高齢な親の安心を守る!実家の火災報知器の見直しはできていますか?

おはようございます。
ライフオーガナイザーの小峯美保です。

毎年、秋から増える住宅火災のニュース。特に年末年始には、「帰省中の祖父母宅で」というフレーズにとても心が痛みます。

実家でもし不幸にも火災が起きたときに、二人だけで暮らす高齢な親が安全に避難できるだろうか? 大切な命を守るために「火災警報器」の見直しをはじめました。

■親を火災から守るために今できることをリサーチ

高齢になると視界が狭まり、同時に注意を払うことも難しくなります。たとえば、火を消す前に来客があった場合、そちらに気を取られて消し忘れてしまうこともあります。また、高齢者は匂いや音の察知が鈍り、火災の発見が遅れるケースが多いため、特に注意が必要です。

心配になって住宅火災について調べたところ、とても参考になったのが「総務省消防庁」のホームページでした。消火活動を行う側からの視点でまとめられた「出火からいのちを守る10のポイント」は非常に有用な情報が満載です。
参考:「総務省消防庁」ホームページ

特に、火災警報器の設置の重要性を改めて実感しました。住宅用火災警報器があることで、火災発生時の「死亡リスク」や「損失の拡大リスク」が大幅に減少するとされています。また、火災警報器の使用期限は10年であり、設置個所や機能を高齢な両親に合わせて見直す必要があると感じました。

高齢な親の安心を守る!実家の火災報知器の見直しはできていますか?
(出典:住宅火災を知らせる警報器!取替え時期は?|総務省消防庁
高齢な親の安心を守る!実家の火災報知器の見直しはできていますか?
(出典:住宅防火いのちを守る10のポイント〜4つの習慣・6つの対策〜 | 総務省消防庁

■見落としがちな戸建て住宅の火災報知器点検

マンションでは定期的に「消防点検」が行われます。共用部分の消火設備や火災報知器の作動確認を専門業者が行うため、安心です。しかし、戸建て住宅では各家庭が点検をする必要があることに気づきました。

実家は3階建て、新築時に警報システムが設置されていました。ある時期から、見直しを知らせるブザーが何度か鳴っていたようで、私が帰省中にその音を聞いてわかりました。高齢になると警報音やブザーが聞き取りづらくなり、その意味をすぐに判断するのが難しくなることを痛感しました。

これを機に、電池式の防災用品を調べ、「単独型火災警報器」を既存の警報器の横に設置しました。

キッチンの天井に「熱感知器」の「パナソニック」の「ねつ当番薄型低温式」、最上階の階段室と1階和室前とリビングに「けむり感知器」の「パナソニック」の「けむり当番薄型2種」を取り付けました。

キッチンの天井には、「ねつ当番」を取り付けました。

高齢な親の安心を守る!実家の火災報知器の見直しはできていますか?

「けむり当番」は、階段室の最上階の天井に取り付け。

高齢な親の安心を守る!実家の火災報知器の見直しはできていますか?

和室の前の壁にも取り付けました。

高齢な親の安心を守る!実家の火災報知器の見直しはできていますか?

■高齢者も気づきやすい連動型火災警報器を検討

10年の使用期限を前に説明書通りの点検を行い、さらに火災警報器の見直しを検討しています。今後の目標はこの2点です:
① 小さな火元でも確実に感知できること
② どの部屋にいても火災に気づけること

火災警報器には、後付け可能な連動システム型があり、このタイプではどこか一カ所が感知した場合でも、すべての警報器が一斉に鳴動します。この仕組みにより、高齢者でも音に気づきやすいことがわかりました。
参考:「パナソニック」の火災警報器設置説明

現在使用している単独型警報器を全室に設置しても、音が届かないリスクを考慮し、火元になりやすい場所や居間など在室時間の長い部屋を重点的にカバーする予定です。また、トイレや洗面所、浴室にいる際でも音が届きやすいよう、廊下に連動型を取り付けるなど、高齢者向けに工夫を重ねたいと考えています。

今回、専門資料を見て、高齢な親の日常の安全リスクの中でも『火災』の大きさを改めて実感しました。火事は出火を防ぐことに目がいきがちですが、在宅時間が長い高齢者には避難のしやすさも考える必要があります。具体的にどのような困難があるのか、火災避難を想定して実家で訓練を行ってみたいと思います。

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ライフオーガナイザー 小峯美保
HP : 整うしくみ研究室 / atelier Hygge

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