災害に備えたいけど場所がない!省スペースで備蓄するための3つのポイント

おはようございます。
ライフオーガナイザーで現役会社員でもある手塚千聡です。

前回の担当記事では、災害の備えを始める方に向けて“わが家にフィットする備え”のためのプロセスについてご紹介しました。
>>>災害の備えを始める方へ。防災グッズを買う前に3つの「?」を解消して“わが家”に合う備えを!

わが家も本格的に“備え”を始めたばかりなのですが、「結構場所を取るものだな」というのが実感です。「“もしも”の備えもしたいけれど、日常生活に支障をきたすのも避けたい」とたどりついたわが家の解決策についてご紹介します。

■省スペース化その1:普段づかいを防災仕様に

ちまたには防災用として販売されているものがたくさんあります。長期保存に対応していたり、難燃性でタフなつくりだったりと魅力的。とはいえ、揃えていくとお金もかかるし、新たな収納スペースも必要になりそうです。なにより有事のときにしか使わないのが、もったいなく思えてしまいました。

そこで、「普段づかいのものを防災用にも使い回せないか?」と考えてみることにしました。たとえば「非常用持ち出しバッグ」は、毎日持ち歩くお財布ポシェットと通勤バッグで兼ねられたら便利だろうなとか。

私は日常的にバッグの入れ替えはせず、お財布や鍵など貴重品は原則入れっぱなしです。外出先で被災したときにも対応できるように最低限必要そうなものを持ち歩くようにしてもいます。自宅からの避難の際も、いつものバッグをベースに準備をするのが、物も重複せず、効率的です。

以前記事にした「お財布ポシェット」は、その後、防災仕様に進化させています。方向音痴なので、コンパスをバッグにつけたり、薄型のモバイルバッテリーを入れておいたり。
>>>保育園送迎の必需品?! ワーママの「お財布ポシェット」活用法(前編)
>>>お出かけ全般にもおすすめ!ワーママの「お財布ポシェット」活用法(後編)

通勤バッグは、最近、ショルダーから簡単にリュックになる「マザーハウス」の「ヨゾラ」という2wayバッグに買い換えました。

こちらのバッグ、ショルダーバッグ時は、リュックになるなんて気づかない、さりげないデザインが秀逸。お仕事バッグとしても違和感なく持てています。それでいて瞬時にリュックとして背負えるので、勤務先から徒歩で帰宅する際、このバッグなら負担なく帰れるだろうと考えています。

災害に備えたいけど場所がない!省スペースで備蓄するための3つのポイント

これまでリビングに置くことが多いバッグでしたが、外出時にさっと取れるように、今は寝室の出入り口に収納場所をつくっています。

災害に備えたいけど場所がない!省スペースで備蓄するための3つのポイント

このほか、古くなったキルティングの鍋つかみを耐熱軍手に買い替えたり、ほしかったテーブルランプは、ランタンを導入してみたり…。

ランタンは、ライター都築が以前ご紹介していた「ジェントス」ランタンを選びました(わが家のモデルは「EX-1300D」)。 アウトドア用品は機能もデザインもよく、“普段づかい兼防災用”にもおすすめです。
>>>かっこいいキャンプ用LEDランタンで防災を日常に!

災害に備えたいけど場所がない!省スペースで備蓄するための3つのポイント

普段づかいに防災仕様のものを選べば、似たような用途のものをいくつも持つこともないですし、被災時にはいつもの使い慣れた道具を使えたら、いくぶん安心ですよね。

■省スペース化その2:ストックは増やすも、種類は絞る

ライフラインが止まった場合への備えは、多岐にわたります。断水時にはトイレやお風呂はもちろんのこと、食事で汚れた手を洗うことも、ケガをした傷口を洗い流すこともできません。

そんな場合に備えておこうと日用品を探してみたら、あったら便利そうなものがいくつも見つかりました。ウェットティッシュだけでも、歯磨きができないときの口腔用のものや、お風呂に入れないときに体を拭ける大判で厚手のもの、除菌や消毒ができるタイプなどなど。

災害に備えたいけど場所がない!省スペースで備蓄するための3つのポイント

目的が明確な専用品は、もちろん使い勝手はいいものですが、種類を増やすと管理の手間もスペースも必要になります。

わが家の場合は、「ある程度の役割を果たせれば合格!」と、普段づかいのノンアルコールのウェットティッシュ1種に絞りました。そのかわり通常なら数か月もつくらいのストックを持つようにしています。

ほかには、ポリ袋が湯せん調理にも使えると知ってからは、普段づかいを厚手のものに入れ替えました。

アルミホイルとクッキングペーパーは、わが家では用途がかぶるので、くっつかないタイプのアルミホイルを導入し、ストックも半分で済むようになりました。

ウェットティッシュ、ラップやポリ袋、生理用品などの消耗品は、ストック量は増やしましたが、種類を絞ることで、これまでの収納スペースを広げなくてもしまえています。

災害に備えたいけど場所がない!省スペースで備蓄するための3つのポイント

■省スペース化その3:デッドスペースに分散収納

自宅から避難する際に必要なものは、玄関にまとめましたが、そのほかは“自宅避難”を想定して、家の中のいくつかの場所に分けて収納しています。

コンパクトなマンションなので、正直収納スペースに余裕はありません。そこでデッドスペースになりがちな、日常使いには不便な場所を活用することにしました。手が届きにくい吊戸棚の上段だったり、しゃがみこまないと見渡せない足元のスペースだったり。

たとえば、簡易トイレや古新聞、におい漏れの少ないゴミ袋などは、トイレ内吊戸棚の上段にまとめています。それまでは、使わなくなった子供用の踏み台や便座を、すぐには処分できずに入れていたスペースでしたが、これを機に防災用のストックに置き換えました。

災害に備えたいけど場所がない!省スペースで備蓄するための3つのポイント

同じく高所の、洗濯機上の吊戸棚には、ティッシュやウェットティッシュのストック品を入れています。

災害に備えたいけど場所がない!省スペースで備蓄するための3つのポイント

防災関連で一番かさばる備蓄水のうち、大きい2Lサイズは、玄関の下駄箱下スペースと廊下のクローゼットの足元に分けて収納しています。

災害に備えたいけど場所がない!省スペースで備蓄するための3つのポイント

災害に備えたいけど場所がない!省スペースで備蓄するための3つのポイント

そのほか、3日分の食品とカセットコンロ、電池などは、キッチン脇のリビング収納に入れています。

災害に備えたいけど場所がない!省スペースで備蓄するための3つのポイント

以前は子どもたちの習い事や幼稚園のグッズを入れていましたが、進学とともに物が減り、デスク周りにしまえているので、代わりに備蓄品を入れることができました。

「防災用品はまとめて収納した方がいい」と言われることもありますが、自宅に留まる想定で、普段づかいのものをストックしておくと考えると、必ずしもそうとも限りません。

無理のない範囲から初めてみてくださいね。

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ライフオーガナイザー 手塚千聡
ブログ : 不機嫌にならない暮らし~会社員ワーママの、ラクしてシェアして、時間を生み出す暮らし術~

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