒は、大きく分けて2種類あります。
1つめが、パイプに内蔵されたバネを縮め、その反発力を使って壁の間に固定する「バネ式」↓
2つめが、パイプの長さをネジで固定してからジャッキを伸ばして圧着する「ジャッキ式」↓
100均などで手に入りやすい「バネ式」に比べて、「ジャッキ式」の突っ張り棒は耐荷重が大きいのが特徴です。今回は、片づけのプロ6人による、ジャッキ式突っ張り棒の使い方の工夫をご紹介します。
目次
■ 幅広クローゼットにハンガーパイプを新設
クローゼットのハンガーパイプが1段の場合、高さ180cmくらいの場所に取り付けるのが一般的。大人は衣類をとったりかけたりしやすくても、小さい子どもには高すぎますよね。東京都在住のライフオーガナイザー、植田さん宅でも、子ども部屋のクローゼットのハンガーパイプにお子さんの手が届かなくて困っていたそうです。
「子どもたちが自分で洋服を取り出せるように、突っ張り棒を使って、バーの高さを低くしました。洗濯物をベランダから取り入れたら、ハンガーのままかけるだけなので、たたむ手間も不要。子どもたちもお手伝いしやすい仕組みです」という植田さん。幅の広いクローゼットに長い突っ張り棒をとりつけるときは、真ん中を「強力ささえポール」などで支えるのがおすすめだそうですよ。
植田洋子さん宅の事例はこちらから:
>>>家族が自分で管理できる!時間を生み出すラクちんクローゼット収納
■ デッドスペースが簡易クローゼットに変身
耐荷重の大きな突っ張り棒を使って、デッドスペースをクローゼットにしたというのは、元ライターの国分さん。当時、高校生だった息子さんの個室を、単身赴任から戻ったご主人が一緒に使うことになり、家具の配置を見直していたときのこと。「部屋中を見回してピーンと来たのが、ベッドの上にあるスペースだったんです」
たしかに、ベッドの足元側は“上空”が空いています。図のように、仕切り棚の背面と壁の間に突っ張り棒を渡せば、普段使わないデッドスペースを有効活用できそうですね。
国分さんの記事はこちらから:
>>>あきらめないで! 狭くても作れるプライベートスペース
■ 雪国の洗面所がランドリールームに変貌
「雨の日はもちろん、花粉の季節や梅雨、雪国に住むわが家の場合は冬場も洗濯物を外に干すことができないんです」というのは、山形県在住のライター、三瓶さん。「どうにかリビング以外の場所に洗濯物を干せないか?と考えていたところ、洗面所をランドリールームのように使うことを思いつきました」
三瓶さんが導入したのは、「アイリスオーヤマ」の「超強力伸縮棒 H-UPJ-190 ホワイト」(耐荷重最大55㎏!)と、「パナソニック」の「デシカント方式 衣類乾燥除湿機 F-YZUX60」。2つのアイテムを取り入れたことで、家族4人分の洗濯物を浴室と洗面所だけで干せるようになり、リビングで部屋干ししなくてよくなったそうです。
三瓶さんの記事はこちらから:
>>>部屋干しスペースが足りない!“洗面所のランドリールーム化”で洗濯ストレスを一気に解消
■ 子ども部屋にカーテン間仕切りを設置
ライフオーガナイザーであり一級建築士でもある、ライターの和田さんは、自宅の子ども部屋に間仕切りをつくらず、二間続きで設計したそうです。「子どもの成長に応じて段階的に間仕切りをつくり、思春期を迎える頃には個室として使う予定です」
家を建てた当時、2人の子どもは小学4年生と保育園の年長で、ベッドを2台並べて使っていたとのこと。「現在、上の子は小学校高学年です。完全に個室にするのはまだ早いようなので、突っ張り棒を使って、カーテン間仕切りを取り付けました」
使っているのは、「平安伸銅」の「突っ張り棒 超強力極太」と「ダイソー」の「カーテンリング 39mm用」。「レースカーテンを下げて緩やかに仕切ることで、お互いのプライバシーもある程度確保しながら、一人ぼっちではない安心感も得られています」
和田さんの記事はこちらから:
>>>子ども部屋の間仕切りはどうする? 長く使い続けられる部屋にするための工夫とは
■ 押し入れの来客用布団3組を縦に突っ張る
元ライターの原田さんは、3組ある来客用布団を押し入れに収納しています。「わが家の押入れは、2枚の引き違い戸タイプ。全体の幅は約170cmですが、片方ずつしか出し入れできず、その幅は80cmほど。それに対して、マットレスの幅は100cm。横に寝かして入れづらいため、三つ折りにして立てて収納しています」
「立てることで出し入れはしやすいけど自立しにくいため、他のモノを取り出すと雪崩が起こるのがストレスに……。そこで、太めの突っ張り棒を縦に使い、倒れ防止をしています」。突っ張り棒って、水平に使うだけじゃないんですね!
原田さんの記事はこちらから:
>>>来客用布団の押入れ収納。突っ張り棒を縦に使えば、出し入れがスムーズに!
■ 来客用布団3組を強力突っ張り棚に乗せる
年に数回泊まりに来る家族のために敷布団を3セット購入することになった際、原田さんの記事がヒントになったというのは、ライターの中矢さん。「敷布団を立てて収納する前提で、布団自体がくたっとしにくい、『ニトリ』の『ボリューム敷布団 シングル(防ダニ S)』を選びました」
収納スペース上段の下部に縦に並んでいるのは、「IKEA」の「SKUBB」に入れた掛け布団。その両脇にスノコを立てかけ、「ニトリ」の「強力突っ張り棚 L」を2つ取り付けて、敷布団を立てて収納しました。
「くたっとしない敷布団の形状のおかげで、1セットだけ出しても大きく収納が崩れることなく、短時間で片づけられますよ」
中矢さんの記事はこちらから:
>>>出番が年に3、4回のお客様用布団は、IKEA・無印良品・ニトリで出し入れラクラク収納
100円ショップで手軽に買えるシンプルなバネ式突っ張り棒で収納のプチストレスを手軽にパパッと解決したい方は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
>>>こんな使い方もあるの?! 100均の突っ張り棒を活用した収納のアイデア7選(片づけ収納ドットコムまとめ)
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ライフオーガナイザー さいとう きい
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