おはようございます。
ライフオーガナイザーの佐藤美香です。
先日、日本テレビの「ヒルナンデス」という番組で、わが家のキッチンをご紹介いただきました。とても嬉しかったのは、100均グッズやすのこなどを使った生活感丸出しのわが家のキッチンについて、「楽する収納キッチン」とご紹介くださったこと。
キッチンでは、面倒と感じる作業が多すぎます。
「楽する」ためには、「面倒」を無くすのがいちばんの近道です。まず、自分がなぜ「面倒」と思うのか? その理由を考えてみました。
まとめると、大きく次の3つです。
① 調理中にあちこち動き回る
②こまかな手間が多い
③収納場所が家族にわからない
どれも収納場所や仕組みを工夫すれば改善できることでした。「楽する」ためにしてきた工夫について、前編後編に分けてご紹介します。
>>>「ヒルナンデス」で紹介!「楽する収納キッチン」を作るまで(後編)
■調理中動かずに済む工夫① 吊り戸棚の底上げ収納
もともと料理を作るのが好きではない私は、調理のためにあちこち動き回るのを、とても面倒に感じてしまいます。できれば1歩も動かずに、必要なものをとり、調理をできるだけ早く終わらせ、座りたい!!
そのために考えたのは、吊り戸棚の徹底活用でした。身長160㎝の私は、手を伸ばせば吊り戸棚の底板から15㎝くらいのところまでは、背伸びをせずに手が届きます。備え付けの棚板は、底板から20~50㎝ほどしか移動できなかったため、20㎝のところに棚板を設置すると、ラップなどの細かなものは収納できても、棚板の上にあるものは背伸びをしても取るのが難しくなります。
そこで、家にあったすのこを使い、ラップなどのこまかなものを収納するための棚を作りました。
吊り戸棚の奥行きに合わせ、板一枚分をカットし、ラップが入る高さとなるように、他のスノコの足と割りばしを追加。少し手間はかかりましたが、このすのこのおかげで、調理中使うラップやクッキングシートなどをすぐに取ることができ、すのこの上に置いたものも背伸びせずに取ることができるようになりました。
■調理中に動かずに済む工夫② 出しっぱなしOKの収納
調理中よく使うキッチンツール。以前は、引き出しの中に収納したり、ネットを取り付け、専用フックに引っかけるなどしていましたが、どちらも洗った後に元に戻すのがとても面倒でした。つい洗ったままの状態で放置してしまいます……。そうなると、次に調理するときに、元に戻してから、調理を始めることになります。これまた面倒……。
そこで、最初から出しておくことにしました。
使っているのは、IKEAで購入した花瓶。底よりも口が広くなっていて重い。少々雑に投げ入れてもビクともしません(笑)。筒形で、まっすぐ上から入れるものだったら、また戻せなかったかもしれません。この形と重さも大切なポイントです。
他にも、よく使う軽量スプーンや、しょうが・にんにくのすりおろし器も出しっぱなし。自分の好きな色味のもので揃えているため、出しっぱなしでも気になりません。衛生面が気になる方もいらっしゃるかもしれませんが、私はまったく気になりません。
■調理中に動かずに済む工夫③ 引出し開けたら見渡せる収納
常温保存の調味料は、コンロ近くの引き出しにまとめていますが、調味料って容器が似ているものが多いですよね?パッと見て判断がつかず、パッケージを確認するのは、面倒です。
そこで、中身がわかるように、油性ペンで直書き、直書きができないものはシール、明らかに形が違うものはそのままと、簡単なルールで、パッと見てわかるようにしています。
どれも、最初の仕組み作りには、少しだけ手間がかかりました。
ですが、この手間を面倒と思うことはありませんでした。自分が楽になるというゴールが見えると楽しくやっていけるのですね。
(後編へ続く)
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
ライフオーガナイザー 佐藤美香
ブログ:愛家