おはようございます。
ライフオーガナイザーの大和恵子です。
最近、よくご相談を受けるのはご実家の片づけについてです。
わたしの母は、片づけが苦手でもなく、ものが極端に多いわけではないです。けれども高齢になり、今までどおりに暮らすのが難しくなってきている部分や、少し片づけたほうがよさそうな場所も、ちらほら見受けられます。
これから安全に安心して暮らせるようにと片づけを提案していましたが、こころよい返事が返ってきません。「迷惑をかけたくない、自分でできる」という思いや、「今までの暮らしが大きく変わってしまうのではないか?」「片づけ=捨てられてしまう」といった心配が、先に来てしまうようでした。
ですが、最近片づけが進むようになりました。それにはちょっとしたコツがありました。
■「捨てる」はNGワード。片づけたあとの快適をイメージしてもらう
母の薬の収納を見直したとき、収納場所に置いてある雑多なものを一旦全部のけて、毎日使うものと薬箱だけ置いた片づけ後の風景を見てもらいました。すると、「こんなにすっきりしたら気持ちがイイ」と周辺の片づけがサクサク進みました。
>>>「安近単」がコツ! 高齢の親の薬の管理は安全に・近くに・簡単に
また、うちに来たときに、私が食器を立てて収納しているのを見て、母が「こんなふうに私も収納したい」となり、食器の整理をやる気に。
ビフォーの収納はこんな感じ。
お皿の見直しの段階で、「もうこれは要らない」がかなり出ました。
母待望の縦置きのアフターはこちら。
「片づけたら? 片づけよう!」では、うまく伝わりませんでしたが、片づけ前に、片づけるとどう変わるのかがわかれば、安心して取りかかってもらえたようでした。また、「こんなふうにしたい」という母の気持ちも大事だと思いました。
■「捨てる」はNGワードだから、他の手放し方を探す
使えるものを捨てるのは、「もったいない」という気持ちも大事と思います。他に必要な人(もらってくれる人)がいれば、意外と手放せるようなので、寄付や買取の利用を提案しました。
80代ともなると「そんな方法もあるんだねぇ」と驚いたようでした。実際に父の服の手放しに「古着でワクチン」を利用してから、寄付などに抵抗もなくなったようです。
>>>85歳の母とスムーズな片づけ! 父の遺した服の片づけで最初にしたことと手放し先の選び方
■「捨てる」を目的にせず、片づけのタイミングを逃さない
母が入院したとき用意をしたのですが、肌着や新しいタオルの位置がわかりませんでした。探すのに時間がかかり、事前に母と一緒に準備しておくとよかったなと反省しました。
さらに、引きだし収納の下段にあるものをしゃがみ込んで取る作業は、母には大変だと気づきましたし、引き出しにはもう着ていないものも混在していました。
そこで、退院時にそれを伝えて、洗面室収納の片づけをした結果、かごふたつ分を手放すことになりました。
最下段は、ストックのタオル収納に使い、他にも中身が半分になった引き出しも。
片づけをする理由も明らかで、これから楽になる収納への変更となり、母も喜んでくれる良いタイミングだったと思います。
まだ片づけが手つかずの場所もありますが、気候が良くなったらまた声をかける予定です。
実家の片づけについての記事はこちらも参考に:
・使ってわかった!「実家の片づけ」の不用品処分のお役立ちサービス3選
・【実家の片づけ】家の中の変化に現れる、親の身体の衰えの3つのサインとは?
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ライフオーガナイザー 大和恵子
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