家づくり中、ショールームはいつから何ヶ所、何回行く?わが家の回り方と一押しショールーム紹介【50代後半からの建築家との家づくり⑨】

日本ライフオーガナイザー協会代表理事の高原真由美です。

前回の記事では、建築確認申請後にカーポートを追加しようとして、申請がやり直しになったわが家の失敗をお伝えしました。家づくりでは、何を選ぶかだけでなく、いつ検討するかもとても大切です。

そこで今回は、家づくりを進めるなかでわが家の場合、ショールームにいつから、何カ所くらい、何回足を運んだのかを紹介するとともに、一押しショールームも紹介したいと思います。

私は職業柄、住宅設備や建材のショールームには以前から行く機会が頻繁にあり、どこに何があるかはだいたい把握しています。一方、夫はどのショールームも初見学。そもそも、どのメーカーが何を扱っているのかも知らないわけで、そこを説明するところからのスタート。

家づくりをする人が、みんなメーカーに詳しいわけではありませんよね。施工会社から案内された場所に行くだけでなく、その前からできる情報収集もあるのでぜひ参考にしてください。
キッチンショールームとソファの写真。「ショールームはいつから?何回行く?」建築家との家づくり⑨

■最初に向かったのはショールームではなくインテリアショップ

情報収集の段階で、私がまず足を運んだのはインテリアショップ。目的は「何を買うか」を決めることではなく、「どんな空間で暮らしたいか」を考えるためです。

東京出張のときには、以前から好きだったコンランショップ、センプレ、リビング・モティーフ、カール・ハンセン&サンなどへは複数回行きました。大阪でも、よく行くアクタスをはじめ、ボーコンセプト、HAY、タイム アンド スタイルなどを見て回りました。

LOWYAやIKEAといったお手頃価格のお店にも、アルフレックスやカッシーナなどすでに予算オーバーが確定しているブランドにもいろいろ、です。買えるかどうかだけで見学先を絞らず、空間の雰囲気やインテリアディスプレイの参考にするためですが、これはもはや趣味の領域かもしれません。(笑)

とはいえ、“買えないけど憧れショップ”に臆することなく、ぜひ足を運んでみてください!きっと新居のインテリアイメージが膨らむと思います。

ほかにもルイスポールセン、ヤマギワ、アートワークスタジオなど、照明器具のショップにも早い段階から何度か足を運びました。

以前、家具から考える家づくりについて書きましたが、設備の品番を決めるより前に、使いたい家具や好きな空間に触れておく。それが、私の家づくりの情報収集の始まりでした。

■行きたい場所をリストにして「ついで」に立ち寄る

私の職場は大阪のなんばにあり、徒歩圏内にもインテリアショップが多数あります。梅田(大阪駅)にはメーカーのショールームも集まっているので、比較的見て回りやすい環境なのも確かです。

そこで、Google Keepに家づくり用の「行きたい場所」をリスト化。住所や営業時間をメモしておきました。場所と開いている時間がわかっていれば、仕事や買いもの、出張のついでに立ち寄れます。

住宅設備の検討で早い段階に訪れたのは、toolboxの大阪・中津と東京・目白のショールーム、そしてグランフロント大阪にあるキッチンハウスです。いちばん優先順位が高かったキッチンのイメージを、まず固めたかったから、が理由です。

キッチンについては、1年以上前から実物を見るためにショールームへ通っていました。まだ具体的な仕様を決める段階でなくても、好みや選択肢を知るために見ておくことはできますし、なにより予算感の把握に役立ちます。

ショップと違いショールームの場合、見学方法は施設によって異なります。現在、toolboxは事前予約制。行きたい場所をリストにするときには、営業時間だけでなく、予約の要否や見たい商品の展示の有無も公式サイトで確認しておくと安心です。

■何カ所、何回?わが家は目的に合わせて見学

振り返ると、インテリアショップも含めて、かなりいろいろな場所に行っています。ただ、仕事での見学や以前からの立ち寄りもあるので、そのすべてが今回の新居のための訪問ではありません。

タカラスタンダードやパナソニックには仕事で何度も行っていましたし、グランフロント大阪のHDC大阪にあるトクラスやウッドワン、ミラタップもたびたびのぞいており、一つ下の階の無印良品の家の展示コーナーも以前から趣味で訪れていました。ほかにもアイカや南海プライウッドのショールームには仕事で訪問しています。

今回の検討では、EIDAI、床材のイクタと朝日ウッドテック、外壁材のニチハには各1回。LIXILには2回、ミラタップとTOTOにはそれぞれ3回くらい足を運びました。TOTOはDAIKEN、YKK APとのコラボレーションショールームなので、あわせて見学しています。

一方、サンゲツや東リ、TOSO・タチカワ・ニチベイなどの床材・クロス、またカーテンやブラインドといった窓まわりのショールームには、今回の家づくりのためにまだあらためて行けていません。カワジュンも、行きたいけれど行けていない場所の一つです。

