おはようございます。
ライフオーガナイザーのさいとう きいです。
片づけの基本は、「使ったものは、もとの場所へ戻す」。けれども、使ったあとすぐに戻せないものって、ありますよね? たとえば、へアイロン。使った直後は高温になっているため、「冷めてから戻そう」と思っているうちに存在を忘れ、気づけばずっと出しっぱなし……なんてことも。
今回は、片づけのプロによる“ヘアアイロンを出しやすく、戻しやすい工夫(9選)”をまとめました。
目次
■ ファイルボックス+ステンレスラック
元ライターの手塚千聡さんは、「無印良品」の「PPファイルボックス・1/2」にヘアドライヤーを収納しているそうです。「ヘアアイロンも同じファイルボックスに収納したかったのですが、使用時には160~180℃くらいになるものを、冷めきらないままに耐熱温度100~140℃程度のポリプロピレン製ボックスにしまうのも気がかりでした」
そこで思いついたのが、同じく「無印良品」の「ステンレスボトルラック・1段」との組み合わせ。
「ファイルボックスの上に重ねたら、ちょうどボックスのへりに引っかかり安定しました。ステンレスの耐熱温度は一般的に700~800℃と言われているので、冷めたかどうかを気にせず置けるので気に入っています」
ヘアアイロンを収納したファイルボックスは、ドライヤーのボックスとともに、洗面台一番下の引き出しへ。「ここは子どもたちにとっても使いやすい場所なので、家族共用の体重計や保湿剤も一緒にしまっています」
手塚千聡さんの記事はこちらから:
>>>「かさばる」「コードが絡まる」「すぐに冷めない」ドライヤー、ヘアアイロンを引き出しにうまく収納する方法
■ キャリーボックス+シリコンマット
● 無印良品のボックス+ダイソー耐熱マット
「メイクのあと、ヘアアイロンが冷めるのを待ったまま、洗面台に出しっぱなしになりがちなことに困っていました」というのは、ライターのきづきともこさん。「無印良品」の「キャリーボックス」と「ダイソー」の耐熱シリコンマット(200℃まで)を使った収納のおかげで、すぐに片づけられるようになったそうです。
「ヘアアイロンを使うときは、ケースごと出して洗面台に置きます。使い終わったあと、冷めるまで待つ必要はありません。そのままアイロンを閉じて、ケースのシリコンマットを敷いたほうへ、コンセントとコードは反対側へ、ざっくり収納しています。アイロンのボックスは、洗面台のすぐ隣の棚へ戻します」
「私の場合、どんなに片づける場所が近くても、『ヘアアイロンは冷めるまで待つ』というのが片づけのハードルを上げていたようです。発想の転換で、あえてケースを取り入れることで、すっきり片づく洗面台になりました」
きづきともこさんの記事はこちらから:
>>>熱くて収納できないヘアアイロン、シリコンマット1枚ですぐに片づけられるようになった方法とは
● IKEAのボックス+シリコン鍋敷き
元ライターの三瓶 ちゆきさん宅では、「夏は暑く、冬はとっても寒い洗面所ではなく、リビングでヘアアイロンを使うことが多いんです」とのこと。「洗面所からラクに持ち運びができるよう、持ち手つきの収納ボックスにヘアアイロンとドライヤーをまとめて収納しています。使っているボックスは、「IKEA」の「SAMLA サムラ インサート 11/22Lボックス用」。
「このボックスは使い勝手が良いものの、プラスチック製なので熱にはあまり強くありません。以前はヘアアイロンの専用ケースに入れてから収納していましたが、それもちょっと面倒……。今は、ボックス内にシリコン製の鍋敷きを敷いています。専用のものではありませんが、ボックスが溶けることもなく、快適に使えています」
三瓶 ちゆきさんの記事はこちらから:
>>>ドライヤーやヘアアイロンは洗面所以外でも使いたい! 持ち運びがラクな収納グッズと収納場所とは?
■ ウォールシェルフに直置き
ライターの梅野優子さんは、ヘアアイロン2つ(ご自身と娘さん、1つずつ)を洗面所の壁に取り付けたフックにひっかけて収納していました。けれども、フックにかけるときにコードが絡まったり、しまうのが面倒で出しっぱなしになってしまったり……。そこで、コンセント横にウォールシェルフを2つ設置。ヘアアイロンをシェルフに置くだけの収納にしてみたら、母娘ともに手に取りやすく、戻しやすくなったそうです。
「コードは洗濯機のうしろに垂らして、ゴチャゴチャ&絡まりもなくなり使いやすくなりました」
「このウォールシェルフは、以前の模様替えで不要になったものの再利用なので、現在は同じものは販売されていませんが、『ウォールシェルフ 落下防止』などで検索すると似たようなものがヒットすると思いますよ」
梅野優子さんの記事はこちらから:
>>>ドライヤー&ヘアアイロンの収納問題はコンセント増設とウォールシェルフで解決!
■ タンス側面にフックで吊り下げ
エディター、秋山陽子さんの長女は高校1年生になり、1時間早く家を出るようになったのだとか。「身支度の時間に追われ、出かけた後の洗面台にはヘアアイロンが出しっ放しになることが増えました。片づけの負担を軽くするため、娘のこだわりを聞いてみたところ、『熱いままで、見える場所に収納したい』。私自身のこだわりは、『掃除がラクで、見えない場所に収納したい』ということだとわかりました」
ふたりのこだわりを追求した結果、洗面所に置いたタンスの側面に、「キャンドゥ」で見つけた透明のシールフック「ピタッコ」を貼った、かける収納を採用することに。
「ここなら、コンセントが近いので使いやすそう。アイロンがタンスに当たらないので、熱いままかけられ、娘も『この場所いいじゃん』と気に入ってくれました。ふだんはのぞき込まないと見えない場所で、来客のときは洗面台下に収納すれば、残ったフックも透明なので気になりません。私が気になる“見た目”もクリアです。親子にとってのベストポジションとなりました」
秋山陽子さんの記事はこちらから:
>>>ヘアアイロンの収納場所探しは、「何が気になる?」の問題クリアで解決!
