片づけのプロ9家族の実例から判明!ランドセル収納は「置く」派が主流?!

おはようございます。
ライフオーガナイザーのさいとう きいです。

まもなく桜の季節ですね。
今年小学一年生になるお子さんがいるご家庭では、着々と入学準備を進めていることと思います。かく言うわが家にも4月から小学生になる息子がいるため、カバンや文具を購入したり記名したりと、少しずつ用意しているところです。一方で、まだまったく着手できていないのが、ランドセル置き場をつくること……。

片づけ収納ドットコムではこれまで、多くのライフオーガナイザーが自宅の「ランドセル置き場」を紹介してきました。今回は、新1年生のお子さんをお持ちの読者のみなさまに向けて(わたし自身も含む!)、片づけのプロ9家族の実例をまとめてご紹介したいと思います。そこには、ある1つの共通点もありましたよ。

■ カラーボックスの上に置く・中に置く・2つ繋げて置く

「価格が安い」「組み立てが簡単」「多用途に使える」など、メリットが多いカラーボックスは、ランドセル置き場としても秀逸なようです。

● カラーボックスの上に置く

最初にご紹介するのは、エディター、会田麻実子さん宅の実例です。当時小学4年生だった息子さんのランドセル置き場は、玄関から近い子ども部屋にありました。ランドセルの定位置は横置きしたカラーボックスの上。

ランドセルを片づけられなくなった子ども。片づけられる仕組みを再構築

以前は、ダイニングテーブルの横にランドセル置き場を設けていましたが、あるときから、そこに置かなくなったという息子さん。帰宅後の行動を観察して、ランドセル置き場を見直したところ、ランドセルを床に放置することがなくなったそうですよ。

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● カラーボックスの中に置く

次にご紹介するのは、ライターの原田ひろみさん宅です。当時小学1年生になったばかりの息子さんのため、原田さんは「毎日必要なランドセルと学用品の置き場所だけを決め、収納家具は買わずに家にあったもので作りました」。

はじめての小学校。ランドセルと学用品はどこに置く?

その置き場所とは、リビング・ダイニングスペースに隣接する和室です。ランドセルの定位置は横置きしたカラーボックスの中。ランドセルと学用品を1カ所にまとめ、見やすく配置したことで、勉強や片づけの習慣化がスムーズに進んだそうです。

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● カラーボックスを2つ繋げて置く

カラーボックスの実例3つめは、編集チームが取材に伺った北村めぐみさん宅です。当時、小学5年生の長男と3年生の次男、2人のランドセル置き場は子ども部屋にありました。ランドセルの定位置は、2つ並べて縦置きしたカラーボックスの中段です。

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ボックスの上段は教科書や筆記用具などの勉強道具、下段は何でも自由に入れていいフリースペースとしてボックスを設置。2つのカラーボックスの間に棚板を取り付けて増設した収納スペースには、部活の道具が収納されていました。

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■ オープン棚の上に置く・中に置く・カートに乗せて置く

カラーボックス以外のオープン棚をランドセル置き場として活用する実例も多くありました。兄弟がいる場合、ワイドタイプの棚が人気のようです。

● オープン棚の上に置く

ライターの中矢くみこさん宅では、長男の小学校入学を機に、IKEAの「トロファスト」をおもちゃ置き場からランドセル置き場に変更しました。この春には長女も小学校へ入学するため、今は棚の上に2人分のランドセルが置かれています。

「IKEA」トロファストって実際どうなの? ランドセル置き場としての使い勝手はいかに?

いくつかサイズのある「トロファスト」ですが、中矢さん宅で使っているのは、小学1年生が立ったままランドセルを下ろしやすい高さ(53cm)、ランドセルを縦向きに置ける奥行き(44cm)、2人分のランドセルを並べられる幅(94cm)のものだそうですよ。

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● オープン棚の中に置く

ライター、服部美亜さん宅も、オープンシェルフがランドセル置き場です。棚を縦に3等分し、兄弟3人(小学5年、2年、保育園)で使っています。中段にランドセルと園バッグ、その上にハンカチ類、下に置いたカゴには帽子、上着、体操服などを入れているそうです。

