おはようございます。
ライフオーガナイザーのさいとう きいです。
東京都八王子市在住のマスターライフオーガナイザー、川崎朱実さんのご自宅を、編集チームが再訪問。今回は、キッチンの「ゴミ箱問題」についてお聞きします。
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■ そこにあるのに見えない?! 死角を活かしたゴミ箱スペース
マンションから一戸建てに引っ越して、大きく変わったことのひとつが「ゴミの管理」だという川崎さん。
「共用施設のゴミ置場がなくなって、収集日まで自宅でゴミを管理しなくてはいけなくなりました。わが家は6人家族で、ゴミの量は少なくありません。でも、キッチンに大きなゴミ箱を出しっぱなしにすると目障りだし、掃除だってしづらいですよね?」
そんな川崎邸のキッチンには……あれ? ゴミ箱が見当たりません。
よく見ると……食器棚の下がすっぽり空いています! そこに大きなゴミ箱が4つも並んでいるではないですか!
あまりの“ぴったり具合”に造作家具かと思ったら、入居時のオプションで設置した食器棚の一部を取り外してもらっただけなのだとか。
食器棚の下にゴミ箱が収まっていれば、視覚的にすっきりするだけでなく、ゴミ箱が引き出しや扉の開閉の邪魔になったり、掃除機がぶつかって倒れたりといったことがありません。収納スペースの“なか”に入れているわけではないので、ゴミ捨てもスムーズ。
市販の食器棚でもカスタマイズできるものがあるので、「ゴミ箱問題」でお悩みの方は店頭で相談してみる価値アリ!ですよ。
■ ライフオーガナイザーの間で人気のゴミ箱。その理由は?
食器棚をカスタマイズするときのポイントは、「ゴミ箱のサイズをきちんと測ること」という川崎さん。本体サイズだけでなく、蓋を開けるために必要な高さも計算しておくことが大切だそうです。
川崎さんが選んだゴミ箱は、ライフオーガナイザーの間でも人気の商品。「無印良品」の「ポリプロピレン フタが選べるダストボックス」です。設置する場所に合わせて「縦開きタイプ」もしくは「横開きタイプ」のフタが選べます。もちろんフタなしで使うことも可能。死角といっても完全に見えない場所ではないので、インテリアの邪魔をしないシンプルなデザインである点もうれしいところです。
■ すっきりの秘訣は「出ていくものにも定位置を決めること」
4つのゴミ箱の横には、「マンション住まいで24時間ゴミ出し自由」というライフオーガナイザー宅以外では、必ずと言っていいほど見かけるものがありました。資源ゴミに出す段ボール箱の一時置き場です。「出ていく予定はあるけれど、しばらく家にとどまるもの」の場所もきちんと確保しているところが、さすが片づけのプロ!
のぞき込まないと見えない場所に突っ張り棒をわたしてゴミ袋をかけておけば、ゴミ捨て後の交換がスムーズ。もう1本突っ張り棒を追加することで、その上のデッドスペースをプラスチックトレーの一時置き場として活用できます。
モデルルームやインテリア雑誌で、ゴミ箱や資源ゴミといった生活感のあるものを目にすることは少ないかもしれません。けれども実際には、ゴミをまったく出さない暮らしは困難。ストレスなく管理できる仕組みをつくって、ゴミとも仲良く?付き合いたいですね。
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
ライフオーガナイザー 川崎朱実
取材・記事/さいとうきい
写真/川俣満博(1枚目)、白石規子(2〜4枚目)
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