おはようございます。
ライフオーガナイザーで現役会社員でもある手塚千聡です。
わが家の息子は今年小1、娘は年中になりました。朝は眠たくて、夜は疲れて、寝そべって着替えたり、そうかと思うと、一気にテンションアップして兄妹で駆けずり回ったり。
時間を見ながら動くというのは、この年齢の子どもには難しいものと頭では理解しつつも、平日のわが家はいつだって時間との勝負。ついつい「早く早く」を連呼したり、何度も「○○しなさいって言ってるやろーっ!!」と声を荒げては後悔したり……を繰り返してきました。
そんな日がゼロにはなっていませんが、親がうるさく言うよりは効きめのあった(笑)、3つの“見える化”についてご紹介します。
■朝晩の持ち時間を見える化!→「タイムタイマーモッド」
まずは時間を“見える化”する方法です。時間は目には見えにくくて、大人でもいつも意識することは難しいもの。子どもならなおさらです。
わが家の子どもたちも、口で言い聞かせても、他のことに気を取られると、一気に“時間”の意識は吹っ飛んでしまいます。何かいい方法がないかと探していたところ、「片づけ収納ドットコム」にいい記事がありました(笑)。服部美亜さんが紹介されていた「タイムタイマーモッド」です。
>>>子どもに「あとどのくらい?」が伝わる!「時間の量」が見えるタイマーで残り時間を分かりやすく
服部さんは、「30分で宿題しよう」とか「10分でおもちゃを片づけよう」とかいうように使われていて、効果を感じたそうです。
わが家では、自宅にいる間はずっとかけっぱなしにすることもあります。朝起きてからでかけるまでの1時間半は、息子が出かけるまでの1時間セット、出かけたら娘が出かけるまでの30分をセットというように。
時計をまだちゃんとは読めない娘にも、残り時間が目に見えるこのタイマーは、わかりやすく、「赤がなくならないうちに終わらせるぞ」と負けん気に火をつけているようです(笑)。
帰宅してからは、すぐにお風呂に入りたがらない息子が、一息入れる時間を自分で決めて使っています。それまでは「お風呂に入りなさい!」と何度言っても、なんだかんだと抵抗し、あっという間に30分たってしまうということが日常茶飯事。「タイマーで休憩したらお風呂に入ろう」と誘うと、「15分にする!」と自分で時間を決め、アラームとともに満足げにお風呂に向かう日が増えました。
子どもたちにも操作が簡単なので、自分で使えるところも「タイムタイマーモッド」の魅力だと思います。
■朝晩のやることを見える化!→「やることカード」
次に必要だと感じたのは、「TODO(=やるべきこと)」の“見える化”でした。時間はないけれど、毎日やることはほぼ同じことの繰り返し。それなら決まったことを書き出してみようと「やることカード」を作ることにしました。
実はこちら、以前紹介した「家事カード」を作ったときから、子どもたちがもう少し大きくなったら、作ろうと思っていたもの。
>>>育休中のワンオペ家事に終止符!仕事復帰に備えて、夫婦の家事分担をストレスフリーに進める方法
やることを書きだしたり、カードを作ったりするのに少しの手間がかかりますが、一度作業をすれば、毎日がずいぶん楽になります。
まず、子どもたちに、朝晩やること、やりたいことを聞いて、メモアプリ「Evernote」に書き出してみました。あとはパソコンで作成して、市販のカード用紙に出力するだけ。
※「A-one」のカードラベルならオンラインの「ラベル屋さん」で、めんどくさいレイアウトや印刷設定が楽にできます。用紙に切り込みが入っているので、手でちぎるだけで、カードに仕立てるのもあっという間です。
表を朝、裏を夜やることにしておけば、カードの枚数も最小限で済み、朝と夜でカードを分別しておく必要もありません。収納場所はリビングのデスクの棚に置いたカップ。朝起きたらダイニングテーブルに広げて終わったものからコップの中に入れて終了です。
子どもたちにはゲーム感覚で取り組め、兄妹がいい競争相手になっている様子。親が「あれやりなさい、これやりなさい」とうるさく言うと、子どもの主体性を奪うように感じていましたが、「カードはどこまでできたの?」と聞くのは、あくまで進捗確認。介入しすぎていないと思えるのも、嬉しい効果でした。
■子どものモヤモヤを見える化!→「お疲れチェックシート」
最後に解消したかったのが、夕方疲れきって帰ってきたこどもたちが、次の行動に移れず、それをなんとかなだめながら進めること。子どもはグズグズだし、最初は付き合うものの、親だって疲れているので、結局最後まで付き合いきれず、ガミガミ言って余計グズグズで手がつけられなくなる、なんてことも。
こんな状態だと、タイマーも見なければカードも手に取りません。そこで、疲れて話したくない子どもたちの疲れ具合を知ることができる、「お疲れチェックシート」を作ってみることにしました。疲れ具合を数字の1~10で表し、指さしで伝えるシートです。
昨年息子がひどい胃腸炎で入院したときに、病院で使っていた「痛みチェックシート」をヒントにしました。診察時に医師や看護師が「今の痛みはどれくらい?」と聞いて、子どもが指をさして痛みの程度を伝えるために使われていました。入院は1週間ほどでしたが、最初は不安げに指さししていた息子も、慣れてくると微妙な痛みの変化を伝えることができるようになりました。本当に痛みがピークのときですら、なんとか指さしはできていました。
病院の治療とは違って、“お疲れ”の子どもへの特効薬は残念ながら持ち合わせてはいません(笑)。ただ、このシートを媒介にすると、なんだかわからない“疲れ”が数値となって“見える化”され、それなりに対処のバリエーションが出てくるのです。
子どもたちのふるまいだけを見ていると、毎日「10」かのように感じていたけれど、「5の日もあれば、8の日もあるんだ!」というのは新鮮な発見でした。それなら、「5のときはなんとか励まして進めるけど、10のときくらい、全部準備を手伝ってあげてもいいじゃない」と親も前向きな気持ちになれるものです。
「疲れたー」という気持ちでいっぱいの子どもも、「自分の今の疲れはどのくらいだろう?」と考え始めると、少しクールダウンしてコミュニケーションを取れるようになるような……。
疲れきった状態で直接話をすると、不要なことを言ったり言葉足らずだったりで、かえってお互い嫌な気分で疲弊すること、ありませんか? 以前記事にした「しゃべるラベリング」でも、直接会話をせず、ラベルにして貼っておくことで、感謝の気持ちや思いやりの気持ちを伝えられた事例をご紹介しました。
>>>共働き夫婦の家事分担。いつものラベル+αの“しゃべるラベリング”でストレス解消!
コンディションが整っていないときは、“話さない!”という選択肢、夫婦はもちろん、子どもにも案外おすすめですよ。
お子さんの個性により、相性はあると思いますが、2学期に向けて親子の時間を整える“3つの見える化”、よかったらお試しください。
忙しい親子時間を乗り切るためのヒントは:
・年少さんから年長さんへの3年間で、登園準備の「自分でできる」をつくった3つのポイント
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ライフオーガナイザー 手塚千聡
ブログ : 不機嫌にならない暮らし~会社員ワーママの、ラクしてシェアして、時間を生み出す暮らし術~