ランドセルはかける?入れる?置く?失敗してわかったランドセル収納のコツ

今のスタイルにたどり着くまでに、「置く」→「かける」→「入れる」と、3パターンの収納を試してみたという服部さん。それぞれのメリット、デメリットを経験して、改めて「置く」収納に戻ったことで、「今まででいちばん散らかりにくく、子どもの身支度もスムーズ」だそうですよ。

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● オープン棚+カートに乗せて置く

オープン棚3例目は、先日、片づけ収納ドットコムのライターを卒業した中村佳子さん宅です。当時、小学4年生だった長男と、4月から1年生になる次男、2人のランドセル置き場はリビング横の和室にありました。片づけるたびに重いランドセルを持ち上げなくてすむよう、オープン棚の最下段がランドセルの定位置です。

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けれども、「棚の窪んだ位置にランドセルを置くのは、新1年生の次男には少しハードルが高い」と考えた中村さん。キャスター付きの鉢置台に100円ショップの板をとり付けたカートを作り、ランドセルを置いてコロコロ収納する仕組みを取り入れたところ、「つい片づけたくなる」と子どもたちから大絶賛されたそうです。

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■ 部屋の真ん中に置く・隠して置く・出しっぱなして置く

カラーボックスやオープン棚を活用したランドセル置き場が多く見られるなか、こんな変化球?もありました。

● 部屋の真ん中に置く

ライター、吉川圭子さん宅に編集チームが取材に伺ったとき、3姉妹は小学6年生と3年生(双子)でした。間仕切り壁のない一室空間を、長女のコーナー、双子のコーナーと、家具でゆるやかに分割。双子のランドセル置き場は、学習机の後ろに設置されたオープン棚でした。けれども、このオープン棚が置かれている位置が、ちょっと変わっているんです。

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家具というと普通、壁際に寄せるのが一般的ですが、吉川邸ではあえてオープン棚を部屋の中央に配置。棚を使って、学習コーナー(上の写真右側)と遊びコーナー(同左側)を仕切っていたのです。学習机に向かっていても、振り返ればすぐ学用品に手が届く場所に棚があると、勉強もはかどりそう?ですね。

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● 隠して置く

片づけ収納ドットコムがスタートしたばかりの頃に、編集チームが取材に伺った植田洋子さん宅でも、やっぱりランドセルは棚に置く収納が採用されていました。けれどもこちらは、ダイニングボードの中が定位置。特に注目したいのが、このダイニングボードに引き戸がついている点です。

当時小学3年生だった息子さんの学習スペースは、ダイニングテーブルでした。近くにあるダイニングボードの中に、ランドセルだけでなく教科書や文具なども収納されているため、必要なものがラクに取り出せます。便利な反面、こまごましたものが目につきやすいのが気になりますが、引き戸があるおかげで、使わないときはさっと閉めて隠せるのが印象的でした。

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● 出しっぱなして置く

最後はエディター、秋山陽子さん宅の実例です。当時中学生と小学生だった子どもたちのランドセル(と通学カバン)の置き場所は、兄妹が勉強するダイニングテーブルと、教科書を収納している棚のちょうど中間にある、小上がりの畳コーナー。子どもたちにとっては、ランドセルを置きやすく準備もしやすい、絶好の場所です。

“子どもの置きぱっなしの学校カバン”ハレとケの片づけ

秋山さんご自身は置きっぱなしの“見た目”が気になって、別の場所に移そうとしたり、収納用品を使ってみたりもしましたが、うまくいきません。最終的には、子どもたちと話し合い、3つの「折り合いルール」を決めることで、普段はこの場所でヨシ!と、気持ちを切り替えることができたそうです。

それから5年が経ち、中学生だった長男は大学生になって一人暮らしを始め、小学生だった長女は現在、高校生になりました。秋山さんは「今では、この畳コーナーに置かれたカバンの景色も懐かしく、愛おしく思えるから不思議」だといいます。思っている以上に、子どもの成長は早いものなのかもしれませんね。

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今回、片づけのプロ9家族のランドセル置き場を見返してみたところ、見事に全員が「置く」収納を採用していたことが判明!

もちろんそれが万人にとってベストな収納方法ではありません。けれども、ランドセルを「かける」収納も、「入れる」収納もうまくいかないとお嘆きの場合、一度「置く」収納を試してみてもいいかもしれませんね。わが家もまずは「置く」収納から試してみようと思います。その前に、持ち物の名前入れを終わらせなければ!

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ライフオーガナイザー さいとう きい
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