買って後悔してない？無印良品「スタッキングシェルフ」の片づけ方を、収納のプロ5人に聞きました（片づけ収納ドットコムまとめ）

おはようございます。
ライフオーガナイザーのさいとうきいです。

今回は、「せっかく買ったスタッキングシェルフが、どうにも使いづらい……」という方に向けて、片づけのプロ5人による整理・収納の手順をご紹介します。

■ 書類の整理は時間がかかる！まずは片づけ時間を確保
■ 家族が感じているストレスは？課題別に改善策を考える
■ 卒入学など、人生の節目は片づけのベストタイミング
■ 純正パーツの引き出しには、何を収納するのが正解？
■ ざっくり？きっちり？使用頻度別に収納方法を変える

■ 書類の整理は時間がかかる！まずは片づけ時間を確保

「長男と次男のダブル卒業があり、2人分の新生活に向けての書類等でスタッキングシェルフがあふれてしまったんです……」というのは、ライターの梅野優子さん。

「書類の整理は意外と手間がかかるので、途中で時間切れにならないよう、片づけのために半日（3～4時間）確保して作業をスタート。片づけたい場所の書類や生活雑貨をダイニングテーブルのすべて出し、6つに分類してゆきました」

いつも使うもの
たまに使うもの
めったに使わないけど、このスペースに保管しておきたいもの
寝室へ移動したほうがいいもの
2階へ移動したほうがいいもの
手放すもの（売るor破棄）

「すべてのものを、この6つに分け終わるまでの作業で、ちょうど2時間でした。分類項目ごとにエリアを決めて、スタッキングシェルフに収納していきます」

いつも使うもの
ダイニングチェアに座ったままラクに出し入れできるゴールデンゾーン（上段左2マス）。
たまに使うもの
ダイニングチェアに座ったまま出し入れできる下段左2マス。
めったに使わないけど保管
ダイニングチェアに座ったままでは出し入れできない真ん中上下段。

「ものの収納で約30分、移動するものや手放すものの片づけで約30分、合計3時間ですっきりダイニングになりました」

梅野優子さんの記事はこちらから：
＞＞＞3時間ですっきり！ゴチャゴチャの収納の見直しのヒントは“分ける”にありました

■ 家族が感じているストレスは？課題別に改善策を考える

元ライターの木村道子さんは、リビング（10畳）のメインの収納スペースとして8年間、スタッキングシェルフを活用しているそうです。

「今回は、『絵本の収納場所を増やす』『娘の勉強グッズを収める』ために、使い方を見直すことにしました。片づけを始める前に家族で話し合い、ストレスに感じていることを全部出してみて、どうすれば改善できるか考えていきます」

絵本が入りきらない
→リビングに置く絵本を厳選する。絵本の収納場所を増やす
娘の学習グッズがリビングのあちこちにある
→スタッキングシェルフにまとめる
鉛筆削りや貯金箱を息子がさわってしまう
→息子の手が届かない場所に収納場所を決める

「私の場合、模様替えなどのときは、図を描いて計画するようにしています。こうすると必要な寸法等もわかりやすく、完成後のイメージもしやすいからです。

イメージが固まったら、いよいよ作業スタート。次のように分類しながらスタッキングシェルフに入っているものを、すべて出しました」

共有のもの（絵本・お絵かき関係・折り紙）
娘のもの（お手紙・ノート・シール）
息子のもの（ノート・おもちゃ）
パジャマ・タオル類
処分するもの（使い終わったノート・絵本のカバー・使えなくなったシール類）

「全部出して分類するのに、45分。収納していくのに30分。その後、ラベルの作成や微調整を行い、2時間弱で完成しました。見直し後は絵本や学習グッズが他の場所にあふれることはなく、私のストレスは激減しました」

木村道子さんの記事はこちらから：
＞＞＞狭小リビングで8年使いまわし。「無印良品」のスタッキングシェルフで家族のストレスを即解決！

■ 卒入学など、人生の節目は片づけのベストタイミング

片づけ収納ドットコムのエディターで、日本ライフオーガナイザー協会1級認定講師でもある吉川圭子さんによると、「オーガナイズはいつどんなタイミングでおこなってもOKではありますが、『いつやるのがおすすめですか？』と聞かれたら、卒入学や引っ越し・出産などの人生の大きな節目にやるのがいちばんのおすすめ」。

