おはようございます。
ライフオーガナイザー金田友美です。
忙しい日々に「時短」「タイパ」の文字を見るとつい目を引きますよね。私もこの数年、仕事と初めての育児に追われ、「とにかく時間が足りない!」と必死に時短術を駆使していました。
その中でも選択することの煩わしさ、片づけの煩雑さから逃れるため、「少なく持つ」という選択をしました。この方法は、当時の私にはとても合っていて、快適に過ごすことができました。
けれどもこの1年ほどで、「選ぶ楽しさ」や「迷う楽しさ」に出会う場面が増えてきました。「少なく持つ」だけが正解でない、「迷うこと」「無駄を楽しむこと」を知った元ミニマリストが考える、「適正量」と「もったいない」について紹介したいと思います。
■人生の繁忙期に「少なく持つ」はタイパ最強!
初めての育児と仕事の両立に、この数年とにかく時間も体力も足りませんでした。その頃に知った「ミニマリスト=最小限主義」という考え方に共感し、ゆるくですが実践することにしました。
少なく持つことで得た私のメリットは、
・少数精鋭の一軍だけを持つので、常にお気に入りを使うことができる
・定番だけを選ぶので、買い物に迷いがない
・ものが少ないので、収納術を使わなくても片づけが楽ちん
が主なものでした。人生の繁忙期とも言えた数年を乗り越えることができたのは、ミニマリストの考え方のおかげでした。
■本当の「もったいない」は「ものの数」に縛られることでした
子どもが小学生となり、親から離れた世界が広がっていく中で、自分の時間が少し持てるようになりました。すると日々を回すだけでなく、外の世界に目が向くようになり、流行や便利なサービス、素敵なものがたくさんあることに改めて気がつきました。
定番もいいけれど、自分の世界も広げたい。新しいものに触れてみたい、そう思う気持ちが大きくなり、洋服や食品、生活雑貨の「迷う楽しさ」を数年ぶりに思い出しました。
「少なく持つ」「失敗して時間を無駄にすること」にとらわれすぎて、新しい経験や機会を逃したり、ものが少なすぎて不便を感じたりすることは、ものを使いこなせないことと同じくらい「もったいない」と思うようになりました。
■適正量・最小限。ときには無駄がちょうどいいバランス
幸いなことに、ミニマリストの反動で衝動買いに走ることはありませんでした。ミニマリストを経験したことによって、自分にとっての「好き」がわかるようになったこと、「適正量」を把握できたことが大きいと思います。
現在は、洗剤やゴミ袋、トイレットペーパーなどの日用品は+1の「適正量」、苦手な裁縫関係、住居用洗剤は「最小限」とこれまで通りです。
変わったことは、配信だけだった音楽や映画は気に入っているものはCDや、Blu-rayで買うこと、自分用のガチャに手を出し始めたこと、マイ定番以外のコスメや洋服をリサーチしたり、試してみたりすることなどです。
目当てのものが出るまでガチャガチャをやりすぎたり、新製品が合わなかったりと、失敗もたくさんあります。ものが増えて、収納も工夫が必要になりました。
けれど、生活も家族も世の中も変わっていく日々のなか、変化を楽しんで心地よく過ごしたいな、と思います。
「もったいない」と「適正量」についてはこちらも参考に:
・「もったいない」を乗り越えて、クローゼットの旬度をアップする3つの実践方法
・家に「はさみ」は何本あればいい? 散らからない、探さないための適正量とは?
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
ライフオーガナイザー 金田友美
ブログ : it’s cozyわたしのすきなくらしかた