おはようございます。
ライフオーガナイザーの梅野優子です。
「今年こそ、すっきり片づいた家にしたい!」と新年を迎え、気持ちを新たにしている方もいらっしゃるのではないでしょうか? かつてはわたしも、毎年そんな決意をしていました。
でも、「片づけても片づけても、なんだかすっきりしない……」。そんなふうに感じていたわたしにとってのネックは、意外にも“収納グッズ”でした。
お気に入りの収納グッズを購入すると、テンションがあがってやる気が出る反面、デメリットもいくつかありました。そんな収納グッズの落とし穴と、なるべく収納グッズを増やさずに片づける工夫をご紹介します。
■“モノの整理”をする前に収納グッズを買うデメリット
以前のわたしは、SNSなどで紹介されている収納グッズを見て「素敵!」「便利そう!」とつい買ってしまう、という失敗を繰り返していました。いくら素敵な収納グッズを買っても、「なんとなくしっくりこない……」と感じていたのは、“モノの整理“をする前に、収納グッズを買っていたからでした。
収納グッズがあると、それほど必要でないものも「とりあえず」で収納してしまい、不要なものが手放せない(=モノが減らず、管理が大変なまま)という結果になっていたのです。
収納グッズ自体も“モノ”なので、さらに“モノ”を増やしてしまうことになります。さらに、整理が終わっていないと「何をどのぐらい収納するか」がアバウトなので、収納グッズを選ぶ基準も“誰かの便利”になってしまい、自分に合った収納グッズが選びにくくなります。
■収納グッズを増やさないコツ①まずは「整理」=モノの仕分け作業から
「整理」と「収納」は混同しやすい言葉ですが、それぞれの定義があります。
「整理」→モノの要、不要などを判断する仕分け作業
>>>思い出の品は、毎年の“ざっくり整理”と節目の“しっかり整理”でうまくいく!
「収納」→仕分けたものを、使いやすい場所に使いやすい方法で収める作業
>>>【キッチン収納】多くのモノを管理できない&見えないと忘れるタイプの収納配置実例
片づけようと思ったら、「収納」に気をとられがちですが、先に「整理」をしてみたら、実は新たな収納グッズは必要ないことが意外と多いもの。それは、わたし自身の経験でもありますし、片づけサポートの現場でも多々あります。それどころか、収納グッズが余って不要品として手放すことも珍しくありません。
■収納グッズを増やさないコツ②収納グッズの使用用途&場所も見直す
まずはモノの整理をしてみると、「あの場所で使っているあの収納グッズがぴったりかも」と具体的なグッズが思い浮かびやすくなります。そうして、別の場所で使っていた収納グッズを拝借してちょうどよく収まるケースも、わが家ではよくあります。
たとえば、最近のわが家は、書類の種類が増えて、ダイニングが散らかりがちになっていました。「書類トレーが足りないな」と思いながら、まずは書類を整理してみると、4種類に分けることができました。日用品を収納していた引き出し棚がちょうど4段だったので、それを利用することにしました。
引き出し棚に収納していた日用品は、余っていたボックスに入れ、デッドスペースを利用して収納しています。
使用頻度が低いものだったので、場所を変えても問題なく使えています。
「片づけても片づけてもすっきりしない」のは、意外と収納グッズ自体が原因になっていることもあるのかもしれません。そんな方は、まずは“モノの整理”から取りかかってみるのはいかがでしょうか?
“収納用品の増えすぎ防止”はこちらも参考に:
・新しい収納用品を買うのは、ちょっと待った! 家にあるものを加工して有効利用してみた
・100均ブックエンドの便利で意外な使い方5選。収納用品の増え過ぎにお悩みの方必見!
・減らす→試す→買う 3ステップで収納用品を味方にしよう
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ライフオーガナイザー 梅野優子
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