わが家の場合は、立ち寄りやすい場所にあり、以前から見学する機会もあったからこその回り方。これだけの数を回る必要がある、という話ではありません。まずは自分たちが優先したいもの、実物を確かめたいものから、見学先を選ぶことをおすすめします。

ショールームは予約なしで自由見学できる施設と、完全予約制があるので注意が必要です。
toolboxは完全予約制でしたが、スタッフ相談のあり・なしを選べたので、最初は「相談なし」で商品を見て、その後「相談あり」で再訪しました。

一方、自由見学ができる施設では、まず予約なし・接客なしで商品を確認し、具体的に採用を検討する段階で相談の予約をしました。アドバイザーに案内してもらう場合は、予約が取りにくかったり、まとまった時間が必要だったりするためです。キッチンハウス大阪ショールームでも、現在、自由見学は予約不要、スタッフの案内は予約優先制とされていますね。

最初は商品や雰囲気を知り、確認したいことが具体的になってから相談する。私にはこの進め方が合っていました。もちろん、初めてで何から見ればよいかわからない場合は、最初から案内をお願いしたほうが効率的かもしれません。来場予約が必要か、スタッフ相談を選べるかは、訪問先ごとに確認してください。

■再訪で確かめたのは、寸法と「自分たちに合うか」

同じショールームにもう一度、二度行く。その大きな理由は実測、そして再確認です。カタログでも寸法は確認できますが、とくに高さは、その場で体を動かしてみないと、自分に合うかどうかがわかりにくいと感じます。

たとえば、現居の洗面台は高さ78cmで低いと感じています。夫は私より身長が24cm高いこともあり、新居では85cmにしたいと考えていました。

そこで、ショールームでは夫も私も、実際に顔を洗う動作をして高さを確認。数字だけで決めず、使う人がそれぞれ試してみる。毎日使う場所だからこそ、確かめておきたかったことです。

また面材の色や質感も、ネットだけでは判断できません。小さなサンプルではイメージしづらく、実際の大きさで見たいものもあります。そのため、採用することになったタイミングで「本当にこれでよいか」を確かめるために再訪しました。

最初の見学と再訪は、同じものを見るとしても目的が違います。「どんなものがあるか」を知る段階から、「わが家で使うならどうか」を確かめる段階へ。家づくりが進むと、ショールームで確認したいことも具体的になっていきました。

余談ですが。
某ショールームでは接客してくれたアドバイザーさんが見習いさん(バッジ付き)で、質問の回答がいくつか間違っていたことが帰宅後、カタログを熟読していると判明。再訪予約もとりづらかったことからオンライン相談を利用したのですが、今度は超ベテランアドバイザーさんの対応で、すべての質問に即答いただけた上に、「このようにしたほうがお得ですよ」「こっちのほうがお手入れ簡単ですよ」との提案もあり、大満足の接客となりました。

■間取りを決める前におすすめしたい、一押しショールーム

最後に、家づくりの早い段階で個人的におすすめしたいのが、収納建材メーカー南海プライウッドショールーム!

日本ライフオーガナイザー協会は、こちらのショールームづくりや運営をサポートしており、関わっている立場だからこそ、自信をもっておすすめできます。

一般的な商品陳列型ではなく、リアルな暮らしをイメージできるショールームとしてつくっていることから、私がインテリアショップで新居の空間を思い描いたように、「ここでどう暮らすか」を考えるためにも役立つ場所となっています。

棚の奥行きや高さ、収納スペースの広さを、平面の図ではなく立体的な空間で確かめることができ、実測したり、手を伸ばしたりしてみると、寸法の数字だけではつかみにくいサイズ感もわかります。

具体的な収納用品や使い方の工夫も早い段階で知ることで、「この収納を取り入れたい」「ここに棚をつけるなら下地が必要では?」と、設計者や施工業者に相談するきっかけにもなること間違いなし。下地の要否や位置は、取りつけるものや壁の条件に合わせて確認が必要ですから、計画段階に入っている場合は、ぜひ一緒に来場してください。

収納をどこに、どれくらい確保するかは、間取りとも切り離せません。だから私は、間取りが決まってからではなく、その前の段階での見学を断然おすすめします。南海プライウッドの公式サイトでも、間取りを決める前に収納を考え、ショールームで体感することが案内されています。

このショールームの魅力は、協会公式ブログ「レポを読むだけでも役に立つ!南海プライウッド大阪ショールームお披露目会」でも紹介しています。見学を検討する際の参考にしてくださいね。

ショールームは、買うものを最終決定するためだけの場所ではありません。まずは新しい暮らしをイメージし、選択肢を知る。そして、候補が具体的になったら、実物を見て、動いて、相談して確かめる。

何カ所、何回行くかにこだわるより、「今回は何を確かめたいのか」を考えてみる。そんな見学の積み重ねが、自分たちに合う選択につながると思います。

人生後半に思うことはなんですか?
これから何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。

次回も水曜日午前10時にお会いしましょう♪

日本ライフオーガナイザー協会代表理事
高原真由美

ブログ:JALO公式ブログ

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