おはようございます。
ライフオーガナイザーの服部美亜です。
ママが多くの時間を過ごすキッチン。突然の地震に、もし重たい家電や食器類が高い位置から落ちてきたら……、歩くことさえできなくなってしまいます。特に古い家の場合、吊り戸棚の対策をしていない方、意外と多いのではないでしょうか?
■大きな揺れが来たらどうする?キッチンで対策しておくべきこと
もし大きな揺れがきたら、危険なものが多くあるキッチンでは、まず怪我を防ぐこと。
東京消防庁のホームページに、家具転倒防止のポイントが紹介されています。
【家具類の転倒・落下・移動防止のポイント】※一部抜粋
・家具防止金具などで固定し、倒れにくくしておく。
・サイドボード、食器戸棚、窓などのガラスが飛散しないようにしておく。
・本棚や茶ダンスなどは、重い物を下の方に収納し、重心を低くする。
・棚やタンスなどの高いところに危険な物を載せて置かない。
・食器棚などに収納されているガラス製品(ビン類など)が転倒、すべり出さないようにしておく。
「冷蔵庫や大きな家電の転倒防止」はもちろんですが、「ワレモノの飛び出しと散乱の予防」も大切。なぜなら、揺れで飛び出したもので怪我をしたり、揺れが収まった後にも飛散したガラス片などで怪我をする危険があるからです。
■吊り戸棚の安全対策「耐震ラッチ」って何?
地震の際、扉が開いて戸棚の中身が飛び出さないようにする金具が、「耐震ラッチ」。開き戸用、引きだし用、扉の取っ手につけるタイプ、扉の内側につけるタイプなど、カタチや大きさも、いろいろあります。
最近の吊り戸棚には、はじめから耐震ラッチがついている場合もあるようです。でもわが家は築50年。食器がいっぱいつまった吊り戸棚には、なんの対策もしていませんでした。そこで、後づけすることにしました。
今回使用したのは、こちら。
【スガツネ工業 レバーラッチ ホワイト LL-66 かぶせ扉用耐震ラッチ】
「かぶせ扉が、吊り戸棚の地板より長い場合に使用するもの」を選びました。プッシュロック&プッシュオープンの耐震ラッチも多い中、こちらは、開けるときは指でロックを外す「レバー式」のラッチです。(推奨扉サイズ:高さ70cm以下幅50cm以下)
吊り戸棚の扉を開けるときは、写真のように、扉の裏側にあるレバーに指を引っかけて、ロックを外します。
吊り戸棚の下側から覗くと、扉と棚にビス止めした金具が見えます。
扉を閉めるときは、ぐっと扉を押せば、自然にロックがかかります。
白い「ツメ」部分が、シルバーのL字型金具に引っかかり、ロックされました。
取り付けは、適正な位置に金具をビス止めするだけ。扉の裏側につけるので、表からは見えません。耐震ラッチは天井に近い位置につけるタイプもありますが、「手の届きやすい高さで、自ら指を引っかけて開けられるところ」が、今回の選定のポイントになりました。
■安心を手に入れよう!2000円以内で出来る地震対策
今回購入した耐震ラッチは、1セットにつき、300円以内。近所ホームセンターにはなかったので、ネットで注文しましたが、送料も含めても2000円以内。
「もしもキッチンで料理をしているときに、地震があったら?」
「もしも子どもがキッチンにいるときに、大きな揺れが来たら?」
ワレモノが高いところから落ちてくるなんて、想像しただけでも怖いものです。わずかな手間とコストで、誰にでも、後からでもできるキッチンの耐震対策。「予想を超える衝撃が加わると扉が開放してしまう場合があるため、重量物などの収納はお避け下さい」とあるので、100%安心というわけではありませんが、ないよりはよっぽど安心です。
足を怪我してしまっては、適切な避難もできなくなってしまいます。わが家のような古い家のキッチンでも、諦めないで大丈夫。ご家族の安全のために、ご参考いただけたら幸いです。
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ライフオーガナイザー 服部 美亜