おはようございます。
ライフオーガナイザーの会田麻実子です。
お客様とお話していると、私たちライフオーガナイザーが「変化に合わせて、その都度暮らしを見直している」ことに驚かれることが少なくありません。
今日はわが家の常備薬の収納を「いつ」「どんな理由で」「どんな風に」見直したかを、まとめて振り返ってみたいと思います。
目次
■ここを見ればすべてある、安心感を最優先する収納
ライフオーガナイズを学び始めた2011年の薬収納は、こちら。
「IKEA」の「KASSETT」(廃盤・サイズ:21×26×15cm)に内服薬も外用薬もすべてまとめて収めていました。当時は息子がまだ未就学児だったこともあり、子どもの手が届かない高さ&内服薬には水が必要だからという理由で、食器棚の上が置き場所でした。
もともと片づけが苦手で、はっきりとしたルールもなく家のあちこちに薬が点在している状態が長かったので、「この箱の中を探せば、ほしい薬が必ずある」という収納は、大きな安心感につながっていたように思います。
■家族の使い勝手を考えて、使用頻度で分ける収納
息子が小学生になって数年経った2014年頃、突然息子に絆創膏を自分で貼りたいブームが到来。求められるたびに食器棚の上から薬の箱を取るのが面倒で、絆創膏の一部をキッチンカウンター下の収納に移動しました。
小さな変化でしたが、家族が必要なものを自分で手にとれることの便利さを実感。使用頻度や使う場所を考えて、分散して収納してみることにしました。
使用頻度の高い絆創膏や消毒液、オロナインなどは、キッチンカウンター下収納の中で一番使いやすい、リビング側の一番上の引き出しに。
使用頻度の低い包帯や滅菌ガーゼ、マスクは防災備蓄品として、別の場所へ。残った内服薬と湿布は、そのときたまたま使っていなかった「野田琺瑯」の「ぬかづけ美人」に入れ、キッチンの一番奥の収納へ移動しました。
詳しくはこちらでご紹介しています:
>>>ごちゃごちゃしがちな薬の収納。使用頻度で分ければ見つけやすく、使いやすい
■探しやすいのがいちばん!家族の覚えやすさを優先した収納(その1)
そこからさらに数年経った頃、夫からちょこちょこと内服薬の置き場所を聞かれることに気づきました。どうやら使用頻度があまりに低いせいで、置き場所を覚えられないようでした。
数カ月に一度のことですし、口頭で伝えればすぐわかる場所なので、私は特にストレスを感じてはいない。けれど、体調が悪いときは一刻も早く薬を手に入れたいに違いない。ということで、リビングにある「無印良品」の「スタッキングシェルフ」の引き出しに内服薬の置き場所を変えることにしました。
これは夫も喜んでくれるはずと思っていましたが、報告すると微妙な笑顔。どうやら本人は「聞けばわかるし、それでいいや」と考えていたよう。つまり覚えられないのではなく、そもそも覚える気がなかっただけ。やっぱり使う人にちゃんと話を聞かないとダメですね……。
けれど、その後コロナ禍の期間に内服薬を使う機会が増えたことで、夫にも息子にもわかりやすい場所に内服薬の定位置を移動しておいて良かったと、今となっては感じています。
■探しやすいのがいちばん!家族の覚えやすさを優先した収納(その2)
家族にわかりやすい場所に薬を置くことの効果を感じたことで、2022年に引っ越してきた今の家でもキッチンやリビングからアクセスしやすい、ダイニングのチェストに内服薬の置き場所を設けました。
コロナ禍を経て、管理する薬の種類が増えましたが、ボックスごとポイッと入れるだけの簡単収納です。
箱から出して揃いの収納グッズに入れて美しく収納するやり方もあるとは思いますが、薬がほしいときは当然体調が悪いときですから、必要なものをサッと手に取りたいですよね。そうなると、見た目はガチャガチャしていても、パッケージのままのほうが結局は探しやすい!ということで、この形に落ち着いています。
片づけ収納ドットコムの記事を読んでいて感じるのは、片づけのプロは暮らしの中にある違和感やストレスを見逃さず、大小問わずアップデートを繰り返し、それが整った家づくりにつながっていること。これからも暮らしやライフスタイルの変化にあわせて、より使いやすい方法を考え、工夫していきたいと思います。
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ライフオーガナイザー会田麻実子
ブログ:小さく暮らす。