吉川さん自身も、中3と小6双子の3歳差姉妹がダブルでの卒業＆入学となり、暮らしが大きく変わる春を迎え、子ども部屋のスタッキングシェルフの片づけに着手したそうです。

＜ビフォー＞

「長女の部屋は約5畳。部屋の中央にスタッキングシェルフを置いてスペースを区切っているので、かろうじて床一面にものが散らばっている状態はまぬがれているものの、机まわりの床置きはデフォルトです。まずは娘が自分で、ものの分類方法を決めました。『いる・いらない』の漠然とした2択ではなく、こんな感じです」

（自分のために）残すもの　→姉の部屋に残す
（下の子たちのために）残すもの　→私が別の場所に保管
下の子たちにあげるもの　→それぞれもらった人の部屋へ
誰もいらないものや明らかなゴミ　→処分

＜アフター＞

「ちなみに②の『下の子たちのために残すもの』は、どんなものかというと、高校入試の過去問など3年後の受験の際に情報として役立ちそうなものです。作業時間は約4時間。床置きのものがなくなりました」

吉川圭子さんの記事はこちらから：
＞＞＞【中学卒業】新生活を迎えるための恒例行事?! 子ども部屋の片づけビフォーアフター

■ 純正パーツの引き出しには、何を収納するのが正解？

ライターのきづきともこさんがスタッキングシェルフを愛用している理由は、「引き出しなどのパーツを買い足したり、移動したりと、その時その時の暮らしに合わせて変えられるところ」。ただ、収納するものによっては引き出しの中が乱れてしまい、使いづらいと感じたこともあるそうです。

スタッキングシェルフの純正パーツの引き出しは、どのようなものの収納に向いているのでしょうか。

「増えたり減ったりしにくい定番のものは、引き出しの中に定位置を決めてしまえば使いやすいと感じています。たとえば、私の文房具。100円ショップのトレーでざっくり仕切っています」

「数が増えたり減ったりしづらいカメラ本体やレンズ、メンテナンスグッズも、無印の引き出しと相性がよいアイテム。100円ショップのフェルトボックスで仕切って収納しています」

「娘が毎日使うナフキンやハンカチ・ティッシュは、特に収納用品で仕切ってはいませんが、同じものを縦に並べているため乱れません」

「一方で、失敗だったと思うのは、後で見返そうとDMや書類をポンポン入れる“とりあえず置き場”という使い方です。見返すタイミングを決めていなかったのもあり、大事な書類が埋もれてしまうということが何度もありました。

また、引き出しの用途が決まっていないと、空いているからと適当に入れてしまい、結果何が入っているか把握できなくなることも。ジャンルを決めて『1ジャンル1引き出し』としたほうが、私にとっては管理しやすいようです」

きづきともこさんの記事はこちらから：
＞＞＞無印スタッキングシェルフの引き出しは使いづらい？乱れなかった使い方と失敗した使い方

■ ざっくり？きっちり？使用頻度別に収納方法を変える

「引っ越したことで、アクセサリー収納の見直しが必要になりました。使用頻度と用途にあわせて収納場所と収納方法を変えてみたら、探すのも戻すのもラクにできるようになったんです」というのは、副編集長の会田麻実子さん。

「毎朝、着替えのタイミングで必ずピアスをつけます。アクセサリー類は、クローゼットのそばにあるスタッキングシェルフに収めています。着替えの一連の流れのまま、ピアスを選んでつけられるので、私にとってこの場所がベスポジです」

「数カ月に1度使うか使わないか程度の「控え」のピアスやアクセサリーは、スタッキングシェルフ下段の引き出し収納に収めています。けれども、ここによく使うものを収納してしまうと、出し入れのたびに腰をかがめて引き出しとケースを開け閉めする手間がかかってしまうのがストレスです」

「だから、よく使うスタメン7個をスタッキングシェルフの上に置いた木製の丸い小物入れ（大・小）に収めることにしました。小さいボックスには、特に気に入っているピアス2個と毎日つける指輪などの超1軍アイテムを、大きいボックスにはちょっと気分を変えたいときにつけるピアスを5個入れています。放り込むだけのざっくり収納です」