【薬は集中収納?それとも分散収納?】片づけのプロが実践している収納アイデア7選

おはようございます。
ライフオーガナイザーの吉川圭子です。

みなさんは薬の収納どうしていますか?お薬って、飲み薬ひとつとっても錠剤や粉薬など形状が違ったり、風邪薬や鎮痛剤など種類もたくさんあったりします。

薬は具合が悪いときに必要となるものだからこそ、すぐ取り出せるようにしておきたいもの。今回は片づけのプロ7人のお薬収納事情を過去記事よりご紹介します。

<分散収納派>

■拠点はリビング、毎日使う薬はキッチンカウンター&洗面所

4人のお子さんと暮らすライター中矢さん。基本的にはリビングダイニングの壁面収納内(写真右側 ロールスクリーンの中)を「薬の拠点」としつつ、毎日使う薬はそれぞれ使う場所へ収納しているそうです。

処方された皮膚薬の塗り忘れを防ぎたい!セリアアイテム400円で解決できたズボラ向け収納

キッチンカウンターの上に置いているお子さん用の塗り薬は、セリアの浅めのトレーを使って取り出しやすくしています。

処方された皮膚薬の塗り忘れを防ぎたい!セリアアイテム400円で解決できたズボラ向け収納

「この深さなら適当にポイポイ放り込んでも大丈夫。子どもにも一目瞭然でわかりやすく、ごそごそと探さずにすんでいます。歯磨き粉が入っているのは、これも毎回カウンターに置かれてしまっていたから……。持っていくのが面倒ならと、トレーに『子どもがつかうもの』をまとめて入れるようになりました」

中矢さんの記事はこちらから:
>>>処方された皮膚薬の塗り忘れを防ぎたい!セリアアイテム400円で解決できたズボラ向け収納

■使用頻度「一軍」はキッチン手前、「二軍」はキッチン奥へ

ご主人とお子さん(当時小学5年生)と3人暮らしをしている副編集長の会田さんも使用頻度で収納方法や場所を変えていました。使用頻度の高い一軍はキッチンカウンターの下に、使用頻度の低い二軍はキッチン奥の収納棚が定位置だそう。

ごちゃごちゃしがちな薬の収納。使用頻度で分ければ見つけやすく、使いやすい

ふだんほとんど使う機会のない二軍の薬はまとめて琺瑯のボックスへ。

ごちゃごちゃしがちな薬の収納。使用頻度で分ければ見つけやすく、使いやすい

「薬をパッケージから出して美しく収納してみたこともあったのですが、使用期限がパッケージにのみ記載されている薬も多く、見た目の美しさと反比例して、なんとなく不安を感じるように。あまり使わない薬だからこそ、使用期限が気になるのだと気づき、見た目の美しさはなくても、安心感のある今の方法に至りました」

会田さんの記事はこちらから:
>>>ごちゃごちゃしがちな薬の収納。使用頻度で分ければ見つけやすく、使いやすい

■寝室・洗面所・ダイニング……「使う場所ごと」に収納

「処方される薬が多いうえ、服用のタイミングもバラバラなので、薬の管理にはいつも頭を悩ませてきました」と話すのは、小5と小2のお子さんを持つライターの三瓶さん。薬を使う場所ごとに収納したら、飲み忘れや塗り間違いをだいぶ減らすことができたそう。

薬が多すぎて管理が大変!飲み忘れを防ぎ、管理の手間を省く収納とラベリングの工夫

こちらは、お子さんたちと寝ている子ども部屋にある、薬の収納スペース。「無印良品」の「壁に付けられる家具長押」「IKEA」の「スンネルスタ 小物入れ」の合わせ技です。

薬が多すぎて管理が大変!飲み忘れを防ぎ、管理の手間を省く収納とラベリングの工夫

小物入れの中に入っているのは就寝前に使う点鼻薬や起床後に水なしで飲む薬など。布団の中からでもすぐ手に取れるのがよいですね。

三瓶さんの記事はこちらから:
>>>薬が多すぎて管理が大変!飲み忘れを防ぎ、管理の手間を省く収納とラベリングの工夫

■救急箱と引き出しを併用。「使用目的」に合わせて使い分け

元ライターの原田さんは引き出しと救急箱の併用派。キッチン横のリビングクローゼット内に引き出しを置いて飲み薬の定位置を作っていました。「水が必要な場合も動線はスムーズです」

