高齢の親とはじめる実家の片づけ!言葉かけで失敗してわかった大切なこと

おはようございます。
ライフオーガナイザーの小峯美保です。

以前、空き家の片づけをしたことから、「実家は親と一緒に片づけをしたい」と思っていました。けれども、母親のクローゼットの片づけで二度、失敗。そこから気づいた実家の片づけのポイントをご紹介します。

高齢の親とはじめる実家の片づけ!言葉かけで失敗してわかった大切なこと

■実家の片づけで大切にしたい3つのこと

二度の失敗を通して、高齢の親に声をかける際は慎重にしなければならないことを学びました。大切なことは、次の3つです。

1.親が納得のいく小さなゴールを一緒に決める

片づけの目的は、「高齢な親が安心安全で楽に暮らせる家にすること」。片づける場所ごとに小さなゴールを決めて片づけました。たとえばクローゼットは、「着たい服がすぐ見つかるように」。片づけた後のイメージが持ちやすかったようで、意欲的に取り組んでいました。

高齢の親とはじめる実家の片づけ!言葉かけで失敗してわかった大切なこと

2.片づけの主体は「親」である

当たり前のことですが、「いる」「いらない」を決めるのは親。集中していると忘れがちになります。母の判断が鈍ることがあっても、すぐに「いるでしょう」「いらないでしょう」と言葉をはさまないようにすると、リズムよく決められました。

高齢の親とはじめる実家の片づけ!言葉かけで失敗してわかった大切なこと

「決めてあげる」「やってあげる」の言葉かけも控えました。無理強いはせず、母が片づけたい場所から行います。

3.親に寄り添う気持ちを持つ

手が止まればひと休みし、必要なら日を改める。一日でやり遂げることを目的にせず、ものを見て、思い出にも触れて一緒にゆっくり取り組みます。

声かけも、「どうしたい?」「こういうのはどう?」と質問すると、決めやすく納得しやすいようでした。すべてを把握して記憶できないので、後で「なんでこうしたんだろう」と思い返し、不快に思わないように努め、気持ちに寄り添いました。

■実家の片づけをはじめやすい2つの場所

片づけが必要と子が思う場所は、親が使いづらそうでも毎日使い続ける「使用頻度の高い」ところです。そういった場所は、親がこれまで続けてこられたという“自負”や、置く場所を変えると忘れないかという“不安”があり、断られやすいです。

逆に、誰でも日常的に使う場所のものなら代わりに分類もでき、改善した新たな収納位置も「試してみるか」と、一緒にやりやすい。また、高齢な親にとって行き来が大変で、「使用頻度が低い」ところも、受け入れられやすいです。

1.冷蔵庫や食品庫は、処分の判断がしやすい

食品は、消費期限という明確なボーダーラインがあります。消費期限切れや賞味期限が何年も過ぎたものは、処分の判断をすぐできます。

高齢の親とはじめる実家の片づけ!言葉かけで失敗してわかった大切なこと

2.家の外周りは片づけに体力が必要なので、喜ばれる

たとえば「玄関や庭」、マンションなら「バルコニーや外部収納」です。高齢な親の屋外作業は、体力面で大変になる場合が多く、簡単な樹木のメンテナンスでも喜ばれます。置いたままの植木鉢の移動も力が必要、片づけや処分も大変なので喜ばれます。

高齢の親とはじめる実家の片づけ!言葉かけで失敗してわかった大切なこと

高齢の親とはじめる実家の片づけ!言葉かけで失敗してわかった大切なこと

何となく切り出しにくかったなら、このような場所からはじめることをおすすめします。

実家の片づけは、高齢な親が少しでも安全に楽に暮らし、“大切にしているもの”をなくさずに長く愛用できるように寄り添いたい。まずは、親の様子をよく見守ることを心がけています。

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ライフオーガナイザー 小峯美保
HP : 整うしくみ研究室 / atelier Hygge

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