片づけやすい家になった? 3タイプの収納の扉の使い勝手を片づけのプロが振り返る

おはようございます。
4人の子どもと暮らすライフオーガナイザーの中矢くみこです。

戻すのがとにかく面倒くさい。ちょい置きがたまりやすい。どこに何があるのか家族が覚えてくれない。そんな悩みを抱えていた私が、家を建てるときに意識したのは収納の扉の種類。

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見た目、安全面を気にしつつも、まずは片づく家にすることを優先して選んだのは、扉なしのオープン収納、開き扉、引き戸の3タイプ。住んでみて5年。片づけやすさ、そして、改善したところを振り返ってみました。

■オープン収納:ハレとケを意識する

ものを出し入れするときは、できるだけ楽をしたい。そこで、キッチンのシンク下、ダイニングや洗面所の壁面収納、寝室の押入れなど、基本的にオープン収納にしました。

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片手でポンっと放り込む感覚や、どこに何があるか一目でわかるのは、やはり片づけやすい。オープン収納にして正解でした。ただ、はじめから懸念していた見た目のごちゃつき感は隠したい……。結局、4年ほど経って、ブラインドやロールスクリーンを取り付けました。

リビングに入ってすぐ目につく、ダイニングの壁面収納には「ニチベイ」のウッドブラインド。
>>>リビング収納の扉にウッドブラインド?! 片づけやすさにつながるメリットとデメリット

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来客が手を洗うときに、鏡越しに見える壁面収納には「IKEA」のロールスクリーン、「フリダンス」を。

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扉を取り付けたほうが、常にスッキリ見せられます。でも、戻すことが難しいわが家では、ふだんは開けっぱなしで来客のときに隠す、そのくらいのゆるさが合っているようです。
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■開き戸扉:扉の大きさと高さが面倒さに関係

賃貸のころ、食器棚の大きめの開き扉や、シンク下の開き扉を開けることが面倒で、床やダイニングテーブルに置きがちでした。それでも、見た目のスッキリさや、汚れにくさは譲れず、キッチンの吊り戸棚は開き扉にしました。

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ところが、いざ住んでみると、意外と使い勝手が悪くない。賃貸のころと比較してわかったのは、面倒に感じていたことが「扉を開けること」ではなく、「扉を開けるときに体を横に避けること」だったよう。身長ほどの高さなら、体を避けずに開け閉めができて、面倒に感じにくいのです。

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地震のときのことも不安でしたが、耐震ラッチが付いていれば大丈夫だそう。常に閉まっている扉なので安全かな、と信じています。

キッチンの耐震については、建築士のライター和田さんの記事も参考に。
>>>キッチンのカップボード 使いやすさと耐震性を両立させるために知っておきたいこと

■3枚引き戸:一部を開けっ放しでオープン収納化

玄関周りの2カ所の収納には引き戸を選びました。「開き戸は面倒」に対して、引き戸はその場でサッと開けられるイメージだったのです。1カ所は玄関ドア横。

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もう1カ所は、下駄箱収納。どちらも、天井吊りの3枚引き戸です。

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扉を開けると2/3の空間が開く引き戸は、大きいものでも出し入れのしやすさは抜群です。ただ、残念なのは、家族が使った後はほぼ開けっぱなし。誰も閉めないのです……。扉の引きはじめが少し重くて、ちょっとだけ力が必要だからかもしれません。

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結局、ふだんは扉1枚分が開けっ放し。来客のときは閉めて隠す。半オープン収納のようになっています。

とはいえ、子どもたちはしょっちゅう友だちを連れてきますし、災害時に出入り口にものが落下するのは不安です。結局、気がついたときに私が閉めているのですが。

どの扉を選ぶか迷ったときには、こちらの記事:
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ライフオーガナイザー 中矢くみこ
ブログ: 凸凹でも片づけベタでも整う仕組みがある

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