薬の収納は救急箱と引き出しの併用で。目的に合わせて使い分ける

救急箱に使っているのは「無印良品」の「ポリプロピレンキャリーケース 救急箱タイプ・大」。中には絆創膏、包帯、ガーゼ、消毒液などケガの手当に必要なものをまとめて入れています。

薬の収納は救急箱と引き出しの併用で。目的に合わせて使い分ける

「手当をするときは、傷を見ながら『消毒液を使う? キズパウダースプレーにする? 絆創膏は必要かな?』とその場で必要なものを選びます。手当に必要なものはひとつとは限らないので、まとめて持ち出せる救急箱がわが家には合っている、というわけです」

原田さんの記事はこちらから:
>>>薬の収納は救急箱と引き出しの併用で。目的に合わせて使い分ける

<集中収納派>

■薬だけでなく衛生用品も一緒にリビングの引き出しへ

分散収納から集中収納に変えたのはライター金田さん。分散収納にしていたときは、いざ使うときになって「あれ?どこだっけ?」と探し回ることがよくあったことから、現在はリビングの棚へ集中収納しています。

薬は「使う場所」に収納するより集中収納!まとめて少なく持つことで楽チン管理

お薬コーナー用の引き出しは少し深めのものにし、薬だけでなく爪切りや綿棒などの衛生用品もまとめて管理しているそうです。「分散していたものを一カ所にまとめることによって、『ここになければない』と家じゅうを探し回ることもなくなりました」

薬は「使う場所」に収納するより集中収納!まとめて少なく持つことで楽チン管理

「重複買いを防ぐため、“最後の一錠を使い切ったほうが、新しい薬を買う”というルールを夫婦で決めました。このルールのおかげで、感冒薬、胃腸薬、痛み止めなど一つの症状に対して薬コーナーに一種類となり、ごちゃつきもなくなりました」

金田さんの記事はこちらから:
>>>薬は「使う場所」に収納するより集中収納!まとめて少なく持つことで楽チン管理

■薬自体そもそも使わない?リビングから廊下収納へ

夫婦二人暮らしをしているエディター白石さんも集中収納派。廊下収納内が薬の置き場所です。以前はリビングに薬箱を置いていたけれど、薬を使う頻度もそう多くなくないことに気づき、リビングから少し離れたこの場所が定位置となったそう。

何がどれだけ必要? どこに置くのがベスト? 夫婦ふたり暮らしの薬箱

「他の家庭と比べたことがないのでなんとも言えませんが、そんなに多くないような気がする・・・」という白石家の薬箱事情(当時)がこちら。

何がどれだけ必要? どこに置くのがベスト? 夫婦ふたり暮らしの薬箱

「結婚してすぐのころは、「なにかあったらすぐに対応できるように!」と市販薬をひととおり買い揃えていたものです。でも、飲み切らずに使用期限を過ぎてしまうことも。以降は「なにかあれば、病院に行ってもらえばいい」になったので、これだけの量になりました」

白石さんの記事はこちらから:
>>>何がどれだけ必要? どこに置くのがベスト? 夫婦ふたり暮らしの薬箱

■小さい子どもの誤飲防止を優先してキッチンの吊り戸棚へ

元ライターの中村さんは、引っ越し時に薬の置き場所を決める際に気になったのが”誤飲”。長男くんは当時2歳で何にでも興味を持つ時期だったため、“子どもの手が届かない”キッチンの吊り戸棚を定位置にすることにしました。

小さな子どもがいる家庭の“薬箱”収納。子どもの誤飲を防ぎながら飲みやすい場所とは?

吊り戸棚の中にニトリのカゴを入れ、薬を収納しています。「カゴの中は、空き箱で仕切り、アイテムごとに分けて収納。調理台にカゴを下ろした瞬間、中身が見渡せるのですぐにお目当ての薬が見つかり、とても便利です」

小さな子どもがいる家庭の“薬箱”収納。子どもの誤飲を防ぎながら飲みやすい場所とは?

お子さんが小さい割に薬が少ない印象ですが、“子どもの薬は病院にもらいに行く”が中村さんのルール。「大人もよっぽどなときは病院に行った方が早いと思っているので、気休めの風邪薬と頭痛薬くらしか家にはありません」

中村さんの記事はこちらから:
>>>小さな子どもがいる家庭の“薬箱”収納。子どもの誤飲を防ぎながら飲みやすい場所とは?

こうやってみると、家族構成やライフスタイルによって、使いやすい収納場所や収納方法は人それぞれ違うことがわかりますね。みなさんに合う収納のヒントが見つかりますように。

あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?

心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。

ライフオーガナイザー 吉川圭子
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