おはようございます。
ライフオーガナイザー/一級建築士の和田さや子です。
新築やリフォームの際に役立つ、収納のプランニングのコツをお伝えする”カタチ”シリーズでは、今まで布団収納について書いてきました。
・押入れがない!布団収納にぴったりな「クローゼットのカタチ」
・一般的な押入れは布団収納に不向き!? 本当に使いやすい「布団収納のカタチ」
「新築もリフォームも予定がない場合はどうしたらいいの?」という声が聞こえてきたので(笑)、片づけ収納ドットコムで今までにライフオーガナイザーが紹介してきた事例を見ながら、押入れがなくても布団を収納する方法を考えてみたいと思います。
■横向きで入らないなら、立ててしまおうというアイデア
・クローゼットに布団収納 取り出しやすい&倒れにくい工夫でさらに便利に!
佐藤美香さんの、バンドとベルト付フックでパイプハンガーに引っ掛けるという、斬新なアイデアにはうなりました。ハンガーパイプは洋服を引っ掛けるだけのものではないのだな、と新しい発見です。
・来客用布団の押入れ収納。突っ張り棒を縦に使えば、出し入れがスムーズに!
布団をたててしまうと倒れてきてしまうので、突っ張り棒を使って支えた事例です。原田ひろみさんのおうちでは押入れで利用していますが、クローゼットでも応用ができそうですね。
布団を巻いてバンドでとめ立てて置き、倒れてこないように突っ張り棒で抑えておいてはいかがでしょう。客用布団など、しょっちゅう出し入れの必要がない場合によさそうです。
■入れてしまえばスッキリ!布団収納ケースの力を借りるアイデア
・IKEAと無印で実現!明け方の冷え込みにサッと対応、ワンアクションで出せる布団収納
人気のIKEAのSKUBBを布団収納に使ったアイデアです。中矢くみこさんの布団収納は押入れサイズなので、短い方が縦になるようにおいてあるのですが、長い方が縦になるように立てるとクローゼットにも入ります。SKUBBはクローゼット収納アイテムのバリエーションが多いので、綺麗にならべてうっとりクローゼットにできそうです。
・使いやすい布団収納を考えたら、「ニトリ」のコンパクトふとん収納バッグがぴったりでした!
ニトリのコンパクト収納バッグは、なんと奥行き55㎝。本当にコンパクトですね。都築クレアさんは押入れに前後で2個並べていますが、クローゼットサイズなら1個がちょうどよさそうです。掛け布団や毛布など、季節によって変える上掛けの収納にぴったり!
■いっそのことしまわないというアイデア
・苦手な布団の圧縮はやめました。“使う収納”にして満足度100%
秋山陽子さんのお家では、押入れに入れるのをやめて、クッションのように使うことができる収納ケースを使っています。季節の布団を入れるスペースとしてもピッタリですし、客用布団をソファとして使えば、出しっぱなしでも邪魔になりませんね。
最後に、わが家の布団収納の紹介です。
わが家は2階の和室にシングル布団を並べて、夫婦で寝ています。引っ越してきた当初は、押入れに毎回しまっていました。ですが、“子どもの布団が増えて押入れが窮屈になってきたこと”“忙しくて布団を干す時間がないこと”、という2点の理由から、布団を押入れにしまうことをやめました。
立てると布団干しになるすのこを使って、2人分の布団を干しておきます。起きてすぐに布団をしまうと湿気が心配ですが、これであれば問題なし!日中、この部屋には足を踏み入れないのでスペースとしても問題ありません。
押入れには家族4人分の掛け布団を入れています。子どもは子ども部屋のベッドで寝ているので、冬になれば掛け布団も子ども部屋へ行き、押入れはスカスカになります。それでも敷布団はしまいません。布団干しもできて、家事も時短になり一石二鳥のずぼらアイデアです。
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
一級建築士/ライフオーガナイザー 和田さや子
ブログ:建築士×ライフオーガナイザー®と建てる“忙しくても片づく家”