予算2割オーバー、どうする? 詳細見積に頭を抱える、わが家の家づくり【50代後半からの建築家との家づくり⑩】

日本ライフオーガナイザー協会代表理事の高原真由美です。

先週の記事では、わが家のショールームの回り方と、おすすめのショールームについてご紹介しました。

実物を見て、使い心地を確かめながら、新居での暮らしを具体的に考える。そんな家づくりの一方で、今、大きな壁にぶつかっています。(涙)

届いた詳細見積は、当初の予算を約2割上回っており、正直、頭が真っ白。

そう。今回は「こうして予算に収まりました!」というお話ではありません。予算オーバーを前に、どうしたものかと頭を抱えながら、計画を見直しているわが家の状況をお伝えします。
予算2割オーバー、どうする? 毎日の心地よさは守りたい! 建築家との打ち合わせ風景と現居のキッチン

■詳細見積は予算約2割オーバー、調整できると思っていたけれど…

以前、施工業者選びの中で概算見積について書いた記事でも触れましたが、家づくりでは、限られた予算の中で何を優先するかを考えることが欠かせません。

わが家も、お願いすることに決めた工務店の概算見積は、すでに当初予算を上回っていました。

ただ、その中には床暖房や外壁塗装など、採用を見送ることで調整できる項目も含まれていたので、予算に収めるのはそう難しくないと思っていたのです。

ところが、届いた詳細見積は、当初予算に対して約2割オーバー。概算見積と比べても、さらに約8%増えていました。いずれも税別の金額同士で比較した割合です。

もちろん、増えることがわかっていた項目もあります。当初は見込んでいなかった地盤改良費と、途中で追加したカーポートの費用。

でも、それ以外にも費用が増えていることから、総額を見ると「減額調整にも限界があるのでは……」と考えずにはいられません。建材価格の高騰が主な要因ですが、まじでこのインフレ、どうにかならないの???とか、マイホーム消費税減税を!とか、矛先を(心のなかで)政治にぶつけることしかできない状況です。

一方で、少し安心できることもありました。現居に購入の申し込みが入り、売買契約を締結したことです。

正直、希望していた金額ではなく、想定していた最低ライン。契約するか迷いましたが、解体工事が不要で、来年、新居へ引っ越した後に引き渡せるという条件も踏まえて、決めました。

売却額が決まったことで、新居の予算計画にも見通しが立ちました。予算オーバーが解消したわけではありませんが、これはひとつの安心材料です。

予算の見通しは立った。でも、その中でどう実現するのか。ここから、もう一度考え直す必要があります。

■新居だからと買い替えず、まだ使えるものは使うことに

新しい家で暮らし始めるなら、家電や日用品も新しくしたい。そんな気持ちになること、ありませんか?

わが家も同様に、家電などの買い替えをいろいろと想定していました。

でも今回のことで、「とりあえず、まだ使えるものは全部使おう」という方向にシフト!

これは建築工事費そのものの減額ではありませんが、新居で暮らし始めるまでに必要な支出を抑えるための見直しです。

ただ、買い替えをやめると決めれば、それで終わりというわけではありません。

今使っているものを新居でも使うなら、それをどこに置き、どう使うのか。コンセントの位置なども、今の家電を使う前提で確認する必要があります。

一方で、ずっと使い続けられるわけではないので、近いうちに買い替える可能性も考えておきたいところ。今使っているものに合わせるだけでなく、買い替えた後も無理なく使えるか。今と少し先の暮らし、両方をシミュレーションしながら確認していこうと思っています。

私が削りたくないのは、毎日の心地よさに直結するところ。その心地よさのために、今すぐ新しくする必要があるのか。それとも、使い慣れたものを引き続き使うことでも実現できるのか。

新居だから一新する、という前提はいったん外して考えることにしましたが、細かなところはもう少しあとで判断しようと思っています。

■施主支給や工事の先送りも検討。プロにも減額案を依頼

建築家Yさんと工務店Kさんには、減額案をじっくり検討していただくようお願いしました。

こちらも優先順位を整理し直しながら、何を残して、何を見直すのか。仕様を変えるだけでなく、購入方法や工事の時期も含めて、できることを探しているところです。

たとえば、今回の計画では、エアコンなどの空調設備も外構工事も、まとめて工務店にお願いすることになっています。

そのうちエアコンについては、ネットなどで価格を比較して自分たちで購入し、施主支給にすることで減額できるのでは、という提案を工務店からいただきました。

施主支給とは、施工会社に商品購入まで任せるのではなく、施主が用意したものを工事に使ってもらう方法です。ただし、これは施主支給に対応してくださる、今回の工務店だから検討できること。どの施工会社でも同じようにできるとは限らないため、対応の可否や条件は事前の確認が必要です。

本体価格だけでなく、取り付けまで含めてどのくらい費用が変わるのかも、確認しなければなりません。

外構についても、引き渡し後に施工できる部分は、別途の工事にすることを選択肢に入れています。

ただ、わが家のカーポートのように確認申請に関わるものもあるので、何でも後回しにできるわけではありません。今回の工事で必要なものと、後からでもできるものを分けて考える必要があります。

そして、後回しにしても、その費用自体がなくなるわけではないのですよね。

「総額を減らすこと」と「お金を使う時期を分けること」は別。目の前の見積額だけでなく、後から必要になる費用も含めて考えたいところです。

毎日の心地よさのために残したいものは何か。別の方法でも実現できるものはないか。今すぐでなくてもよいものは何か。

ライフオーガナイズでも大切にしている「思考の整理」が、今、自分自身に必要なのだと思います。ただ、頭ではわかっていても、簡単に答えが出るわけではありません。

予算約2割オーバー、さて、どうする?

まだ困惑中ですが、まずは使えるものを使い続けることから。この先、プロの提案も受けながらどう見直していくのか、その経過も連載の中でお伝えしていきたいと思います。

人生後半に思うことはなんですか?
これから何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。

次回も水曜日の午前10時にお会いしましょう♪

日本ライフオーガナイザー協会代表理事
高原真由美

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