おはようございます。
ライフオーガナイザー/防災士の日名由香です。
今回は、岡山県で「片づけ×防災」講座を公民館や小学校で伝えているライフオーガナイザー4人組OKAYAMAお片づけチームmomo防災部の実例をもとに、トイレットペーパーという日用品から、暮らしと防災備蓄の考え方をご紹介いたします。
■防災備蓄は“トイレットペーパー”から始めよう
災害時に困ることのひとつが「トイレ」です。断水や停電で使えなくなったり、トイレットペーパーが手に入らないこともあります。東日本大震災では、家庭での備蓄が役立ったという声も多くありました。
トイレットペーパーは、1人1日あたり約60〜80cm使用するとされ、12ロールで3人家族の約1〜1.5カ月分が目安。特別に用意しなくても、ふだんのストックを少し多めにしておくだけで、立派な防災備蓄につながります。
収納スペースが限られている場合は、4倍巻きや5倍巻きなどの多巻きタイプがおすすめ。日用品の見直しから始める防災は、無理なく取り組める第一歩です。
■トイレットペーパー、選び方も備え方も人それぞれ!
OKAYAMAお片づけチームmomo防災部のメンバー4人は、どんな備えをしているのでしょうか。
【むっちゃん】こと渡辺睦さんは、シングルの2倍巻き派。ストックは多めで「安心感」を重視。アスクルで定期注文し、ご主人が在庫管理を担当するなど、家族で“管理をシェア”しているのが特徴です。
【あんちゃん】こと安藤雅子さんは、シングルの普通巻きを価格重視で選ぶ派。外出先で見つけた最安値の商品を購入することが多く、ストックは1袋。「必要なときに買う」というスタイルが習慣になっています。
【まこみん】こと西後真湖美さんは、3倍巻きをまとめ買い。玄関横にストックスペースを設け、大量購入で手間を減らしながら備えも両立しています。
私は、トイレ横の“見える場所”に5倍巻きを3パック在庫し、最後の袋が残り2ロールになったら補充。座るたびに在庫が確認できるようにしています。
同じトイレットペーパーでも、選び方や備え方はさまざま。暮らし方や家族構成に合わせた工夫が、それぞれの「ちょうどいい備え」につながっています。
■片づけも防災も、「わが家仕様」がベスト
ライフオーガナイズでは、「自分の暮らしに合った仕組みづくり」を大切にしています。収納やストックの方法に正解はなく、人それぞれの暮らし方に合わせればよいという考え方です。
実際、私たち4人のやり方もさまざま。ストックの量や置き場所、補充のタイミングまで、それぞれが自分のスタイルで無理なく管理しています。
人と同じやり方でうまくいかないのは、ある意味、当たり前のこと。大切なのは、「自分にとってムリなく続けられること」。その「ちょうどいい方法」を見つけることが、ふだんの片づけにも、防災の備えにもつながっていくのだと思います。
防災は、特別なことをがんばらなくても大丈夫。日々の小さなことが、きっと“もしも”のときの大きな助けになります。
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ライフオーガナイザー 日名 由香
HP : 日本ライフオーガナイザー協会