おはようございます。
ライフオーガナイザー歴7年め／カルトナージュ講師の岩崎 梢です。
北海道恵庭市で夫とともに、そしてチワワとトイプードルのミックス犬一匹と暮らしています。

フランス生まれの手工芸カルトナージュをご存知ですか？ 厚紙を組み立てた箱に布を貼って仕上げることから、布箱づくりとも言われています。実用的なものからインテリア性の高いものまで、自分好みの小物や生活雑貨を作ることができるクラフトです。毎日の暮らしを彩るカルトナージュについてお伝えします。

■欲しかったのは縦型のティッシュボックス。自作して叶える！

ダイニングテーブル横にティッシュボックスを置きたい、よく市販されている横型タイプはスペースを取るので縦型が欲しい、その隣には小さなゴミを捨てるゴミ箱を並べたい、もちろん自分の好きなテイストでインテリアになじむもの……。そんなわがままな願いに応えてくれるものは、お店で探してもなかなか見つけられません。

そこで、カルトナージュで作ってみることにしました。

インテリアになじむ“自分好み”のものがいつも身近にあるのは嬉しく、暮らしの満足度が上がります。好きなデザインで、必要なサイズで、欲しいものを形にできるカルトナージュは“自分好み”を探しても見つからない人にぴったりです。

毎日使うものを好きな色味で揃えると、見ても使っても嬉しくて、やる気が増すような気がします。手帳カバーや「あれどこ置いたっけ？」を防ぐ一時置きのトレイなども作っています。

■裁縫が苦手な人でも大丈夫！切る・貼る作業だけで完成

カルトナージュに必要な道具は、きっと誰でも使ったことのあるものばかりです。

定規・はさみ・カッター・木工用ボンド・ボンドを塗るためのハケ・水貼りテープ（マスキングテープで代用可）、厚紙、好きな布（和紙やプリントペーパー、薄くなめした革も可）が主なもの。

作り方をざっくりとした手順でご紹介すると、写真の左から順に「厚紙を切る→組み立てる→布を貼る」これだけです。

布を使うと聞くと、「裁縫が苦手だから」と尻込みする方もいらっしゃるかもしれませんが、カルトナージュは針と糸は使いません。裁縫が苦手な方でも大丈夫！布を切って貼る作業だけで完成することを知ってもらい、気軽に親しんでほしいと思いをこめて、私はいつも「大人の工作」とご紹介しています。

■「箱が捨てられない」「もったいない」をお気に入りにリメイク

カルトナージュの技法は「捨てられない」「もったいない」の気持ちを大切にし、ものを無駄にしないことにも役立ちます。わが家で活躍している例をご紹介します。

素麺やお菓子が入っていた木箱はしっかりした作りのものが多いですよね。捨てるのはもったいなあといつも思っていました。

好みの布を貼れば、目につくところに出しておいても大丈夫なトレイになりました。お菓子を入れたり、収納棚で利用したり、家の中あちこちでリメイクトレイが活躍しています。

次は、洗面所で使っているゴミ箱のリメイクです。1枚目は汚れの目立つ写真で失礼します。

外側は目の荒い麻袋のような素材なのですがシミができてしまいました。シミがあるだけで他に傷みはないので、処分するにはもったいないのです。

ビニール袋をセットしたら、外側に袋が見えてしまうのも気になっていました。

そこで、シミとビニール袋の悩みを一気に解決する、ゴミ箱をすっぽりと覆うカバーを作りました。シミのできたゴミ箱を活用でき、ビニール袋は隠せて、毎日目にする素材は私の好きなナチュラルリネン（自然な風合いの麻布）になり、大満足です。

カルトナージュは、もったいないを役立てたい、ぴったりサイズが大好き、お気に入りを使いたい、裁縫が苦手だけど布が好き！という方におすすめのクラフトです。教室は全国にあり、体験レッスンが用意されているところも多いです。また、検索すると作り方説明書付きの材料キットなども販売されています。まずは試してみてくださいね。カルトナージュを毎日の暮らしに役立てるきっかけになれたら嬉しいです。

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あなたは生み出された時間で何をしますか？
何をしたいですか？

心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。

ライフオーガナイザー　岩崎 梢
ブログ: 今を楽しむくらしづくり