まだ家づくり序盤なのに、早速大失敗!カーポート追加で建築確認申請がやり直しに【50代後半からの建築家との家づくり⑧】

日本ライフオーガナイザー協会代表理事の高原真由美です。

先週の記事では、キッチンやお風呂などの大きな予算の設備だけでなく、コンセントやカーテンなどの窓廻りのことも早めにいろいろ検討しておきましょう。まずは建築士に前フリ(要望を伝える)しながら計画的に進めましょう的なことをお伝えしたばかりですが…。

実は、やっちゃっているのですよ。私も。(涙)はい、まだ家づくりの序盤だというのに、早速大失敗です。
「屋根追加で申請やり直しに」の見出しと、内容をぼかした申請書類の束、片側2本柱のカーポートを組み合わせた画像

■予算面ではNGだけどカーポート、やっぱり屋根ほしいよね?

当初、希望していたのは、建物の中に駐車スペースを設けるインナーガレージ。でもかなり早い段階で、予算や間取りのことを考えて諦めました。もちろんカーポートについては最初から検討事項でした。

でも、それも予算との兼ね合いで、建築家Yさんにより最初から駐車スペースには屋根なしで計画されていたことから、「まぁ、今の住まいの駐車スペースにも屋根はないし、新居でも屋根なしでいこうか」と考えていました。

でも、ここ最近の猛暑や、この先の暮らしをあらためて考えると、やっぱり駐車スペースには屋根がほしい。あとからつけることになるのなら、新築時に工事をしておいたほうがいいのでは、と夫婦の意見が一致。

ただ、この方針変換のタイミングが建築確認申請の書類を提出したすぐあとで、カーポートを追加したいとリクエストしたところ、時すでに遅し。簡単には変更できない段階に入っていたのです。

ちなみに、ここまで何度も「予算、予算」と連呼しているのはご想像のとおり。

建材などの価格高騰に加え、急激な金利上昇の影響もわが家にとって(というか家づくり中のみんなにとってですよね!)、かーなーり、切実な問題です。
この半年の、予想だにしなかった金利上昇率には驚きを超えて、笑えるくらい?こんなにあがることってある?というレベルで、まじで笑えません…。

わが家の住宅ローンの実行は来年の春。これからの金利の動きや完成後の返済負担も考えると、建築費はできるだけ抑えておきたい。家を建てることだけでなく、その後の暮らしを守るためにも、予算には慎重にならざるを得ないのです!

といいながら、この迷いが結果的に予算増になってしまったという、皮肉な失敗談なので、皆さん、本当に気をつけてくださいね。

■屋根を一つ追加するだけ、では済まない

わが家の場合、カーポートをつけると建築面積が大きく変わることから、いったん申請を取り下げ図面を修正後、申請し直す必要があるとのこと。

建築面積の見直しに加えて、高さ制限への対応もすでに提出した計画とは異なる「天空率」(参考:国土交通省「高さ制限と天空率評価」)を用いた方法で検討する必要があり、軽微な修正レベルではないとのこと。図面だけでなく、計算からやり直す部分もあるようで、え?屋根つけるだけだよね?ではすまない話でした。

こちら、建築家Yさんが申請用に用意された資料で、AI画像ではなくリアルな画像です。書類の厚みを見ると、簡単に「ここだけ変えてください」とはいかないことを実感します。

結局「やっぱ屋根は必要!」ということで、当初の予定より半月ほど、着工や完成も遅れが生じることを受け入れることになりました。

確認申請後には、簡単に変えられないことがある。それは知っていました。カーポートのことも、知らなかったわけではありません。それでも、わが家の希望の変化と、申請のタイミングをうまく合わせられず、失敗してしまったという話です。

なお、カーポートにまつわる追加で申請後の変更がすべて取り下げ・再申請になるわけではありません。ここでご紹介しているのは、今回のわが家で必要と説明された対応です。

■カーポートも建築物。「あとからなら自由」ではない

駐車スペースや外構は住まいが完成してから考えるもの、というイメージをおもちの方もいるかもしれません。でも、カーポートは、外に置く設備というだけでは済まないもの。

土地に定着し、屋根と柱があるカーポートや物置は、建築基準法上の「建築物」にあたります。確認申請が必要かどうかは、地域や規模、新築か増築かなどで異なり、「あとづけだから申請はいらない」とは判断できません。申請が不要な場合も、建築基準法に適合させる必要があります。

また、カーポートの確認申請が必要になるケースは以前からあり、最近になって一律に必要になった、ということではありません。新築時でも、入居後でも、設置する前に建築士や施工業者へ確認しておきたいところです。

加えて、わが家はフラット35Sを利用する予定です。省エネルギー性や耐震性など、所定の基準を満たす住宅を取得する際に、借入金利が一定期間引き下げられる制度で、建築確認とは別に、技術基準への適合を確認する設計検査などの手続きがあります。これが結構、大変なようで…。(参考:住宅金融支援機構「フラット35S」)

■申請前に、変更できる範囲と期限を確認しておこう

建築確認申請のあとには、何も変更できない、というわけではありません。確認済証の交付後でも、計画変更の確認申請が必要な変更と、一定の条件を満たす「軽微な変更」があります。手続きは、申請・審査の段階や変更内容によって異なります。

ただ、その違いを施主だけで判断するのは難しいもの。だからこそ、申請前に建築士と施工業者へ、次のことを具体的に確認しておくことを強くおすすめします。

  • まだ迷っていること、いったん見送ったけれど採用する可能性があるものは、申請前に決める必要があるか。
  • 申請後も変更できることと、変更が難しくなることは何か。それぞれ、いつまでに決めればよいか。
  • あとで変更すると、図面や計算、申請手続き、費用、着工・引き渡し時期にどのような影響があるか。

今回、私が失敗したのは、カーポートを追加したいと思ったことではなく、方針を変えるタイミング。希望が変わる可能性と、変えられる期限を、もっと具体的に確認しておけばよかったと思います。

これから家づくりを進める方は、ぜひ申請前に、家の中だけでなく、駐車スペースや外まわりまで見渡してみてください。予算を考えて一度は見送ったものも、今の気持ちのままでいいか、夫婦や家族であらためて確認を。

私のように、申請が進んでから「あ、やっぱり……」とならないために。この失敗が、どなたかの家づくりの参考になれば嬉しいです。

人生後半に思うことはなんですか?
これから何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。

次回は9月13日(日)朝10時に、「家づくりに役立つおすすめ記事」をお届けします。

日本ライフオーガナイザー協会代表理事
高原真由美
ブログ:JALO公式ブログ

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