おはようございます。
賃貸2LDK集合住宅に暮らす共働きライフオーガナイザーの金田友美です。
キッチンの収納、自分にあった使い方をしていますか? 平成初期に建てられたわが家の賃貸マンションのキッチンは、開き戸タイプのシンク下収納と、身長156cmの私が手が届かないほど高い位置にある吊り戸棚収納の2カ所のみ。スペースの大きさはそれなりにあるものの、ものを取り出すたびにかがんだり、背伸びをしたりと、何といっても使いづらいことが悩みの種です。
特に吊り戸棚は、毎回踏み台がないと上段のものが取り出せず、さらに狭小キッチンのわが家では戸棚全体を一目で見渡すことができないので、奥の方に収納したものを忘れてしまうこともありました。
なんとか有効に使いたいとあれこれ試行錯誤をした結果、基本に立ち返った方法で、現在の使いやすい収納に落ち着きました。
■まずは「◯◯はここにしまうもの」という思い込みを手放す
引っ越した当初は、吊り戸棚に、以前の住居と同じように調味料や乾物を収めていました。けれども、吊り戸棚の位置が以前よりもかなり上にあったので、とても使いづらくなってしまったのです。食材を取り出すたびにギリギリ背伸びして取り出しては、また背伸びして戻しての繰り返しにうんざりしました。
また「見えないものはないもの」タイプの私は、何があるかを把握しきれず、同じものを何度も買ってしまったり、うっかり賞味期限を切らしてしまうこともよくありました。
こうした失敗を経験し、「吊り戸棚=食品収納」という自分の思い込みをまず手放しました。
頻繁に使うものを収めるには向いていないことを自覚して、
吊り戸棚=ふだんあまり使わないものを収める場所
の考えに落ち着きました。
もし同じように使い方に悩まれている方がいらっしゃったら、それは自分の思い込みで、その場所に適していないものを収めているかもしれないですよ。
■上段には使用頻度の少ない「家族で使う季節の道具」を収納
2段になっているわが家の吊り戸棚収納。踏み台がないと手が届かない、ふだん視界に入らない上段には、冬に活躍する卓上コンロ、自動流しそうめん器といった、かさばる季節用品を収めています。
使用頻度が高いものではないので、ふだん使いづらい場所にあっても、出し入れにそれほどストレスを感じることはありません。たとえ存在を忘れても、季節がくれば思い出せるので、うっかり屋の私には最適な収納場所でした。
さらに家族揃って食事をするときに使うことが多いアイテムなので、私より背が高い夫に出してもらいそのままお手伝いに巻き込む、というメリットもときにはあります(笑)。
また、キッチンで使うものではありませんが、お正月に花を生ける花器も上段奥に収納しました。年の瀬に花屋を見ると花器の存在を思い出せるので、ふだん見えない場所にあっても問題ありません。
■かろうじて手が届く下段にはあえて「使いたいもの」を収納
背伸びしてギリギリ手が届く下段にはミキサーや、お気に入りのお鍋を収納しています。ミキサーで作るポタージュや、土鍋で炊くご飯、義母から譲ってもらった年季の入ったお鍋でじっくり作る煮物は、とても美味しくできるのですが、共働き子育て中の忙しい毎日のなかではなかなかできません。
それでも「好き・使いたい」という自分の気持ちを尊重して、目に入る場所に収めています。毎日使うわけではないので、多少出し入れしづらくても問題ありません。たまに余裕ができたとき、ふと目に入るこれらの「使いたいもの」を使って家事のモチベーションを上げています。
そして、もし、まったくのふだん使いになった場合は、収納場所を使いやすいシンク下への移動を検討しようと思います。
特別な収納用品がなくても、新しいアイデアが浮かばなくても、
・何を入れるか?
・どのくらい使うものなのか?
・どうやったら使いやすいか?
という基本に立ち返って、自分や家族にとって使いやすい、心地いい収納で快適な暮らしを追い求めていきたいなと思います。
“吊り戸棚収納”の使いこなしに関する記事:
・使いづらいキッチンの吊り戸棚収納の悩みを解決!ストレスフリーなキッチンへ
・ライフオーガナイザーの引っ越し。キッチンの吊り戸棚を活用するための3つのポイント
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ライフオーガナイザー 金田友美
ブログ : it’s cozyわたしのすきなくらしかた