日本ライフオーガナイザー協会代表理事の高原真由美です。
先週の記事では、建築家から届いたA2案とB2案を「図面の中で住む」ように比べ、わが家にフィットする間取りを選び、設計契約と工事請負契約へ進んだ理由をお伝えしました。
今回は「50代後半からの建築家との家づくり」シリーズの番外編。家づくりと並行して進めていた、土地決済のリアルをご紹介します。
私はこうした事務手続きこそ、できるだけ無駄なく、効率的に進めたいタイプです。待ち時間や確認のやり直しを避けるため、土地探しから住宅ローン選び、決済当日の振込まで事前に調べ、できる準備はすべて済ませたつもりでした。ところが最後に待っていたのは、オンライン振込の本人確認と口座ロック。準備万端なはずだったのに、結局いちばん早かったのは、まさかの「アナログ」な方法でした。(苦笑)

目次
■相談相手がいないまま、自分で調べた住宅ローンとつなぎ融資
本来なら、土地探しの段階から建築家や工務店と一緒に進め、利用できる金融機関や住宅ローンの手続きについても相談したかった私たち。けれども、それ以前の進め方でいろいろミスをしてしまい、土地購入の時点では相談できる相手がいませんでした。
土地の売買契約を結んだ当初は、現在の住まいを売却した代金で土地を現金購入する予定でしたが、その前提が崩れ、土地代金にも融資が必要になり。
ハウスメーカーや工務店という施工会社が決まっていない状態で土地だけを先に決済すると、つなぎ融資の利息負担が増えることもあり、決済を2カ月延期できないか相談したところ、仲介業者の担当者も土地のオーナーさんも快く応じてくれました。
その間に自分たちで調べ、諸般の事情が諸々あった上で最終的にわが家が選んだのは、SBIアルヒを窓口とした【フラット35】と「フラットつなぎ」の組み合わせ。「フラットつなぎ」は、住宅の完成・引き渡し前に必要となる土地購入資金などをつなぐための融資。利用条件や手続きは金融機関や契約内容によって異なりますが、今回のわが家では土地代金の支払いに利用しました。
仲介業者の担当者はSBIアルヒの提携先ではありませんでしたが、担当者へ連絡し、決済当日の流れまで丁寧に確認してくれました。私たちと同世代の、とても親身で頼りになる方でした。
本審査の承認後、SBIアルヒのオフィスで、なぎ融資の契約面談。契約自体は電子署名でしたが、担当者と対面して進めました。その後、いよいよ土地決済の日を迎えることに!
■窓口確認、振込用紙、事前ログイン。準備は万端のはずでした
お金が動き、複数の関係者にも集まってもらう土地決済だからこそ、確認漏れややり直しは避けたい。全員の時間を無駄にせず、できるだけスムーズに進めるため、私が事前にしたことは次のとおりです。
- 今回はネット銀行不可、過去にメインバンクとして利用していた三菱UFJ銀行の窓口決済だったため、通帳と印鑑が一致しているか事前に窓口で確認する。
- 当日の振込にどれくらい時間がかかりそうか、窓口で目安を聞いておく。
- 振込手数料を確認し、手数料を含めても残高不足にならないようにする。
- 振込用紙は予備を含めて2枚もらい、口座情報や決済金額は、入力間違いを防ぐため仲介業者の担当者に直接記入してもらう。
- 持参するノートパソコンは、すぐに残高確認ができるようオンラインバンキングへログインした状態にしておく。
銀行窓口へ足を運び、オンラインだけでは確認できない部分まで押さえたつもりでした。振込用紙も予備を用意し、間違いを防ぐため、土地のオーナーさんの口座情報や決済金額は仲介業者の担当者に直接記入してもらいました。
ノートパソコンもオンラインバンキングへログインした状態でスタンバイ!これなら手早く進められる。そう思っていました。
■自分のオフィスで始まった、5人の土地決済
SBIアルヒの担当者から、今回の決済場所は銀行窓口に限らずよいと案内されたため、オフィスが入居しているビルの会議室を予約。同じ建物内に三菱UFJ銀行が入っていることも、都合がよいと考えた理由です。
集まったのは、仲介業者の担当者、土地のオーナーさん、仲介業者が手配した司法書士、私、夫の5人。土地のオーナーさんと司法書士さんに会うのは、この日が初めてでした。
SBIアルヒからは、当日中に融資を実行するため正午までに手続きを始めてほしいと言われていたため、12時に集合。名刺交換をし、必要書類と支払金額を確認したあと、仲介業者の担当者がSBIアルヒへ電話を入れ、本部へ融資実行を依頼してもらいました。
