散らかる書類を「分類」する方法が知りたい!片づけのプロ8人の場合(片づけ収納ドットコムまとめ)

おはようございます。
ライフオーガナイザーのさいとう きいです。

チラシやDM、学校からのプリントなど。こちらが「ほしい」と思っていないのに、問答無用で家のなかに入り込んでくる、やっかいなヤツ……それが、「書類」ですよね。

片づけのプロ8人による書類整理の事例から見えてきたポイントは、自分に合った分類方法を見つけることでした。

■ 書類整理の王道は「保管」「保存」「処分」に分ける

「一般的に言われている書類の整理には、大まかに分けると『保管』『保存』『処分』の3つのルートがあります」というのは、片づけ収納ドットコム・エディターの吉川圭子さん。

書類があふれて片づかない! そんなときは入ってから出るまでの書類の『流れ』を見直そう

「けれども、片づけても片づけても新しい書類が入ってくるため、置き場所を作るだけではうまくいかない場合も。そんなときは、家の中に入ってきてから家の外に出て行くまでの流れ(ルート)を考えながら片づけると、うまく管理できますよ。忘れがちなのが、家に入ってきたあと、目を通す前の書類の置き場所です」

書類があふれて片づかない! そんなときは入ってから出るまでの書類の『流れ』を見直そう

「わが家では、ダイニングテーブルの上に一時的に置いておくことが多いです。見た目はイマイチですが、まだ目を通していない書類をいきなりしまっちゃうと忘れてしまうので、あえて目につくようにしています」

吉川圭子さんの記事はこちらから:
>>>書類があふれて片づかない! そんなときは入ってから出るまでの書類の『流れ』を見直そう

■ 「処理すべき書類」「見るだけの書類」「保管書類」に分類

ライターの梅野優子さんは、「処理すべき書類」「見るだけの書類」「保管書類」という3つのキーワードで書類を分類しているそうです。

「『処理すべき書類』は、いつも座っている席から目につきやすいレタートレーに入れ、ワンアクションで取り出せるようにしています。3人の子どもたちの学校行事や習い事のスケジュールといった『見るだけの書類』は、人別に3冊のクリアファイルホルダーにまとめ、レタートレーの隣に」

書類がたまる問題!“使う目的”で収納方法を変えるのが解決のカギでした!

「あまり使わない『保管書類』はジャンル別にインデックスをつけ、ファイルボックスに入れて2階の仕事部屋に保管しています」

書類がたまる問題!“使う目的”で収納方法を変えるのが解決のカギでした!

梅野優子さんの記事はこちらから:
>>>書類がたまる問題!“使う目的”で収納方法を変えるのが解決のカギでした!

■ 「家の書類」「学校でもらうプリント」「返却プリント」に分類

ライターの都築クレアさんは書類に目を通すタイミングで、3つの「とりあえずボックス」に分類しています。とりあえずボックスの中身は、「家の書類」「学校・習い事でもらうプリント」「子どもの返却プリント」

ざっくり3つでうまくいく! 書類整理のとりあえずボックス収納法

「クーポンや大事な郵便物といった『家の書類』は、ダイニングテーブル横の収納棚へ。『学校・習い事でもらうプリント』は、ダイニングテーブル横のワゴンへ。テストの解答用紙など『子どもの返却プリント』は、リビング横の子ども部屋に置いた引き出しへ。

3つくらいだと簡単なので、めんどうくさがりの私でも分けられます。いざ必要なものがあるときも、探す場所が限られるというメリットがあるから続けられています」

都築クレアさんの記事はこちらから:
>>>ざっくり3つでうまくいく! 書類整理のとりあえずボックス収納法

■ 「子どもが管理」「大人が管理」「チェックが必要」に分類

「都築さんと同じで、わたしも家族関連の書類は3カ所で管理するのがラクだと感じています」というのは、ライターの中矢くみこさん。分類方法は、「子どもが管理するプリント類」「大人が管理する書類」「近いうちにチェックや提出が必要な書類」だそうです。

300円で簡単DIY! 提出忘れを防ぐ書類管理のベスポジ、マグネット掲示板の作り方

「『子どもが管理するプリント類』は子ども部屋に置き、『大人が管理する書類』はキッチンカウンターの引き出しに入れています。でも、『近いうちにチェックや提出が必要な書類』は、あえて出しっぱなしにしているんです。引き出しやファイルの中にしまい込むと存在を忘れてしまうので、常に目につく場所に掲示しておくようにしています」

一方で、中矢さんご自身宛のものは内容に関係なく、すべてボックスひとつにまとめて収納しているとのこと。

置き場所に迷う紙類は、あえてぐちゃっと収納するのもアリ?! 紛失ゼロの4つの収納ポイント

「書類が手元にくると、私のPC横に置いたファイルボックスにとりあえず差し込んでいきます。ボックスに入れるだけなので、ちょい置きしたくなる気持ちを減らすことができて、結果的に紛失を防げるようになりました」

中矢くみこさんの記事はこちらから:
>>>300円で簡単DIY! 提出忘れを防ぐ書類管理のベスポジ、マグネット掲示板の作り方
>>>置き場所に迷う紙類は、あえてぐちゃっと収納するのもアリ?! 紛失ゼロの4つの収納ポイント

