おはようございます。
ライフオーガナイザーの梅野優子です。
わたしも今年50歳になりました。わが家は長男の介護もあるし、中学生の末っ子もいるので、すっかり子育てが落ち着いたというわけではありませんが、以前に比べると自分の時間が持てるようになりました。
そこで、数年前から、セカンドステージを楽しむための準備を少しずつ始めました。試行錯誤する中で気づいたのは、「モノを減らす」にこだわらないほうがいいということ。わたしなりの心地よいバランスの見つけ方をご紹介します。
■モノを減らすのが逆に難しくなった50歳
セカンドステージへの準備というと、「モノを減らして身軽に」というイメージがありました。モノの管理やメンテナンスには労力もいるし、歳を重ねていくと思考力・判断力も低下していくので、「モノを減らす」というのは合理的なことだと思います。
でも、自分の時間が持てるようになると趣味も増え、その分モノはむしろ増えていく……という現実がありました。
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■“モノ”以外で増やしたこと3つ
まだ「モノを減らす」ことは難しいと判断、視点を変えて、これからの暮らしに“必要なこと”を考えてみました。今のわたしが必要だと思うことは以下の3つでした。
【趣味】
時間ができたらやりたかったことを、数年かけて少しずつ実践していきました。
そうしたら、モノは増えるし、散らかることもあります。でも、「好きなこと」に没頭するのは、家事、育児、仕事でいっぱいだったころには感じることのなかった心の潤いがありました。
この「心の潤い」が、今のわたしには優先順位が高いことに気づきました。
【体力】
ダイエット目的で始めたトレーニングでしたが、体力維持のために現在も継続しています。
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体力がつくとフットワークが軽くなり、家事や仕事にもサクッと取り組めるようになり、時間の無駄が減りました。さらに、旅先でたくさん歩き回っても疲れずに楽しめたり、新しいことにチャレンジする気力もわいたりと、50歳からの暮らしを楽しむために体力は必須と実感しています。
【時間の余白】
以前のようにマルチタスクができなくなり、少しずつですが確実に処理能力の低下を感じます。パズルのようにスケジュールを埋めていたこともありましたが、今はたくさん詰め込みすぎないようにしています。
■減らしたいのは“モノ”ではなく“こと”
時間の余白を作るためには、優先順位をつけて取捨選択していくことが必要でした。そこで、わたしが減らした“こと”は以下の3つです。
【仕事】
カフェ運営、夫の会社の経理事務、片づけサポートと3つの仕事をしていましたが、一部を減らしました。
減らす基準は、「歳を重ねても持続可能か?」。今までの「やりたい気持ち」重視から「無理のないバランス」重視にシフトすることにしました。
【家事】
重要でない家事は、“しばらく見て見ぬフリ”をすることにしました。しばらくすると、家族が気づいてやってくれることも多いのは、嬉しい誤算でした。必須の家事も、暇そうな家族がいたらどんどん頼むように。そうすると、家族も家事に慣れ、気軽に取りかかってくれる好循環が生まれました。
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【デジタル情報収集】
SNSやメディア等の情報は豊富すぎて、疲れるようになりました。コロナ禍を経て、あらためて気づいた今のわたしの望みは、仕事でお客様と話しをしたり、家族や友人と食事を楽しんだり、旅先でその土地の人とふれあったりといった、“対面”のアナログな情報収集でした。
「無駄のない合理性」よりも「無理のないバランス」、“デジタル化”“情報化社会”といった時代と逆行するようでも、わたし自身の心地よさを優先すること。そんなことができるようになったのも歳を重ねたからかなと感じています。
“50歳からの暮らし”はこちらも参考に:
・【50歳からの暮らしの見直し】台ふきん、食器ふき、手ふき……もの選びから置き場所、管理システムまで
・子どもが巣立ったら見直しを。使いやすい収納スペースに入れるもので暮らしが変わる
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
ライフオーガナイザー 梅野優子
HP:片づけサポート【すっきり工房】 カフェ【ume-cafe】