三菱UFJ銀行のオンラインバンキングをノートパソコンで確認すると、30分ほどかかるかもしれないと聞いていた入金は、数分で反映。ここまでは驚くほど順調でした。
土地代金は銀行窓口から振り込み。振込用紙は事前に記入済みで、窓口も空いていたため手続きはすぐに終了。ところが、土地のオーナーさん側で着金を確認できるまでには30分以上かかりました。事前に連絡していたものの、先方の金融機関の担当者とすぐに連絡がつかなかったそうです。(ちなみに、これはりそな銀行)
とはいえ、1時間はかからず、無事に着金を確認。あとは仲介手数料と、司法書士へ支払う登記関係の費用をオンラインで振り込めば終了——のはずでした。
■オンライン振込で口座ロック。最後に頼れたのは現金
どちらの支払額も、オンラインバンキングの利用限度額内。ところが、いつもとは違う場所でノートパソコンを使っていたためか、追加の本人確認を求められました。
スマートフォンのアプリでマイナンバーカードを読み取る必要がありましたが、何度試してもうまくいきません。繰り返しているうちに、不正利用の可能性があるとして口座がロックされてしまい^^;。
マイナンバーカードの読み取り、銀行アプリでの本人確認、コールセンターへの電話を繰り返し、おそらく15〜20分。決済を早く終えられるよう、あれだけ準備してきたのに、最後の最後で止まってしまいました。
そこで、私一人で同じ建物内の三菱UFJ銀行へ、もう一度向かうことに。オフィスの会議室は27階、銀行は24階なので、移動は数分です。ほかの4人には会議室で待ってもらいました。
ATMも空いていて、すぐに現金を引き出せたのでATMでの操作自体は5分ほど、会議室へ戻るまでを含めても、おそらく10分もかかっていません。
会議室へ戻っての開口一番は、私の「アナログ最高!」。
だって、仲介業者の担当者と司法書士へ、その場で現金を手渡せましたし、振込手数料もかかりませんでしたし。
仲介業者の担当者、土地のオーナーさん、夫は全員同世代で、どちらかというとアナログ派。日ごろからAIやオンラインを活用して効率化したいと話していた私のひと言に、一同大爆笑。ものすごく盛り上がり、緊張していた決済の場が一気になごやかになりました。
オンライン取引は便利ですが、不正アクセスを防ぐためにセキュリティが高くなるほど、普段と異なる場所や端末で手続きするときには、本人確認が重なってスムーズに進まないこともあります。安全性を高めるための仕組みが、状況によっては手続きの負担にもなる。今回、身をもって感じたことです。
土地決済は、段取りだけでなく、想定外が起きたときの代替手段まで準備しておく。今回の経験から、事前に確認しておきたいと感じたのは次の5点。
- 支払先ごとに、支払う順番・金額・方法(オンライン、窓口、現金)を確認する。
- オンライン振込は利用限度額だけでなく、使用する端末や場所、追加の本人確認が必要になる条件も確認する。
- 口座がロックされた場合の解除方法と、問い合わせ先の受付時間を確認する。
- 受取側の着金確認方法と、当日の連絡担当者を確認する。
- オンラインで進められない場合の代替手段と、十分な時間を確保しておく。
今回は、仲介業者の担当者が金融機関との連絡や振込用紙の準備まで丁寧にサポートしてくれ、土地のオーナーさんも決済時期の延期に快く応じてくれました。土地購入は手続きやお金だけでなく、関わる人との連携に支えられて進むものだと、あらためて感じています。
※この記事は、わが家が経験した土地決済の一例です。融資の条件、本人確認の方法、決済の手順は金融機関や契約内容によって異なります。実際に進める際は、利用する金融機関、仲介業者、司法書士などへ事前に確認してください。
次回は、いよいよ間取り確定までの最終段階。B案をベースに、わが家の暮らしに合わせて何を残し、何を変え、どのように最終プランへ近づけていったのかをご紹介します。
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次回は8月9日(日)朝10時にお会いしましょう♪
日本ライフオーガナイザー協会代表理事
高原真由美
ブログ:JALO公式ブログ







