おはようございます。
ライフオーガナイザー/一級建築士の和田さや子です。
リビングの床にスペースがないときや、インテリアを立体的に楽しみたいときに、観葉植物を吊るして楽しむ“ハンギンググリーン”が人気です。
最近では、ハンギンググリーンを楽しむためのアイテムが手軽に手に入るようになり、家を建てるときにも「ハンギンググリーンを吊るしたいのですが、どうしたらいいですか?」というご相談をよく受けるようになりました。
今回は、ハンギンググリーンを安全に楽しむために、気をつけるポイントをまとめてみました。
■安全に吊るすためには下地がポイント
ハンギンググリーンといっても、大きさや種類はそれぞれ違います。カレンダーくらいの重さで済む場合は、気にしなくてもよいです。ある程度の重さがあるときは、下地があるところに取りつけます。
木造の建物の場合、天井下地は91㎝を基準に1/2か1/3ピッチで入っていることが多いです。また、天井の隅にも下地があります。
また、壁下地は45.5㎝ピッチで入っていることが多いので、下地を探す参考にしてください。天井と同じく、壁の入隅・出隅には下地があります。
どこにあるかわからないときは、下地を探す下地センサーを使うと見つけることができます。今後もDIYをすることがあるようなら、一つ持っておくと便利です。
■フック選びのポイントは2つだけ
ハンギンググリーンを取りつける下地が見つかったところで、次は吊り下げるためのフックを選びます。
フックを選ぶためのポイントは2つ。
1.耐荷重
観葉植物は鉢植えや土の量によっては、かなり重くなることがあります。さらに、水をあげることも想定して、耐荷重に余裕をもって選びます。実際の重さの2~3倍の数字のものを選んでおくと、長期間使っても安心です。
2.取りつけ方
フックには天井付けタイプと壁付けタイプがあります。フックの耐荷重は、正しい取りつけ方をしたときに発揮できるので、実際に取りつける場所を決めてから選びます。
ホームセンターなどで探すと、壁付けのフックに比べて天井付けのフックが極端に少ないかと思います。天井から吊るすときほど、耐荷重に注意が必要なので、違うもので代用しないようにしましょう。
わが家では、照明を取りつけるスライドコンセントに、専用フックを取りつけてハンギンググリーンを楽しんでいます。
このタイプだと、一つのフックの耐荷重は5㎏。スライドコンセント本体の取りつけ方によって、全体での耐荷重が変わってくるので、詳しくはカタログや説明書で確認してください。
■ 賃貸で壁や天井に穴があけられないときの楽しみ方
賃貸マンションなどにお住まいで、壁や天井にビス穴を開けるのは難しいこともあります。
壁にかける場合は、穴が最小限で済むようピン留めのフックがあります。下地がなくても取りつけられる代わりに、耐荷重が小さいのがデメリットです。フェイクグリーンやエアープランツなど、軽いグリーンを飾るのに適しています。
少し重いものを、ということであれば、突っ張り棒にS字フックを使って吊るす方法もオススメです。突っ張り棒は、サイズも値段もさまざまなものがありますが、必ず耐荷重を確認してください。
突っ張り棒の耐荷重は、正しく取りつけないと発揮されません。
・壁に垂直に取りつけられているか
・下地のある場所に取りつけているか
落下防止のために、この2つのポイントはぜひ押さえておいてください。
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ライフオーガナイザー/一級建築士 和田さや子
HP:NIGI一級建築士事務所