本は集めて収納？それともバラバラ？　片づけのプロ3人の本棚

おはようございます。
ライフオーガナイザーの会田麻実子です。

やっと暑さも落ち着いて秋らしくなってきましたね。今日は、「読書の秋」をテーマに3人のライフオーガナイザーの本棚をご紹介したいと思います。

広島県広島市の南方佐知子さん宅の本棚は、LDKに隣接する洋室の一角にあります。もともとあった開き戸の上に、本棚をDIYしました。本棚を見てみると、子どもたちの本と一緒に南方さんご夫婦の本も並んでいます。

「子どもの頃、家に大きな本棚があって、絵本や図鑑、児童文学、ドラえもんにドラゴンボールといった子どもの本と一緒に、両親の本も並んでいました。司馬遼太郎や沢木耕太郎、藤沢周平といった定番の作者とも、そこで出会いました。だから、うちにもずっとそういう本棚が欲しかったんです」。

新しい本との出会いを促すために、南方さんは子どもたちと一緒に3年ほど前から１週間おきに図書館に通っています。常に図書館の本が自宅にあるので、ブックスタンドで仕切った図書館の本専用コーナーを設けました。

この図書館通い、子どもたちは当初はあまり乗り気ではなかったと言います。けれど、気づけば読む本のバリエーションも増え、今や月に2回の図書館の日を「楽しい習いごと」と呼んでいるそうですよ。

福岡県福岡市のつのじちよさん宅では、本を4カ所（リビング収納、廊下収納、リビングの本棚、和室）に分けて管理しています。

分け方は“人別”。廊下収納（上の写真左）にご主人の本、リビング収納（上の写真右）につのじさんの本、そして、和室の学用品スペースに娘さんの本といった具合です。

「家族それぞれの好みが異なるので、人ごとにエリアを分けて、必要なときに必要な人が探しやすいようにしました。他人の本が混ざらないので、目的の本を探しやすいですよ」。

この“人別”の効果は利便性だけでなく「自分のエリアは、タイトルを見ているだけでも気分が良い」という効果も生み出しているそうです。

リビングの本棚には、家族みんなで情報を共有しておきたい防災関連の本や雑誌と、娘さんの中で“今流行っている本”を置いています。「娘が気軽に好きな本を手に取れる環境を整えたいと考えて用意しました」。

つのじ家の収納のテーマは“自立”。本棚もそれぞれのスペースを自分で管理をしています。それは小4の娘さんも同じ。リビングの本棚も、以前はごちゃつきが気になった際に娘さんに声をかけていましたが、最近は娘さん自ら“今のベスト”に入れ替えることが増えてきたそうです。

最後は3LDKの集合住宅に住む、わが家の本棚をご紹介します。わが家の本棚は、南方さん（集中収納）とつのじさん（分散収納）を組み合わせたスタイル。

リビングの棚に置いているのは、夫と私の本の中で「息子が何かの弾みで読んだら、新しい発見があるのではないか」とか「家族みんなに勧めたい」と思う本、息子のリビング学習に必要な本や図鑑、そして“今”よく読んでいる本。それ以外の本は、各自がそれぞれのスペースで管理しています。

中1の息子は「図書館に行くのが趣味なの？」と思うくらい、暇さえれば図書館に行くタイプ。最近は図鑑サイズの本や分厚い本を借りてくることも多く、本棚やボックスでは入りきらないことも。そこで、図書館の本はリビングの椅子の上に積み重ねるだけの収納で、簡単に分かりやすく管理しています。

本を「一カ所にまとめて収納する」「使う人ごとに収納する」、どちらの方法にもそれぞれの良さがあるようです。あなたが必要としているのは、どんな本棚ですか？　「こうなったらいいな」に近づけるような本棚を手に入れて、秋の夜長にお気に入りの本を楽しんでくださいね。

あなたは生み出された時間で何をしますか？
何をしたいですか？

心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。

ライフオーガナイザー会田麻実子
ブログ：小さく暮らす。

写真：つのじちよ（4枚目）、会田麻実子（1〜3、5〜7枚目）

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