おはようございます。
ライフオーガナイザーの手塚千聡です。
食品を日常的に補充しながら使い、災害時の備えも兼ねるローリングストック法をご存じですか?
私は一度試したものの、「ローリングストック法」という形から入ったせいか、缶詰や乾物を買い込んで使いこなせず、挫折しました。
ところが、自宅での時間が増え、食品ストックを増やすうちにローリングストック法がうまく回るように。今日はうまくいった秘訣と、そのメリットをご紹介します。
■まずは普段づかいの食材・調味料に絞り込む
ローリングストック法に失敗したときと、今とのいちばんの違いは、食品のラインナップです。
以前は、比較的賞味期限の長い缶詰や乾物、レトルト食品をなんとなく揃えていました。でも献立で缶詰や乾物を使うのは稀で、レトルト食品も普段使いせずと、中身が現実に即していなかったんです。
今は、普段使いの調味料を一つずつと、定番料理の材料を常に揃え、レトルト食品も毎月使うことにしています。
定番料理は、献立を記録してみると自然に傾向がつかめます。家族が好きで、栄養バランスがよく、手軽に作れるものの登場率が高くなるはず。わが家の場合、主食を多めに持ち、偏食がちな娘の好物を揃えています。
スペースには限りがあり、種類が多いと管理も複雑になります。普段から意識して絞り込み、今では死蔵品がなく、すべてを把握できるように。優に家族4人一週間分のストックがある勘定です。
■分類は使い方をイメージして、高さ違いのボックスに
キッチン横の棚の下半分に、常温保存の食品を一括収納しています。ストックを死蔵させないためには、収納にもポイントがありました。
「無印良品」のポリプロピレン製と紙製のファイルボックスに、使い方をイメージしながら、最大量が収まるように分類しています。
「乾物」「調味料」と種類別に分けたものもありますが、メニュー別のものも。たとえば「カレー」ボックスには、カレーのルーと一緒にレトルトパウチも入れています。私には「レトルト」のボックスに分類するより、このほうが探しやすいからです。
ラベルには中身を具体的に書き、ストック切れ防止に役立てています。収納用品は、袋状のものや容量を多くしたいものは深いボックス、ボトル類は取りやすいように高さがハーフのもの、と使い分けています。
■長期保存食のストックは最小限に
長年、防災備蓄用に長期保存食を揃えてましたが、ローリングストック法がうまく回るようになり、今は最小限の量にできたのも嬉しい効用でした。
家族4人分を最低3日分、できれば一週間分を賄おうとすると、費用も保管スペースもかさみます。非常食は使わないことこそが幸いですが、賞味期限が近づいたら、食べて処分しなければ心が痛みます。けれども残念ながら、何食も食べたいほど美味しいものとはまだ出会えていません。
ローリングストックが機能し始めた今では、すぐに温かい食事をとれる非常食4人分と、野菜や栄養不足を解消できるもの、ストレス解消用の甘いものに絞ることができました。
収納は、パントリーの最下段にぎゅうぎゅう詰めに。そのかわり棚板に賞味期限を書いたラベルを貼って、気づけば賞味期限切れとならないようにしています。確認と入れ替えの頻度も数年に一回なので、負担にならないのも嬉しいポイントです。
ローリングストック法の参考に:
・食品ストックはどう管理? ストック切れ問題を解決する3つの工夫【夫と家事シェア】
・忘れっぽくてもできる!ローリングストック法でストレスフリーな防災備蓄
・非常食のローリングストックが向いていなかった理由
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ライフオーガナイザー 手塚千聡
ブログ : 不機嫌にならない暮らし~ラクしてシェアして、時間を生み出す暮らし術~