おはようございます。
ライフオーガナイザーのさいとう きいです。
みなさんのキッチンのシンク下収納は「引き出し」ですか? それとも「開き戸」? はたまた扉のない「オープンスペース」?
こちらは一級建築士、和田さんによる考察:
>>>引き出し収納が100%正解とは限らない!「キッチン収納のカタチ」
今回は、「引き出し」タイプを使っている片づけのプロ8人の収納事例をまとめてご紹介します。
目次
■ 壁付キッチン:鍋とフライパンを立てて収納
ライターの佐藤美香さん宅は、シンクとコンロが一直線に配置されたI型、壁付キッチンです。
シンク下に収納しているのは、鍋とフライパン。「ニトリの『伸縮ざるボウルフライパンスタンド』に、フタと本体をセットにして立てて収納しています。『出す』ときよりも、『戻す』ときにラクな収納です。シンク下なら、洗って拭いて乾かしたあと、すぐに戻せます」
佐藤さん宅のシンク下収納はこちらから:
>>>鍋・フライパンをシンク下に収納 「出す」より「戻す」を優先して楽ちんに
■ 対面キッチン:よく使う掃除用品、水筒など
元ライターの前田梨絵さん宅は、ダイニングとの間を造作壁で仕切った対面キッチンです。
「キッチンの入り口側にあるシンク下収納は使い勝手の良い場所なので、掃除用品や水筒など、よく使うものをしまっています。大きくて深い引き出しを仕切っているのは、『無印良品』の『ポリプロピレンファイルボックス・スタンダードタイプ・A4用』。丈夫で汚れても拭いたり洗うことができます。真四角なので無駄な隙間もできず、見た目もすっきりまとまります」
前田さん宅のシンク下収納はこちらから:
>>>キッチンのシンク下収納に何入れる?収納用品とさらに使いやすくする工夫
■ L字型の対面キッチン:鍋、ボウルなど
ライターの下川美歩さん宅は、対面カウンターキッチンです。シンクとコンロがL字型に配置されています。
「シンク下の引き出しには、4個ある鍋を並べて入れています。水を入れてから火にかけることが多いので、シンクの近くが便利。ハンドルが外せる十得鍋は重ねて収納。16・18・20cmサイズ違いの3個の鍋が、1個分のスペースで収まります」
下川さん宅のシンク下収納はこちらから:
>>>料理が苦手だから出しやすさ重視!全部で7個の鍋・フライパンは平置き&出しっぱなし収納
■ 独立キッチン:小鍋は重ね、フライパンは立てて
マンション住まいの元ライター、東風平美穂さん宅はシンクとコンロが一直線に配置されたI型キッチン。リビング・ダイニングスペースから独立しています(下の画像、左手奥がキッチン)
「シンク下の深い引き出しには、よく使うおみそ汁用の鍋と、卵焼き器などを収納しています。そのまま平置きすると取りづらいので、コの字ラックでかさ上げして置いています」
「直径26cmの大きなフライパンはファイルボックスに入れ、立てて収納しています。引き出しのなかは、左側に大きく重いものを立てて、右側には軽くてよく使うものを重ねて収納しています」
東風平さん宅のシンク下収納(上部、深型)はこちらから:
>>>総数12個の鍋とフライパンのしまい方、使いやすく省スペースで収納する4つのコツ
東風平さん宅のシンク下の収納(下部、浅型)はこちらから:
>>>40個以上ある食品保存容器を、実用的に使いこなすワザと適切な収納方法
■ カウンターキッチン:小皿、中皿を立てて収納
元ライターの森麻紀さん宅は、I型キッチンとダイニングスペースの間が造作壁で仕切られた対面カウンター式。
「出番の多い小皿や中皿は、キッチンカウンター上に置いている食洗機からいちばん戻しやすい、シンク下の引き出しの中に収納しています。お皿は立てて入れることで、使いたいお皿をすぐに取り出すことができます」
森さん宅のシンク下収納はこちらから:
>>>理想の食器収納への近道は、よく使う食器の置き場所をまずは確保すること
■ カウンターキッチン:立てる+重ねる+仕切り棚
昨年7月に引っ越した副編集長の会田麻実子さん。旧居は、シンクとコンロが一列に並んだI型のカウンターキッチンでした。
「深さのある引き出しをフル活用できるよう工夫していました。まな板や包丁、フライパンなど、立てる方がスペースを取らないものは、とにかく『立てる収納』を採用。小さなキッチングッズは、『無印良品』の『PPメイクボックス』にひとまとめ。3つ重ねることで、深さをフル活用できます」
「立てる収納にもボックスにまとめるにも向かないものは、『無印良品』の『アクリル仕切り棚』で空間を仕切って収納。よく使うボウルを上段に、すり鉢とあまり使わないボウルを下段に置いていました」
会田さん宅のシンク下収納はこちらから:
>>>デッドスペースを作らない!キッチンの深い引き出しをフル活用する3つの工夫とは?
■ セミオープンキッチン:ボックスを重ねて
ライター、手塚千聡さんのおうちは、I型のセミオープンキッチン。「シンク下引き出しは33cmの深さがあるため、なるべく立てて収納しています」
「こまごましたものは、2段に重ねた『無印良品』の『ポリプロピレン収納キャリーボックス・ワイド』に収納しています。通常、スタッキングすると下のものを取り出しにくくなりますが、このボックスは真ん中に持ち手があるので、多少重くても片手で持ち上げられるのがラクポイント。持ち手のついたもの同士をスタッキングできるのも秀逸です」
手塚さん宅のシンク下収納(上部、深型)はこちらから:
>>>「深い」「狭い」「高い」収納を使いやすく!「無印良品」ほか持ち手つき収納ボックス活用法
手塚さん宅のシンク下の収納(下部、浅型)はこちらから:
>>>ホットプレートやカセットコンロはどこに収納する?使いやすくしまえる場所探しのポイント
■ セミオープンキッチン:いいとこ取り収納
最後はわたし、さいとう家のキッチンです。わが家もシンクとコンロが一列に並ぶI型で、吊り戸棚のないセミオープンタイプ。シンク下の引き出しは、先述の会田さんと手塚さんの“いいとこ取り”収納です。
引き出し右手の洗剤ボトルは、手塚さんと同じ「無印良品」の「ポリプロピレン収納キャリーボックス・ワイド」にまとめています。下段の「ポリプロピレンファイルボックス・スタンダードタイプ・ワイド・A4用」には、普段は使わない洗剤を保管。
ボウルやバットは、会田さんと同じ「無印良品」の「アクリル仕切り棚」の上に重ねて収納。仕切り棚の下には、使用頻度の低い掃除道具や砥石などを保管しています。
さいとう家のシンク下収納はこちら:
>>>キッチンの吊り戸棚から引き出しへ。調味料は“詰め替える派”が収納場所を変えた理由
“キッチンのシンク下”という同じ場所にある、“深い引き出し”という似た形状のスペースでも、ひとりひとり異なるものを、異なる方法で収納しているのが興味深いですよね。
次回は、同じシンク下でも“開き戸”と、扉のない“オープンスペース”の収納をご紹介する予定です。どうぞ楽しみにお待ちください!
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ライフオーガナイザー さいとう きい
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