おはようございます。
ライフオーガナイザーのさいとう きいです。
洗った食器を一時置きしておく「水切りかご」。使ったあとに、よく拭いて乾かさないと、素材によっては錆びたり水垢がついたりと、意外とメンテナンスが大変ですよね。その負担がイヤで、最近は水切りかごを使わない人も増えています。
片づけのプロは水切りかごと、どのように付き合っているのでしょうか? 前編、後編にわけて、ライフオーガナイザー12人の水切りかご事情についてご紹介します。前編では、手入れが大変でも水切りかごを使いたい6人の実例をまとめました。
目次
■ 水切りかご、使ってます!
「片づけのプロは少ないもので暮らしているから、水切りかごなんて使っていないんでしょ……?」と思われるかもしれませんが、編集チームのライフオーガナイザーたちは案外“水切りかご愛用者”が多い印象です。
● la base(ラバーゼ)のステンレス水切りかご
ライターのこすぎりささん宅のキッチンは、180cm幅のコンパクトサイズ。作業台の幅は50cmほどしかありません。
「作業スペースのために水切りかごをなくしても、結局、洗い上げた食器で埋まってしまいます。同時進行で作業ができないと効率が悪いので、わが家に水切りかごは必要。『la base(ラバーゼ)』の『ステンレス水切りかご スリム』を愛用しています」
「水切りかごは作業台の上でもなく、シンクの中でもなく、シンクの上にまたいで置いています。そうすることで、水はねもなく、作業台を広々使えるようになりました。おまけに、水切りトレーが要らないこともメリットです。シンクに直接水滴が落ちるので、トレーの水垢やヌメリ汚れの掃除ストレスから解放されました!」
こすぎりささんの記事はこちらから:
>>>水切りかごの置き方で賃貸キッチンは変わる!作業台が広々使えて洗い物をラクにするコツ
● 水切りかごの下に、ダイソーの珪藻土水切りマット
元ライターの濱名愛さんが愛用する「珪藻土水切りマット」は、ダイソーの300円商品。
「最初は、水切りカゴ下の水受けトレー代わりに使えないかと、珪藻土水切りマットを2枚並べて置いてみたんです。けれども、マットが吸水しきれない水があふれ、あたり一帯が水びたしに。洗い物が多いわが家の場合、この使い方は向いていませんでした。そこで、下から、珪藻土マット→水切りカゴの付属トレー→水切りカゴの順に重ねてみたんです」
「食器洗い後の珪藻土マットは、シンク下の水の飛び散りがある程度で、すぐに乾き、カビが生える気配はありません。数日に一回、水回りのお掃除ついでに、調理台に立てかけて干しています。珪藻土マットを使う前は、水切りカゴ周りの水垢やカビに悩んでいたのですが、湿気がたまりにくいからか、お掃除もずいぶんラクになりました」
濱名愛さんの記事はこちらから:
>>>ダイソー珪藻土水切りマットで食器洗いを快適に!掃除の手間も軽くなるアイデア
● ニトリの伸縮シンク上ラック【SUSシリーズ】
一人暮らし用マンションのキッチンって、コンパクトですよね。今春、上京して一人暮らしが始まった娘さんから、「箸やスプーンなど入れる場所もない。調理スペースもなくどうしたらいいの?」と相談を受けたという、エディターの秋山陽子さん。「シンク上の空きスペースを有効活用するため、娘に提案したのは『ニトリ』の『【SUSシリーズ】伸縮シンク上ラック』(2,790円)です」
「伸縮幅58~101×奥行20×高さ48cm、取り付け可能シンク幅のサイズは約94cm以内。伸縮可能な範囲で自由自在に幅を決めることができます。キッチンを測ると60cmでしたので、シンクのサイズにぴったり合わせて活用できました。4本の脚についている吸盤でワークトップに固定できるため、安定感があります」
「さらに、毎日使うグラス、箸やスプーンの置き場所として、同シリーズのカトラリーボックス(499円)とグラススタンド(599円)も合わせて購入。調理スペース幅19cmを有効に使えることで、毎日の料理の苦痛、ストレスがなくなり、お弁当もがんばって作っているようです」
秋山陽子さんの記事はこちらから:
>>>狭いキッチン!「ニトリ」伸縮シンク上ラック、「Can Do」シェルフを使って調理スペースを確保
■ 水切りかご、復活させました!