■ 「頻度」「保管期間」「使用目的」で分類

ライターのきづきともこさんは書類を「頻度」「保管期間」「使用目的」で分け、それぞれに合った収納方法を取り入れているそうです。「見返す頻度の低い設備&家電の取説は『入れるだけ収納』。100円ショップの書類ケースやジャバラタイプのドキュメントボックスに、場所別に分けて収納しています」

書類&プリントの収納は苦手な人ほど簡単に! ファイルや収納グッズの目的別使用法

「学校の年間行事予定表や連絡先などの書類は、長期で保管する必要があり、年の途中でも見返すことがあるので、『期間別にファイル収納』。めくりやすいクリアポケットファイルに入れています。

頻繁に出し入れする仕事関係の書類や自分の学びの資料などは、『引き出しワゴン収納』。無印良品の『ポリプロピレンケース・引き出し式』を重ね、キャスターを付けてワゴンに収納しています」

きづきともこさんの記事はこちらから:
>>>書類&プリントの収納は苦手な人ほど簡単に! ファイルや収納グッズの目的別使用法

■ 受け取った書類の「次のアクション」で分類

受け取った紙類は「次のアクション」で分けて収納しているという、元ライターの森麻紀さん。「クーポンやデリバリーのチラシは、出し入れしやすい引き出しに。頻繁にメニューのチラシが郵便受けに入ってくるので、最新のものとすぐに差し替えしやすい場所を選びました」

郵便物の行き先は、“次のアクション別”にこまかく分類するとスムーズになる!

「そのほか、インターネットで調べたい内容が書かれている書類は、パソコンを使う場所の近くに。地域の情報誌など、後でゆっくり読みたい冊子は、片づけ待ちのものの一時置きボックスに入れています。次のアクションをスムーズにするために、こまかく分けて収納したことで、失くすこともなく、使いたいときにすぐに出せる環境が整いました」

森麻紀さんの記事はこちらから:
>>>郵便物の行き先は、“次のアクション別”にこまかく分類するとスムーズになる!

■ 保険の書類は「すべき」と「したい」で分類

元ライターで、ファイナンシャルプランナーの長谷部敦子さんによると、保険書類のうち必ず保管“すべき”なのは「保険証券」「約款」「告知書控え」の3つだといいます。「けれども、もしものときに家族全員が書類を探しやすい、わかりやすい、動きやすいように“したい”と考えると、それだけでは足りません」

保険書類は保管“すべき”と“したい”がわかれば怖くない!不安を減らす収納法

長谷部さんは上記の3つに加えて「保険一覧(エクセルファイルにひとまとめに)」「設計書」「ご契約内容のお知らせ」「保険代理店担当者の名刺」も一緒に保管しているそうです。

保険書類は保管“すべき”と“したい”がわかれば怖くない!不安を減らす収納法

「わかりやすいようにとあれこれ置いておくとなると、当然、それだけ保管しておく書類が多くなります。そこで、ファイルを2つに分けることにしたんです。ファイルには夫へのメッセージつきです(笑)」

・通常のもしものときに備えて
→ 保険一覧、保険証券、設計書、ご契約内容のお知らせ、保険代理店担当者名刺
・トラブルがあったときに備えて
→ 約款、告知書控え

長谷部敦子さんの記事はこちらから:
>>>保険書類は保管“すべき”と“したい”がわかれば怖くない!不安を減らす収納法

■ 家中に点在している書類や情報をまとめた「暮らしの目録」

「親の介護経験から、暮らしにまつわる情報をひとまとめにしておくことの大切さを痛感しました」と話してくれたのは、ライターの山岡志帆さん。「母の代わりに引っ越しや介護申請、入院の手続きをするなかで、わからなくて苦労した情報は大きく分けて次の3つでした」

・どんな有料サービスに加入しているのか、いないのか
・いつ、どんな方法で支払いがあるのか
・手続きに必要なものがどこにあるのか、そもそも無いのか

大事な情報は1枚に! 親の介護経験から生まれた、もしものときに頼りになる「暮らしの目録」

「親の介護中の失敗経験を繰り返さないために、わが家の暮らしの情報を1枚にまとめてみました。名づけて『暮らしの目録』。このリストを見れば、家中に点在している書類や情報にたどりつける仕組みです」

大事な情報は1枚に! 親の介護経験から生まれた、もしものときに頼りになる「暮らしの目録」

「家族の誰かの代わりに手続きをする状況は、本人が長期不在だったり、入院したりと、本人以外の家族も大変な状況かもしれません。そんなときに頼れるものがあると、とても心強いと感じます」

山岡志帆さんの記事はこちらから:
>>>大事な情報は1枚に! 親の介護経験から生まれた、もしものときに頼りになる「暮らしの目録」

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自宅にある紙類をすべて「書類」という大きなカテゴリで捉えると、片づけがむずかしくなりがちです。そんなときはまず、「家に入ってくる紙類を、どんなグループに分けられるか」から考えてみてもいいかもしれませんね。

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ライフオーガナイザー さいとう きい
ブログ:SMALL SPACES: 狭くても快適に

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