おはようございます。
ライフオーガナイザーの秋山陽子です。
50代に入ってから、「今までとはちょっと違ってきたな」と感じることが多くなってきました。たとえば、高い場所からものを取り出すとき、身体のバランスに不安を感じたり、小さな文字が見えにくくなると、書類整理に時間がかかったり。40代半ばでは、思いもしなかった身体の衰えを感じることが増えてきたのです。
家を建てて13年、改めて、老後を見据えて、部屋の使い方や管理できる方法を見直しています。今回は、わが家のロフトの使い方の変化についてご紹介します。
■子どもがワクワクする秘密基地から始まった6年間
引っ越してきた頃は、子どもたちは4歳と6歳。初めて持った自分の部屋は嬉しいことばかり。ロフトにはそれぞれの部屋からはしごで上がれるようになっており、天井までが140cmのこの空間は、子どもにとってはワクワクする秘密基地のようなものでした。思えば6年間、子どもたちの遊び部屋として使っていました。
当時の写真を見ると、このロフトから大きな笑い声がしていたことを思い出します。この頃の私は、空気の入れ替えをしようと屋根に近いこの場所の窓をよく開けに行っていたものです。
■使わないものの収納スペースとなった思春期時代6年間
子どもたちが中学生になってからは、部活動中心の生活。部屋で過ごすことも減り、日常のなかでロフトに上がることがなくなりました。この頃から、学習机の使わなくなった棚や季節外の布団や扇風機といった家電、使わないけど捨てたくないおもちゃなどを置く収納スペースへと変わっていきました。
高校生になると、模様替えを頻繁にしていた娘は、ロフトへのはしごを壁に収めるようになり、娘の部屋からはロフトに上がれない状態でした。
こうなると、ロフトに残しているものには何があるのか、ちんぷんかんぷん。どんどん忘れてしまうばかりです。次第に物置状態になっていきます。
■年をとると安心安全を優先!ロフトは使わない選択
昨年には、子どもたちそれぞれが大学生一人暮らしとなり、ようやくロフトに残しているものの見直しに着手。夏には、空気の入れ替えに毎日上り下りしていたあの頃の私とは違い、両手でしっかりはしごをにぎる自分にびっくり(笑)。ロフトのものを持って降ろす作業は、元気で時間のあるわが子がいるうちにお願いしました。
その結果、現在ロフトに残しているものは、「子どもが持っていかないけど、どうしようか悩むものだけ」となりました。
わが家は基本、自分のものは今住む家に持っていき、家に残すものは、衣装ケース1箱程度というルールを決めています。これは、私自身が、実家に長く自分のものを放置しており、気がついたときには、年老いた母が片づけしようにも取りかかれないと言った気がかりの一つになっていたからです。
そんな事情を知っている娘だからか、ルールどおりにすぐにとはいかないもの、3月に帰省したときには、溢れるように入っていたぬいぐるみが減っていました。
子どもたちの遊び部屋から収納スペースとしてそれぞれ6年間。今は、ロフトは使わない方向へとシフト中です。
暮らす人も年を重ね、ライフスタイルが変わってくると、部屋の使い方にも少しずつ変化が見られます。今までどおりでうまくいかないこともたくさん起きています。私自身、まだ元気な今のうちに、改めて老後を見据えた、身体に優しい部屋の使い方ができるように、家すべての収納場所を見直し中です(笑)。
子どもが一人暮らしを始めるときの片づけはこちらも参考に:
・独立した子どものスペース、“魔法の物置き”にしないための工夫(前編)
・子どもが巣立ったら見直しを。使いやすい収納スペースに入れるもので暮らしが変わる
・一人暮らしを始めた子どもの部屋の整理。「難しい」と感じたら、インターバルをとった見直しが効果的!!
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
ライフオーガナイザー 秋山陽子
ブログ : うちらしく暮らしやすく