おはようございます。
ライフオーガナイザーでカルトナージュ講師の岩崎 梢です。
その昔、自己流で空き箱のリメイクをしていた私が、「なんだかうまくいかない……」と感じていた悩みごとを思い出し、見直しのポイントを前後編で紹介しています。前編は、「実際に貼る前に知っておきたいこと」でした。
後編は、「悩みがちな問題の原因と解決策」です。
目次
■シワシワ? はがれる? よくある問題10個を考えてみた
主にダイソーで購入したラッピングペーパーとクラフトペーパー、そして平ハケを使って、作りながら検証してみました。
①貼った紙がシワシワになる
紙の厚さ、のりの水分量、塗る量のバランス、水分で紙が伸びてしまうなど複数の理由があります。特に、折り紙のような薄い紙に、水分が多いのりをたっぷり塗ると、シワになりやすいです。前編でご紹介したように、どんな種類ののりでも、できるだけ薄く、刷毛を使ってまんべんなく塗ることが対策になります。
また、紙を貼るときに、真上から強く押さえつけるとシワになりやすいです。紙はゆっくり置いて、端から優しく撫でるように押さえます。強くこすると柄がはげることもあるので、指先や、やわらかい布などを使って。
②乾燥後、紙が部分的に浮き上がる
部分的にのりが乾燥した、塗り忘れ、のりが固形になって残った、ゴミが入ったなどが原因。のりを塗った面は、光の加減で見え方が違います。しっかり塗れているか、必ず角度を変えて見て、確認します。
③紙の端が剥がれて浮いてしまう
のりの部分的な乾燥や塗り忘れのほか、紙を貼り合わせるときに端までしっかりと押さえていないことも原因です。気を抜かず、最後までしっかり押さえて貼ります。
また、角を貼るときにも工夫が必要です。
紙を角のてっぺんで合わせて貼ると、端が浮いて剥がれやすいし、元の色柄が見えてしまうことも。
角を包み、端までしっかり押さえると、きれいに仕上がります。
④貼ってもすぐ剥がれてしまう
箱と紙とのりの相性が関係しているので、のりの種類を変えてみるのもいいかも。私は、のりでうまくいかないときには、両面テープを使うこともあります。
⑤イマイチきれいに見えない
紙の切り口など「端」が曲がっていると、すっきり見えない原因に。はさみやカッターを使うときは、定規で線を引いてできるだけまっすぐ切る、紙の端やリボンをつなぐときには高さを揃えるなど、「端」部分に気をつけます。
また、柄のある紙を使う場合、写真の白線のように柄の縦と横、折り返し部分の幅を揃えることで見栄えが良くなります。
⑥カーブがきれいに貼れない
円筒形などカーブのある箱は、のりしろがぐちゃっとシワになりがち。のりしろに切り込みを入れると貼りやすいです。
⑦必要な紙の大きさや柄選びがわからない
箱に紙を貼る方法は、大きく分けて2種類あります。手元にある紙の大きさと柄によって、貼り方を選びます。
a. 底面から包む
紙は箱全体を包める大きさが必要。
柄の方向がないものが向いている
(柄の方向があるものは側面の柄が逆向きになってしまう)
b.側面をぐるっと包む
紙は側面を一周する長さが必要。
柄に方向があるものに向いている
⑧箱の柄が透けてしまう
紙が薄かったり、淡い色だと透けがち。気になる場合は、白い紙(画用紙や半紙など)を貼って下地作りをします。小さなロゴやイラストを隠す程度なら、白い油性ペンなどで塗ってしまうのもいいかも?
⑨貼ったあとの箱がしなって歪む
のりの水分が乾燥するときに、反りが発生します。特に、大きめの箱は反りやすいので、重しを載せてゆっくり乾燥させると歪みが少ないです。
⑩蓋つきの箱もできる?
蓋と本体の隙間に余裕があればリメイクできます。隙間が狭くきっちりと閉まる箱は、紙を貼った厚みによって閉まらなくなることもあります。
どちらか一方に貼るだけでもイメージが変わるので、薄手の紙を選んで試してみるといいかも。
■布を貼りたい場合はどうすればいい?
基本は紙と同じですが、ボンドを厚く塗りすぎると、布の繊維から表面に染み出してしまうので気をつけます。
布端を折り込んで丁寧に処理すると見栄え良くなりますが、手順が増えるので、自分で使うリメイクは気軽な切りっぱなしでいいと思っています。
切りっぱなしだと、端から糸がほつれやすいのが難点。布をまっすぐに切り、切り口に木工用ボンドをほんの少量つけておくと、糸が固まってほつれにくくなります。
■でもやっぱり失敗しちゃったときは?
出来栄えがなんとなく……、そんなときはリボンやマスキングテープ、シールを活用します。
①気になる箇所を直接カバーする:気になる一カ所をカバーするだけでなく、うまくできた他の部分も同じようにすると、そういうデザインのように見えるかも?
②目立つもので視線をそらす:アクセントをつけると、シワや歪みが目立たなく。
失敗をカバーするというよりは、全体を「飾って」新たに楽しむ、という気持ちです。
再利用できるもの、どんどん活用したいですね:
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
ライフオーガナイザー 岩崎 梢
ブログ : いまを楽しむ、くらしづくり日記