■ 洗濯機横のマグネット付きラックに吊り下げ
現在はキャリーボックスに耐熱シリコンマットを敷いてヘアアイロンを収納しているライターのきづきさんですが、以前は洗濯機横に吊り下げていました。
「洗濯機横には、『ニトリ』の『マグネット収納 ホースホルダー付ラック』を取りつけています。裏面が全面マグネットになっているので強度もあり、洗濯洗剤や消毒用アルコール、ヘアゴムセットをひとまとめにして収納しているんです。ホース用のフックを、ヘアアイロンの収納に活用していました」
「ただし、洗濯機に吊り下げたものは脱水中、振動で揺れて側面にぶつかり、大きな音がすることもあります。気になる方は苦手かもしれません。当時のわが家はできるだけ簡単な収納を採用したかったため、この方法が定着していました」
きづきともこさんの記事はこちらから:
>>>洗濯機側面+「ニトリ」の「マグネット収納 ホースホルダー付ラック」
■ 引き出し最上段+シリコンシート
ライターの下川美歩さん宅でヘアアイロンを使うのは、大学生になるふたりの息子さんたち。出しっぱなしと同じくらい手間なしの収納を考え、ヘアアイロンとドライヤーは洗面台下の一番上の引き出しに移動。
「ここだと、コードをコンセントに挿したまま一時置きすることもできます。スタイリング中は、ずっと開けっぱなし。しまうために引き出しを開ける必要がないので、洗面台上に置くのと同じ手間で元の場所にしまうことができます」
「それでも、コードをまとめてきれいに収めるのは難しい様子。そこで、ゆったり入れられるように、引き出しの中のものを減らしてみました。残したのは、手前にドライヤー、奥にヘアアイロンの2つだけ。ヘアアイロン入れには耐熱性のあるシリコンシートを敷いて、冷め切らなくても本体を置けるようにしました」
「ドライヤーもヘアアイロンも、コードはそのまま手前に入れればOK。コードが絡まりそうですが、どちらも本体を手に取ればスムーズに出すことができます。ざっくりと入れればいいので、出しっぱなしがなくなりました」
下川美歩さんの記事はこちらから:
>>>開けっぱなし&入れるだけでOK!おしゃれ男子大学生のドライヤー・ヘアアイロン収納
■ 冷ましてから、突っ張り棒2本+鏡裏収納へ
ライターの都築クレアさん宅では、洗面所の鏡裏収納に突っ張り棒2本を取り付け、ドライヤーをしまっていました。ある日、娘さんの希望で、ヘアアイロンを買うことに。突っ張り棒を使ったドライヤー収納が家族に好評だったので、ヘアアイロンも同じように置くことができないかと考えたそうです。
「ドライヤーをしまうときに邪魔にならない高さ、でも以前の突っ張り棒の位置よりやや上に上げると、そこに立てかけるようにヘアアイロンをしまうことができました」
「さらに2本目の突っ張り棒と背面の間には、まとめたコードを差し込むことができます」
「私の場合、熱くなったヘアアイロンが冷めるまで洗面台に出ていることは、そこまで気になりません。しまうのは少し後になっても、できれば今の場所に変わらず収納したかったので、このような方法を採用することになりました」
都築クレアさんの記事はこちらから:
>>>増えたヘアアイロンも折り畳めないドライヤーも、突っ張り棒2本でOK! 収納3変化
■ 洗面台下のステンレスバスケット+耐熱マット
ライターの和田さや子さんは、洗面台下に置いたステンレスバスケットに「山崎実業」の「ヘアーアイロントレー ボーテス」を置いて、ヘアアイロンを収納しています。
「コードは『ダイソー』のコードクリップでまとめています。クリップの内側の直径が約2.5㎝。ドライヤーなどのコード類にちょうどよい太さです。バネの強さもほどよく、束ねたコードがばらけることはありません」
「バスケットは洗面化粧台の下の開き戸のなかへ。バスケットの上を大きく開けておくことによって、ポンと入れるだけ。小学1年生の下の子も、自分で出してドライヤーを使い、もとに戻すことができます」
「ヘアアイロンを使うタイミングは、出かける直前。きちんと冷ましてからしまうまで、時間がないことが多いです。この耐熱マットをしいてからは、少しだけ冷まして元に戻すことができるようになり、ヘアアイロンを使うハードルが下がりました」
和田さや子さんの記事はこちらから:
>>>使ってすぐにしまえる ヘアアイロンとドライヤー収納の工夫
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片づけのプロにとっても、ヘアアイロンの収納はハードルが高いんですね。あれこれ知恵を絞っているのが見てとれました。ドライヤー収納の工夫をまとめた記事もあるので、よろしければチェックしてみてくださいね。
ドライヤー収納のアイデアはこちらから:
>>>生活感は見せたくない。でも使いにくいのはイヤ! 洗面所のドライヤー収納アイデア8選
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ライフオーガナイザー さいとう きい
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