おはようございます。
クローゼットオーガナイザー、元アパレル店長の柴田敦子です。
昨年の夏、富山へ旅行したときに訪れたお店、「D&DEPARTMENT」で、シミや色あせで着なくなった手持ち服を復活させるプロジェクト、「d&RE WEAR」を知りました。
まだ着られるにもかかわらず、廃棄される洋服たちを染めることで、再びお気に入りとして着られるなんて!素敵すぎる取り組みに感動し、私も手持ち服を染めてみることにしました。
「d&RE WEAR」を実際に利用したときの手順と、感じたことをお伝えします。
■染めることで服をよみがえらせる「d&RE WEAR」
「d&RE WEAR」は、年に2回、定番カラーの「黒」「紺」に加え、シーズンやトレンドに合わせた「シーズンカラー」を加えた3色に洋服を染めてくれます。
2022年夏のシーズンカラーは、「シェードグレー」という私の好きな色だったため、とても興味がわきました。
染めたい洋服を店舗に持ち込みをするか、ネットショップで申し込みができます。受付期間中に染めたいアイテムを送ると、約半年後に希望の色に染まった洋服が戻ってきます。
染められる洋服の素材や料金、注意事項など詳細は、「D&DEPARTMENT」のホームページをご覧ください。
■かつてのお気に入り、白シャツと白パンツをグレーに染める
今回、私は白いシャツと白いパンツを染めることにしました。
白い麻素材のシャツは、20年以上前の「マーガレット・ハウエル」のもので、かつてのお気に入りです。着る機会は減っているものの、手放せない洋服のひとつ。オフホワイトのワークパンツは、「ユニクロ」のものです。
どちらも気に入ってはいるものの、長年着ているため、なんとなく黄ばみも気になります。ベーシックなデザインが好きですが、正直、飽きもあり、着る機会が減っていました。
好きな色に染まれば、「もっと好きになる」「もっと着られる」と思い、試してみることにしました。パンツは、値段より染色代の方が高くなりましたが、「世界で自分しか持っていない」という、謎のスペシャル感を求めての決断です。
ホームページより入金、申込用紙をプリントし、洋服とともに配送すれば完了です。9月に送り、戻ってくるのは2月の予定です。春が待ち遠しくなりました。
■自分だけのオリジナルの服になる喜び
先日、5カ月ぶりにシャツとパンツが戻ってきました。
染色により、張りのあった生地はやわらかくなりました。また、縫製糸はポリエステルの糸が使用されていることが多く、ステッチは染まらず白いまま。そのため、かなりカジュアルな印象になり、私好みのワークウェアのような雰囲気になりました。
裾にシリアルナンバーの刺繍が入ることで、よりスペシャル感を感じます。
今回、無地の洋服を染めましたが、ストライプや柄物などを染めると、もっとオリジナリティが出そうです。とくに、「自分だけの洋服が欲しい」「古着が好き」「好きな服を長く着たい」という方におすすめです。
次回は、2023年3月16日〜5月9日の受付で、9月下旬より引き渡しです。シーズンカラーは「シラーレッド」という、ワインレッドのような赤系に染めることができます。
大切な洋服がまだ着られるにもかかわらず、手放すことになるのは残念です。少し手を加えることで、また新鮮な気持ちで着られる「d&RE WEAR」プロジェクト、また参加したいです。
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心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
ライフオーガナイザー 柴田敦子
ブログ:クローゼットから整える 余白のある毎日