子ども部屋の間仕切りはどうする? 長く使い続けられる部屋にするための工夫とは

おはようございます。
ライフオーガナイザー/一級建築士の和田さや子です。

小さな子どもがいる家庭では、子ども部屋の間仕切りをつくらず、二間続きで設計することがよくあります。

子どもが小さい間は、ここに布団を敷いて親子並んで寝るというご家庭も少なくありません。そして、子どもの成長に応じて段階的に間仕切りをつくり、思春期を迎える頃には個室として使うという考え方が支持されています。

子ども部屋の間仕切りはどうする? 長く使い続けられる部屋にするための工夫とは

わが家も同じように、2人分の子ども部屋を一体として用意しました。この部屋の設計上の工夫と、住みはじめてから間仕切りをした方法についてまとめてみました。

■いちばん長く使う期間を想定しクローゼットは一つ

子ども部屋は2人あわせて9畳用意しました。家を建てた当時、2人の子どもは、小学4年生と保育園の年長でした。すでに、子ども部屋で寝る習慣はついていたので、ベッドを2台並べて使いはじめました。

子ども部屋の間仕切りはどうする? 長く使い続けられる部屋にするための工夫とは

ここからは子どもの成長に合わせて、間仕切りを追加したり撤去したりしながら使い続けていきます。その期間について、それぞれ何年くらいになるか推測してみました。

・2人が共有で使う期間 3年くらい
・間仕切りして使う期間 9年くらい
・子どもが独立した後の期間 20年以上?

こうして整理してみると、子ども自身が部屋を使う期間が、意外に短いことがわかります。

最終的に、私が自室として使うことを想定して、クローゼットは一カ所だけにすることにしました。クローゼットは上の子のスペース側に設けたので、下の子の洋服収納は置き家具で対応しています。

■自力で設置のできない電気設備は2部屋分用意

クローゼットは一カ所のみとしましたが、入り口は二カ所設置しました。

また、コンセントや照明器具も、最初から2部屋分用意しました。後から増設するとコストもかかりますし、コンセントや照明が多くても邪魔にはならないからです。

子ども部屋の間仕切りはどうする? 長く使い続けられる部屋にするための工夫とは

私の実家では、同じように姉と部屋を分けて使えるように間取りが設計されていましたが、なぜか照明器具だけは一つの回路になっていました。姉の部屋のスイッチをオフにすると、私の部屋の電気まで消えてしまうという事態に。結局、引き紐付きの照明器具をそれぞれの部屋に取りつけて、スイッチは使わないことになりました。

そんな苦い思い出からも、電気工事についてはケチらずにいこうと決めました。

■間仕切りのファーストステップはゆるく

家を建ててからしばらくして、上の子も小学校高学年になり、少しずつ自立心が芽生えてきました。とはいえ、完全に個室にするのは、「まだ早いな」とも感じているようです。

そこで、以前の住まいで室内干しのために使っていた突っ張り棒を使って、カーテン間仕切りを付けることにしました。

子ども部屋の間仕切りはどうする? 長く使い続けられる部屋にするための工夫とは

用意したもの
「平安伸銅」突っ張り棒 超強力極太
「ダイソー」カーテンリング 39mm用

部屋の間仕切り予定位置には、将来壁を設置できるように下地を入れてあるので、強力な突っ張り棒でも安心して取りつけることができます。

レースカーテンを下げて緩やかに仕切ることで、お互いのプライバシーもある程度確保しながら、一人ぼっちではない安心感も得られました。

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ライフオーガナイザー/一級建築士 和田さや子
HP:NIGI一級建築士事務所

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