おはようございます。
ライフオーガナイザーの佐藤美香です。
先日、リビングの壁1面に三姉妹の収納スペースを作りました。高校1年生の長女と、中学1年生の次女には、それぞれの希望を聞き、収納方法を選んでいきました。同じ家、同じ両親のもとで育った姉妹ですが、こだわりポイントや使いやすい収納方法がまったく違っていました!
姉妹のタイプと、それぞれの収納スペースについて、ご紹介いたします。
■通学用リュックの収納:置く?かける?は、帰宅後の行動で違う
収納スペースは、ニトリのカラーボックスをつなげて作りました。幼い三女の身支度スペースを真ん中、一番左のカラーボックス1つを左利きの長女、一番右のカラーボックス1つを右利きの次女のスペースにしました。最初に、嵩張る通学用リュック(長女は肩かけバックを使うことも)の置き場所をどうしたいか?を聞いてみました。
長女:置く収納
理由は「楽そう」
次女:かける収納
理由は「かけるほうができる気がする」
と、それぞれ選んだ方法も、理由も違いました。
2人を観察してみると、ポイントは、どうも帰宅後の行動にあるようです。
長女は、帰宅後リュック(バック)を持ったまま、シンクに行ってお弁当箱を出してから、リビングに戻ります。そのため、肩から外してそのまま置けるのが楽。一方、次女は、まずリビングの床に座り、それからリュックの中身を出します。リュックを持ち上げて置くよりも、座ったままかけるほうが「できる気がする」となったようです。
ちなみに、三女の身支度スペースはこちらで紹介しています。
>>>2歳児だってこんなにできる!子どもの 「できる」を育む収納の仕組み
■教材・小物の収納:見える?隠す?は、優先順位で違う
教材やよく使う小物もリビングに置いておきたいという希望から、それぞれの収納用品を選びました。
長女:見える収納
理由は「見えないと忘れる」
次女:かくす収納
理由は「適当につっこんでも綺麗に見える」
長女は、自分が「忘れない」「面倒ではない」ことが最優先。そのため、教材はカラーボックスに直接並べ、ブックエンドで倒れないようにしました。教科や使用頻度などで仕切るのも面倒なようで、全部ひとまとめに並んでいます。小物は中身が分かるようにワイヤーラックへ。サイズは出し入れが楽な、小さなものにしています。
一方、友達と家で遊びたい次女は、綺麗に見えることが最優先。教材はファイルボックス、小物は引き出しに入れています。色も白で統一。パッと見て綺麗ならいいようで、中まで整えたいとは思っていないようです(笑)。
■制服の収納:同じ「かける」でも、選ぶ道具が違う
リビングに収納スペースを作ったら、制服も一緒に置きたくなりますよね……。しわにならないようハンガーにかけることを条件に、収納方法を考えました。
長女:フックにかける
理由は「カラーボックスの側面にフックを貼りつけるのが手軽で早い」
次女:タオルバーにかける
理由は「奥にも手前にもかけられる」
長女はフックを上下に2カ所。夏の間は上のフックだけ使っていますが、かける枚数が増えたら、下につけたフックにスカートをかける予定です。次女は、Yシャツもスカートもベストも全部バーに並べます。バーの素材についても、「プラスチックだと壊してしまいそうだから、固い素材にして」とリクエストがありました。以前洋服をかけるために取り付けたバーを壊したことがあり、自分の雑さを学んだようです。
片づけのプロというと、子どもも片づけができるものと思われがちです。ですが、いつも家が片づいているか?というとわが家の場合はそうでもありません。それでいいとも思っています。
「友達が遊びにくる」、そんなお楽しみのためには、子どもたちはものすごい集中力で片づけますし、「どうやったら楽か?」を考え、見つけることができる。それで、充分です。
素敵なインテリアにはほど遠いリビングですが、私の子育てのモットー、「勉強ができる子より、生活力のある子」には育っています(笑)。
子どもに合わせたリビングの収納はこちら:
・おもちゃが散らかるリビング! 子どもの「できること」から選んだ収納場所はテレビボードでした
・うちの子、リビング学習向き?不向き? タイプ別リビング学習スペースの作り方
・脱ガミガミ生活!気が散りやすい子どもの困りごとは見える化で解決
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ライフオーガナイザー 佐藤美香
ブログ:愛家