「大変すぎる、水切りかごのメンテナンスから逃れたい!」という理由から“脱・水切りかご”する片づけのプロもいます。けれども、「一旦やめたけど、やっぱり必要!」と、水切りかごを復活させた人も意外と多いようです。
●「山崎実業」のTOWERシリーズの水切りラック
「ビルトイン食洗機をフル活用すれば、手洗いは少なくなるはず。そう思い、キッチンを広く使うために、水切りかごを手放したのが4年前の入居時でした」というのは、ライターの和田さや子さん。
「手洗いしたものは、シンクについていた水切りラックの上で乾かしていました。シンクの幅は十分にあるので、問題ないと最初は思っていたのですが……。シンクはもっと広く使いたい!と思うようになりました」
「それで、シンクの外に置ける水切りかごを復活させました。採用したのは、『山崎実業』のTOWERシリーズの水切りラックです」
「オープンキッチンで水切りかごの存在感があることは否めませんが、シンクを広く使えるようになったので、導入して大正解でした」
和田さや子さんの記事はこちらから:
>>一度はやめた水切りかご。買い直した理由と予想外に便利だったこと
● 無印のワイヤーバスケット+水切り吸水マット
ライターのあさおか まみさんは、以前は水切りかごを使っていたものの、掃除などの管理が面倒で手放し、「水切りマット」に食器を伏せて乾かしていたそうです。
「マットが水をたくさん含んでしまった場合は食器が乾いていなかったり、食器の量が多いときはマット1枚では足りなかったり。やはり水切りかごがあったほうが安定して食器が伏せられ、鍋やボウルも安心して重ねられると考え、改めて水切りかごを置くことを検討しました」
「水切りかごに感じる私のストレスは、洗うこと。特に水受けトレーとかごの脚は水垢がつきやすく、ワイヤーの接続部分を洗うのも手間と感じていました。そこで、吸水マットを引き続き使い、水切りかご代わりに『無印良品』の『ステンレスワイヤーバスケット2』を使うことにしたんです。夫婦2人で使う食器を入れるのにちょうどいい大きさでした」
「軽くてシンクにも余裕で入る大きさ。ワイヤーの形状もシンプルなため、洗うストレスもありません。吸水マットを洗濯するタイミングで作業台を拭くのですが、片手でサッとかごが持ち上げられるのも嬉しいポイントです」
あさおか まみさんの記事はこちらから:
>>>キッチン水切りかご復活!無印良品「ステンレスワイヤーバスケット」が最適だった理由
● 竹製の椀かご
「恥ずかしながら、かつてステンレス製の水切りかごにサビを発生させ、ワークトップにまで色移りさせてしまったことがあります。そんな経緯もあり、食洗機のある今の家に引っ越してきた際に水切りかごを手放しました」と話してくれたのは、副編集長の会田麻実子さん。
「食器洗いは主に食洗機を使い、少量の場合は手洗いしてキッチンクロスの上に置いていたのですが、濡れた状態のキッチンクロスに食器を置きっぱなしにするのが、徐々に気になるように。そんなとき、近所のうつわやさんでこの竹製の椀かごに出会い、購入しました」
「他の素材よりも圧倒的に手がかかりそうなものをあえて選んだのは、とにかく見た目が好きだから。『放置したらすぐにカビが生える』というプレッシャーを自分にかけられるのもポイントでした。手に入れてから丸1年、今のところカビも問題なしです! 結果として、食器がこれまでより早く乾くようになり、食洗機で洗えないタイプのうつわもこれまでよりも気楽に使えるようになりました」
会田麻実子さんの記事はこちらから:
>>>元・片づけ下手の片づけのプロが“やめるのをやめた”もの(キッチン編)
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「水切りかご」と一口に言っても、そこに求める条件は人それぞれ。自分と家族の希望に適った素材や形状を選べば、メンテナンスの負担以上のメリットが得られそうですね。後編では、「水切りかごを使わない」という選択をした片づけのプロ6人の実例を取り上げます!
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ライフオーガナイザー さいとう きい
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