もう後まわしにしない!老いに備えた収納スペースとものの見直し方

こんばんは。
ライフオーガナイザーの秋山陽子です。

子どもたちが、一人暮らしを始めてもうすぐ2年になります。50代半ばにもなると、身体の変化もでてきます。最近は、コロナ禍から家での仕事が増え、以前に比べてすっかり外出も減りました。暮らす家族も減り、家に居る時間が増え、少しずつ暮らし方にも変化が出てきています。いつの間にか、使うものや使いやすい収納場所、ものの持ち方が少しずつ変わっており、家のなかがしっくりこなくなることがありました。

そこで、昨年から始めたのが、小さな見直しです。わが家の小さな見直しとは、1箇所もしくは、10分程度でできること。これが、1年経ち、習慣となると、「持っているもの」「収納スペース」「持ち方」を一緒に考えられるようになりました。もはや、見直すことは私の安心貯金になっています。先日は、靴箱の見直しをやってみました。

「もう後まわしにしない」老いに備えた収納スペースとものの見直し

■老いを見据えた使いやすい収納スペースの確認

見直す前の様子はこちらです。

「もう後まわしにしない」老いに備えた収納スペースとものの見直し

はじめに、収納スペースを見直します。そう、50歳を過ぎた頃から、「踏み台は使いたくない」と思うことが増え、高いところへの収納に不安を感じるようになりました。身体に負担のないスペースだけの収納はどの範囲だろう。改めて、わが家の靴箱で、手が届くスペースを確認しました。

「もう後まわしにしない」老いに備えた収納スペースとものの見直し

上の2段は、踏み台がないと使えない棚。このスペースは、使わないようにしたい場所です。

■「全部出す」「分ける」ことでわかるものの持ち方

次に、実際にどんな靴をどれだけ持っているのかを確認します。靴箱に入っているものを全部だし、4つに分けていきます。簡単に迷わず分けられるように、マスキングを使って、境界線を明確にし、キーワードを紙に書いて置きます。

「もう後まわしにしない」老いに備えた収納スペースとものの見直し

私の場合、靴を選ぶとき、ヒールがあるかないかで選択することが多いので、分けるキーワードに「ヒールがある/なし」を入れました。
①夏か冬にしか履かない靴
②ヒールがある靴
③ヒールがない靴
④その他
実際に分けたものがこちら

「もう後まわしにしない」老いに備えた収納スペースとものの見直し

数も数えます。
・ヒールあり  7足
・ヒールなし  7足
・冬か夏にだけ履く 4足
・その他10足<私4足(長靴1、ブーツ2、屋内1)、娘4足、息子2足>
以上、合計28足(私22足、娘4足、息子2足)でした。

さらに、分けたものをそれぞれ、次の3つに分けていきます。
A今からの暮らし3年を想定して持っておきたい靴
B不要な靴
C迷う靴
結果、私の靴は21足。持っておきたい靴14足、捨てる靴1足、迷う靴6足となりました。

実は、こうして分けて数を数えていくと、頭の中で必要な靴が整理されてくるのです。今回も「オシャレを楽しむために靴を買いたい」と思っていたのですが、外出が減った今、履いて出かけたい靴が変わっていることに気がつきました。「買うなら、ヒールなしのパンプスだな」「履き心地の良いものをもっと重視したい」と、漠然とオシャレを楽しみたいと考えていたものが、「どんな靴を持っていたいか」と、より具体的に考えられるようになっていたのです。

■使いやすい収納スペースに置ける靴の数を知る

最後は、靴を戻していきます。収納は、いちばん使いやすいスペースから置いていきます。私の場合は、「ヒールある/なし」を基準に、さっくりと「色別」に分けて置いています。迷う靴は「外出が増えたら履くかもしれない靴」「履き心地を一度試して決めるもの」と、2箇所に分けて収納しました。

「もう後まわしにしない」老いに備えた収納スペースとものの見直し

実際に減った靴は1足だけです。見た目は変わりません。ただ、全部出して、分けているうちに、持ち方と量が明確になりました。老いを見据えた収納スペースに入る靴の数をも考えられるようになりました。やはり、見直すことは、私の安心貯金となっています。

今回の所要時間は、20分。少し見直すだけでも、何をどれだけ持っているのかを知ることは、小さな安心を積み重ねているように思えています。ついつい「見直し」は、いつでもできると後まわしにしがちでしたが、今では「○/○までにやろう」と優先してできるようになってきました。日常は、もう少し小さな見直しを繰り返しています。

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ライフオーガナイザー 秋山陽子
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