おはようございます。
日本ライフオーガナイザー協会代表理事の高原真由美です。
今週水曜日の記事では、確認申請が通り、ようやく着工へ進めることをご報告しました。頭を悩ませていた予算も、ひとまず折り合いがついたところ。ただし、当初の予算内に収まったわけではありません。(苦笑)
わが家が見直したのは、単に設備の数やグレードだけではなく、購入方法や工事の時期。一方で、毎日の明るさや通気に関わる窓は、一箇所を除いて減額の対象から外しました。
家づくりで予算を調整するとき、「何を削るか」ばかり考えていると、だんだん気持ちもしぼんできますよね。でも、本当に考えたいのは、「何のために、そのお金をかけるのか」ということ。
今回は、設備をつけない選択、手入れのしやすさへの投資、収納のつくり方の工夫を紹介する4記事を選びました。安いものを探すだけでは見えてこない、わが家に合う優先順位を考えるヒントです。

■「便利そう」でも、わが家に必要とは限らない
まずは、ライフオーガナイザーの南方佐知子さんが、キッチンリフォームで食洗機をつけなかった理由を紹介した記事です。
食洗機の導入に悩む人必見!キッチンリフォームでつけない選択をした5つの理由とは?
周りから便利だとすすめられ、心が揺れたという南方さん。それでも、家族が使った食器を各自で洗う習慣や、食洗機に入れられない器をよく使うこと、手入れへの気持ちなどを整理し、つけないことにしたそうです。
参考になるのは、食洗機の要・不要という結論より、今の暮らしに当てはめて考えていること。同じ設備でも、洗い物を一人で引き受けている家と、家族がそれぞれに洗う家では、助けてほしいことが違いますよね。
わが家も前回のおすすめ記事⑥で、ガス乾燥機の導入を見送ったことに触れました。時短の優先順位や、乾燥機に入れられない衣類の多さを考えると、今のわが家では優先しなくてもよい、という判断です。「人気だから」「みんなが便利と言うから」だけでは決められないのですね。
なお、南方さんの記事には、必要になったら後から設置する選択肢も出てきます。ただし、どのキッチンでも同じようにできるとは限りません。後付けを考える場合は、設置スペースや給排水・電源などの条件を、あらかじめ施工会社に確認しておきたいところです。
■減らしたい家事には、費用をかける意味がある
反対に、費用が増えても、選んでよかったと感じる設備もあります。ライフオーガナイザー/一級建築士の和田さや子さんが紹介しているのは、掃除のしやすさを重視して選んだ換気扇です。
「キッチンの設備でお金をかけるなら換気扇!」を実感。コストアップしても買いたい換気扇とは
記事では、日常のフィルター掃除に加え、年に一度の掃除で部品を外し、洗い、元に戻すまでが紹介されています。工具を使わずに部品を取り外せることなどが、以前の換気扇との大きな違いだったそうです。
ここで考えたいのは、「換気扇には必ずお金をかけるべき」ということではありません。自分が面倒に感じている作業を、その設備ならどこまで減らせるか。見た目や機能の多さだけでなく、使い続けるときの負担から選ぶ、という視点です。
ショールームでは、担当者が外す様子を見るだけでなく、自分でも外して戻せそうか、部品は持ちやすいか、洗う場所は確保できるかまで確認してみる。「お手入れ簡単」という言葉を、自分にとっての簡単さに置き換えて考えたいですね。
今はできることでも、年齢を重ねれば負担に感じるかもしれません。購入時の金額だけでなく、その後の手間や、必要なら人に頼むことも含めて考えると、費用をかけたいところが変わってくるかもしれません。
■ほしい使い勝手は残して、つくり方を変える
収納を減らしたくないけれど、見積もりは抑えたい。そんなときは、収納そのものを諦める前に、つくり方を相談してみる余地もあります。こちらも和田さや子さんの記事です。
造り付け収納は誰に頼めばいい? 3つのバリエーションと選び方
建材メーカーの商品、家具職人によるオーダー、大工さんによる現場での造作。同じ「造り付け収納」でも、寸法の自由度や仕上げ、納期、費用の考え方は異なります。記事では、それぞれの違いと、材料を無駄なく使う工夫も紹介されています。
細かな寸法や仕上げにこだわりたい場所と、必要なものが使いやすく収まればよい場所。同じ方法で全部そろえなくても、場所ごとに選び分けられそうです。もちろん、実際の費用は仕様や工事内容によるため、方法の名前だけで安い・高いと決めつけず、見積もりで比較したいですね。
さらに、既製品と工事を組み合わせた、こんな実例もあります。
本好き必見!大型の本棚を置いても邪魔にならない「デッドスペース」はここだ!
こちらは、廊下と寝室の間の壁に、無印良品のスタッキングシェルフを組み込んだリノベーションの取材記事。大きな本棚による圧迫感を抑えながら、本を収納できるようにした実例です。すべてを一から造作するのではなく、既製品を活かすことで、当時の費用も抑えられたと紹介されています。
大切なのは、同じ本棚を選ぶことではなく、「実現したいことは、別の方法でも叶えられないか」と考えること。ただし、どの壁でも同じ加工ができるわけではありません。壁の構造や配線、家具の固定方法などは設計者・施工会社に確認し、自己判断で加工しないでくださいね。
今回の4記事で見えてくるのは、設備を減らすことと、暮らしを我慢することは、必ずしも同じではないということ。反対に、費用をかけたからといって、自動的に心地よくなるわけでもありません。
その設備や収納で、どんな不便を減らしたいのか。今うまくいっている方法で代わりにできないか。手入れも含めて、自分たちが使い続けられそうか。まずは、この3つを具体的にしてみると、残したいものと、見直してよいものが整理しやすくなると思います。
わが家も、予算の数字だけを見れば、まだまだ悩ましいところです。それでも、家を完成させることだけでなく、その先でどう暮らしたいかを忘れずに、選んでいきたいと思っています。
※紹介記事は、それぞれの公開時点での実例です。記載の価格は現在の相場ではありません。商品の仕様・販売状況・お手入れ方法、工事の可否や費用は、メーカーや施工会社へご確認ください。
片づけ収納ドットコムのInstagramも、あわせてご覧ください。
人生後半に思うことはなんですか?
これから何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
次回は水曜日午前10時にお会いしましょう♪
日本ライフオーガナイザー協会代表理事
高原真由美
ブログ:JALO公式ブログ






