おはようございます。
ライフオーガナイザーの梅野優子です。
昨今は“パラレルキャリア”という言葉もよく耳にするようになりました。
わたし自身も夫の会社の経理を担当しながらライフオーガナイザーとして活動をし、昨年11月からはカフェ運営を始め……と、まさに“複業”状態です。
ライフオーガナイザーとカフェ運営、一見関係なさそうな2つの仕事に踏み切れたのは、ライフオーガナイズの軸である『思考の整理』がベースにありました。
普通の主婦であるわたしの“できるはずがない”を“やってみよう“に変えた『思考の整理』についてご紹介します。
■“できるはずがない”という思い込み
わが家の子どもは3人。真ん中の子が介護が必要なので、3人目が生まれたころは、介護と乳児育児で息抜きできる場所もなく、ストレスフルな毎日を送っていました。そんなときに、「赤ちゃんをゴロンとさせることができて、車椅子で気軽に行けるような、おしゃれでのんびりできるカフェがあったらなあ……」と思っていました。
そして、それはいつしか「そんな場所を作りたい」という思いに変わっていきました。
でも、わたしの状況は、家事に3人育児、介護、多忙な夫の自営サポート……と毎日の暮らしで精一杯の状態。そんな状況だったので「自分がやりたいことなどできるはずがない」と思い込んでいました。
そんなわたしがライフオーガナイズに出合い、「やってみよう」と思えるようになったキッカケが『思考の整理』でした。
『思考の整理』とは、
・どんな暮らしを望んでいるのか
・人生でどんなことを大切にしていきたいと思っているのか
・そのために自分ができる方法は何か
など、自分の本当の願いを洗い出し、整理していく作業です。
具体的な方法は、人それぞれのやり方がありますが、わたしの場合は、「~がしたい」→「それはなぜ?」と自問自答を繰り返しながら深掘りすることで、本当の願いを洗い出していきました。
そしてそれらを付箋に書き出し、「1人ですぐやれること」「周囲の協力を得ながらすぐやれること」「すぐにはできないけど、いずれ1人でやりたいこと」「すぐにはできないけど周囲の協力を得ながらやりたいこと」と、“時期”と“1人でできるか”のマトリクスで4つに分ける作業をしていきました。
■思考の整理①価値観、目的の明確化
思考の整理で、“できるかどうか”ではなく、“やりたいかどうか”という視点で考えてみるようになりました。
そうすることで思い出したのが、結婚前に接客や営業の仕事をしていて、もともと事務仕事より人と接する仕事が好きだったこと。「目の前の相手を笑顔にできる仕事がしたい」という自分の本当の気持ちに気づきました。
片づけの仕事とカフェ運営の仕事、一見関係なさそうですが、どちらも“ママたちのストレスを軽くするためのサポート”という点で、わたしの中では目的が同じなのです。
そして、カフェという気軽に立ち寄れる場所があることで、まだまだ一般的ではない片づけサポートやメンタルオーガナイズが1人で悩んでいる方や困っている方に届きやすくなれば…という意図もあります。
■思考の整理②行動に移せるよう“ハードルが低い目標”からスタート
目的がはっきりしたら、次は計画と行動。ですが、苦手なことや初めてのことにチャレンジするときは、「何から手をつけたらいいのか……」と途方に暮れること、ありませんか?
そんなときのおすすめが、“今できること”まで行動のハードルを下げることです。
たとえば、わたしの場合は、ライフオーガナイザーになったばかりの経験値ゼロの状態で、いきなりお客さまのお宅へ片づけサポートに伺うことは、ハードルが高く、なかなか行動しにくいことでした。そこで、何人もの友人宅で練習させてもらったり、その後はモニター価格でスタートしたり、と少しずつハードルを上げることで、お客さまのお宅へ片づけサポートに伺うことができるようになりました。
カフェ運営に関しても、未経験でいきなり物件を借りて、宣伝して、メニュー考案をして、料理を作って……ということは、とてもハードルが高く感じました。
そこで、時間貸しで借りることができるレンタルキッチンを利用して、月に数回、出張でランチの提供をするところから始め、少しずつハードルを上げていきました。
■思考の整理③苦手を手放し、得意を活かす
“やりたいこと”をやるためには、“やるべきこと”を整理する必要もありました。なんでも1人でやってしまう傾向にあったわたしが、まず取りかかったことは、「自分でやりたいこと」「人に任せられること」「手放すこと」など、自分の現在の行動を整理していくことでした。
家事に関しては、“買い物に行くこと”を手放したり
>>>生協の個別配達が使える!「買い物時間の短縮」以外の3つの時短効果とは?
子育てや介護の部分では、送迎や付き添いなど、仕事帰りや合間時間で夫ができることも意外とありました。
>>>夫を家事シェアに巻き込むにはファミリーカレンダーで家族の時間管理を。“妻の忙しさの見える化”が効果的
比較的、正反対タイプのわたしたち夫婦は、お互いの得意と苦手がパズルのピースのようにぴたっとはまることが多く、協力体制をとったほうがお互いがラクになるという発見もありました。
家族のことで忙しい主婦の方は、“やりたいこと”と“やるべきこと”の間で葛藤している人も多いのではないでしょうか? そんなとき、自分らしい暮らしへの一歩として、『思考の整理』はおすすめです。
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心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
ライフオーガナイザー 梅野優子
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