「自分はどういうふうに生活できたらもっとうれしい?」が暮らしを変える ライフオーガナイザーインタビューvol.6(戸井由貴子さん/後編)

おはようございます。
ライフオーガナイザーの白石規子です。

ライフオーガナイザーへのインタビュー。前回に引き続き、北海道札幌市在住のライフオーガナイザー戸井由貴子さんにお話をお聞きしています。

前編はこちら:
汚部屋出身のわたしがライフオーガナイズに出会い、どう変わったか。 ライフオーガナイザーインタビューvol.6(戸井由貴子さん/前編)
後編では、現在ご自宅の収納で意識されていることやライフオーガナイザーとして活動していて感じたこと、片づけに悩んでいらっしゃる方への想い、メッセージなどを伺います。

インタビュー・記事・写真/白石規子
編集/髙原真由美

ライフオーガナイザーインタビューvol.6(戸井由貴子さん/後編)

-ライフオーガナイザー資格を取得をされてから、ご家族の反応は変わりましたか?

初めはきっと、内心疑っていたと思います。なんだか怪しいことを学んでいるのではないか、とか。(笑)でも、実際に家の中が片づき始めて、家族みんながものの場所を把握できるようになったころから、夫も娘も「片づけ」だけではなくて「オーガナイズ」という言葉を使うことが多くなってきたんですね。例えば「片づけなさい!」「整理したら?」ではなく、「オーガナイズしたら?」とか、「オーガナイズの成果だ!」とか。

-それはすごいですね!
さらに、義母と義姉が何年かぶりにわが家に来て、驚いていました。「本当に生まれ変わったね!」と言われました。(笑)

収納スペースも工夫次第でスモールオフィスに。勉強机と兼用できる快適空間

-「ライフオーガナイザーとして仕事にしよう!」と思ったきっかけは?
初めは「自分が変わった!これはすごい!」という気持ちだけでした。でもライフオーガナイザー1級認定講座の課題として実習があり、自宅ではなく、友人宅のオーガナイズ作業をさせていただいたんですね。すると、その友人がものすごく喜んでくれたんです! 会うたびに明るくなる彼女を見て、「自分だけではなく、ほかの人にも役立つことなんだ!」と思ったことがきっかけですね。

-実際にお客様のところに行って、なにか印象的だったことはありますか?
世の中一般における『自称:汚部屋』『片づけられない人』というのは、意外とキレイな部屋で生活をしているのだな・・・と。わたしは本当にヤバイ方だったんだな・・・みたいな。(爆)

―そんなにですか!
そんなに、です。(笑)
また作業を重ねていくたびに、お部屋がスッキリしていくからなのか、お客様のお話や発言が、将来のことや、これから楽しみなことに変化していくのが印象的ですね。笑顔が増えて、いい意味で、「もっとこうしたい!」と明るくお話してくださる瞬間はたまりません!

子どもが「自分でできる」をかなえる玄関収納

-今後は、ライフオーガナイザーとして、どんな活動をしていきたいですか?
まだまだ北海道ではライフオーガナイザーの知名度が低く、オーガナイズの作業件数自体が少ないので、まずはどんどん『ライフオーガナイズ』やライフオーガナイザーの認知度を高めていきたいです! そして、もっと、楽に、自分らしく暮らせる人が増えたらうれしいですね。

-戸井さん自身は、時間を生み出す片づけ、収納をどのように実践していますか?
参考にならない話かもしれませんが・・・あまり「どこを見てもうっとり美しく」を目指さず、ザックリと中が見えない容器にがさっといれることで、きれいに畳む時間や並べる時間を省き、自分の時間を生み出すようにしています。
また、娘が自分でできるように、娘の使うものは手の届く位置に置いて、彼女の収納を最優先にしていますね。「あれ取って~!」と言わせないように。(笑)そうすることで、私自身の手間が減り、時間も増えますから。

子ども部屋はなくてもOK?!造りつけの収納棚でつくるキッズスペース


-それはご主人も同じですか?

そうですね。キッチンなど、『共有で使う場所にはラベルをつける』 『夫が主に使うものは隠さない』などの工夫はしています。

-ほかに工夫されていることは?
一時期、油や醤油などの調味料、洗濯洗剤などを真っ白な容器に詰め替えていたのですが・・・、詰め替える時間や手間も必要ですし、私だけが家事や片づけをすることになるので、やめました。

リビングダイニングから丸見えなオープンキッチンをスッキリ見せるコツ

-最後に、片づけや収納に悩んでいる人へのアドバイスをお願いします。
片づけが苦手な人は、できないことを恥ずかしく思ったり、自分を責めていることがあると思います。でも、きっとそれは自分に合った方法に出会えていなかったり、どういう暮らしがしたいのか気づいていないだけだと思います。もし、自分だけの片づけに行き詰まっているのなら、ライフオーガナイザーにぜひ声をかけてください! きっと、もっと楽に、自分らしい暮らしができるお手伝いができると思います!

それから、家族がいて話せる関係の場合、家族で部屋や収納のことを話してみることが一番ですね。手っ取り早く、家族みんなが使いやすいように片づくヒントになると思います。

あとは、どんなに難しくても、「自分はどういうふうに毎日生活できたらもっとうれしいか?」を、自分に聞いてみることが大切ですし、暮らしを変えると思います!

編集後記:
「自宅の中で一番好きな場所はどこですか?」という質問に、「ダイニングです! 観葉植物が大好き! それを並べている空間で、おいしいご飯を食べて、晩酌して、語るのが、一番好きです!」と語ってくれた戸井さん。今後のご活躍がさらに楽しみです。

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ライフオーガナイザー 戸井由貴子
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